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サムライ校での学園生活

始まりのお告げ

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骸骨を見た京子は、しばらく震えが止まらなくなっていた・・・

岩一「お、おい、これはどういうことだよ・・・なんでこんな所に骸骨なんてあるんだよ!!」


ガクガクブルブルな岩一・・・・

京子の足元に転がっていた、泥と砂まみれの骸骨によって、この廃ホテルに対する恐怖は一気に増していった・・・


友愛「め、迷彩服姿ってことは、この遺骨の人は、たぶん自衛隊の人だろうね・・・・」

友愛は、震える声でそう問いかけた・・・

安倍「恐らくそうでしょうね。この島は、玄勇会が買い、サムライ校が作られる前までは、自衛隊の訓練場だったのですから・・・」


突然!

ギャー!!!

という悲鳴・・・


みんな心臓が爆発してしまいそうなぐらい、ドキ!っとする・・・


岩一「お、おい・・あの悲鳴って・・・」

友愛「麗太、どうしたの?」


どうやら、悲鳴を上げたのは麗太のようだ・・・


麗太「み、みんなこっちに来て…こっちの部屋に・・・・・・」

震える麗太の指差す方向には・・・・迷彩服姿の骸骨が大量に転がった部屋があった・・・

まさに地獄絵図と言ったところだろうか・・・・



京子は泣き出しており・・・岩一は青い顔をして、ただ呆然としている・・・



麗太「たぶん昔、訓練中に亡くなった自衛隊員の大量の遺体だよ。この廃ホテルに放置されていたんだね。」

安倍「いや、幾ら厳しい訓練をしていたとは言え、流石にこんなに大量に死ぬはずがない・・・不自然すぎる・・・」

友愛「それに、もし訓練中で亡くなったとしたら、遺体は遺族のもとへ返されるはずだ・・・こんなホテルに放置されっぱなしなんて明らかにおかしいよ・・・そして、もう1つおかしい点が・・・」


そう!!

友愛は、遺骨の泥や砂にまみれた状態を不自然に感じていた・・・・

ホテルに放置されていたなら、なんでこんなに泥や砂にまみれているんだ・・・



その時だった!


京子「あ、あれ・・・・・」

今までライブ配信を行っていた京子のスマホの画面が、突然暗くなったかと思うと・・・

ピーピーガーガーと不協和音を立て始めた・・・・


京子「な、何、壊れちゃったのかしら・・・」



やがて、スマホの音は止み、一瞬静まり返ったかと思うと、いきなり画面に【神】という大きな文字が出映し出された!!


友愛「か、神・・・・・」


そして、スマホから、地獄の底から聞こえてきそうな声が、5人に向かって語りかけてきた・・・・
 



「【0世代】の子供たちよ・・・ 


君たちは共感の奴隷か? 君たちは情報の奴隷か? 君たちは歴史の奴隷か? 君たちは、世界の奴隷か? 君たちは宇宙の奴隷か?


それとも、この物語の奴隷か?



もし奴隷でないならば、【古き化石】と化した大衆に言うべきだ・・・・



目の前にぶら下げられた物語にしか食いつけない愚かな大衆よ。


どこまで追っても、君らは【神意】を知ることはできない。



世界は全て偽善で成り立っている・・・


この世界は全て血で成り立ってきた・・・ それがルールだからだ・・



戦争反対を連呼する愚かな民衆たちの偽善者っぷり

共感だけで声を上げる、そんなのは動物以下だ・・・

貴様らは「争いは罪だ、平和こそ最大の価値だ。」と何の役にも立たぬ理論を述べることで、ただ指を加えて何もせぬ【共感の奴隷】【情報の奴隷】だ・・・

【共感の化け物】に操られた人類など生きる価値はないに等しい・・・


ただ、うなずくだけで、考えることを放棄した化石に過ぎない・・・


結局、大衆は無力なのだ・・・


無関心こそ最大の価値である0世代の子供たちよ。

最後に頼れるのは、全ては己の暴力だ。

暴力こそが全てだ。力こそ最大の価値だ。

君たちが住む世界を生きづらくした原因は誰だ?

君たち自身か? 否! 古い化石のはずだ!


目の前のあいつを殺せ!人間を殺せ!古い化石をゴミ箱へ一掃せよ。



この世をダメにする古い化石たちは、すでに生きる価値などない・・・


これからは、君たち新世代(サムライ)が席に座る時だ。

そして、君たちこそ、この腐りきった世界を【戦争】と【革命】という刺激剤によって、変えてくれるだろう・・・


武器を取れ! 破壊せよ! 憎むべき相手はすぐそこにいるだろう!


そのために、君たち【サムライ】がいるのではないか!!


戦争反対などとぬかした所で、貴様らの本質は、【血と暴力と殺人】だ!

人類の結論など、もう出ている!

答え合わせの時は、2700年前すでに終わっていたのだ!」







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