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サムライ校での学園生活

サムライ校 部活動一覧

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【サムライ校の部活動一覧表】


戦争部

謎解きクラブ 

サイバー技術部

ウェイブ部  

忍術部  

合気術部

殺人術部

零距離戦闘術(ゼロレンジコンバット)部 

遠距離戦闘術部

軍事兵器研究部

ゲーム部

宇宙軍創設計画部 

スパイ活動研究部

犯罪捜査部

システマ部

躰道部

図書部

浅見空手部 

真理部

革命部

酔拳部   

ジークンドー部    

蟷螂拳部

詠春拳部





以上がサムライ校の全部活動である。







工藤3兄弟 「どうだ?一緒に部活動見に行かないか?」


工藤3兄弟は、なんだか必死に友愛たちを誘ってくる。


友愛「え?でもさ、この学校って新設校なのに、部活動なんてあるの?」


一志「ああ、あるともよ。先生方が自分達の得意な技術を生徒たちに教えるために、色んな部活動を立ち上げたらしいぞ。」


二志「もちろん、生徒だけで新たな部活動を作るのも認められてるらしぞ。」

岩一「へー、そいつは面白そうだな。」

友愛「でもさ、何で君たちが僕らを誘うの?」


ギク!! と三兄弟・・・


岩一「大方、誰を誘っても相手にされず、最後に残ったのが俺らって所だろう?」

麗太「ちえ!冗談じゃねえや、なきつかれたって一緒に行くもんか!」

三誌「そ、そんなこと言わずにさ。パルクール教えてあげるからさ。」


麗太の脚を掴んで、すがりつく三誌・・・


麗太「別にいいよ、教えてもらわなくたって!気持ち悪いな!」

二志「どうやら、生徒が作ったパルクール部もあるみたいなんだ。そこに入れば俺が君らを世界大会まで連れてってやるぞ!」

麗太「あんたら、結局パルクールやりたいだけじゃん!あんたらだけでやればいいだろうが!」

岩一「俺らを誘う必要性がわからないんだけど!!」



ワーワーギャーギャーわめき合う三兄弟と麗太、岩一・・・


友愛「まあ、かわいそうだから一緒にいってあげようよ。」

麗太「僕は嫌だね!!最後の砦みたいになつかれて一緒にいくなんて」

岩一「俺もこんなふざけた連中と見学なんて御免被る!」


一志「わかった、わかった・・・君らがそう言うと思ってね。なんとなくむさ苦しい野郎だけで学校をまわるのは、華がないだろう。ちゃんと女の子を誘うから。」

一志がダンスを踊りながら、スマホを取り出し、誰かに電話する。


しばらくして、大広間の左口から、ボブヘアにカチューシャをつけた可愛らしい女の子が走ってきた。

白い帯だから【個】のクラスの生徒だろう。



「どうしたの?工藤君、何か用?」


か、かわいい・・・・・声もかわいい・・・・


一志「紹介するぜ、俺らの友達第1号、北上京子(きたがみ きょうこ)ちゃんだ。」


女の子、北上京子は、状況が飲み込めてないらしく、ポカンとしている。



友愛「君ら、本当にコミ障?」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・





京子「なんだ、部活動見学するなら、事前に言ってくれればよかったのに・・・」


京子は、こころよく野郎たちの誘いにのってくれた。


京子「小島友愛君に 海江田麗太君だよね。よろしく。」


友愛「ぼ、僕らのこと・・・」

麗太「知ってるの?」


京子「もちろん!だって同じクラスでしょ?」


京子がニコっと微笑む・・・

女子に、自分の存在を知られているというだけで嬉しい2人・・・しかもこんなかわいい子に・・・

2人とも、前の学校では女子に存在すら認知してもらえてなかった

女の子たちに名前を呼ばれるといえば、文化祭か体育祭の全体相談の時ぐらいだ。



京子「岩一君は、どのクラスでも有名だからね。」


これは、いわゆる乱暴者としてということだが・・・・


岩一「お、おう!」

岩一は、リリと話した時と同じぐらい顔が真っ赤だ。


なるほど。京子ちゃんのこの性格なら、例え校内で浮きまくってる工藤3兄弟とも分け隔てなく接するし、彼らも話しやすいわけだ。



麗太「京子ちゃんは、なんか見てみたい部活動あるの?」

7人は、とりあえず無駄に広い校舎の中をグルグルと回ってるが、内も外も部活動勧誘の看板やチラシでいっぱいで、どれから見ようか迷ってるところだ。

京子「う~ん、考え中・・・でも工藤君たちは見てみたい部活があるみたいよ。」

岩一「ま、大方予想はつくがな。」

友愛「とりあえず、じゃあ【工藤君たちが行きたい部活動】見てみる?」

工藤三兄弟 「へへへ・・・悪いねえ・・・」





体育会系、並びに武術系の部活動に入部した生徒の割合は、【武】のクラスの子が大半を占めていた。

なんてったって、【武】のクラスに選ばれた生徒は、ほとんどが武術やスポーツが得意な子達ばかり・・

体育会系の肉体派なのだ。


従って、パルクール部も大半が【武】の生徒で占められていた。

体育会系の子達は、総じて集団意識が強い。自分達と違う属性や違うグループの子はハブろうとする。

いわゆるアメリカの学校でスクールカーストの頂点に立つ【ジョック】みたいな存在だ。

オラオラ系で、パリピで、群れて行動する陽キャ集団だ。



当然、友愛たち7人も、見学すること自体が許されず追い返された。


「帰れ!帰れよ!お前らみたいな変人ばっかいる【個】の連中なんか、うちの部に入れる気はない!」


パルクール部の部員たちは、そう言って友愛たち7人を追い出した。

民族差別ならぬ、クラス差別だ・・・・・


岩一「ちえ!なんだよ、あいつら!腹立ってきた、張り手食らわせてやろうか!」

友愛「ダメだよ、岩一が暴れたら、怪我だけじゃすまなくなるから!」

麗太「でも、見学もさせてくれないとは、流石に酷いよ。」

京子「工藤君たちが入部すれば、すぐに大会で結果出るのにね・・・」


三兄弟「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


友愛「それが、きっとあの子達には都合が悪いんだよ・・・・世界大会レベルの実力を持つ工藤兄弟が入部してしまえば、他の部員の子達が大会に出るチャンスもほとんどなくなるだろうしね・・・」


京子「そっか・・なるほどね・・・・」


工藤三兄弟は、少し寂しそうな顔をしていた(それでも、ずっと踊り続けてはいるが・・・)・・・・


一志「いいんだ・・・俺らみたいに、普通の状態でコミュニケーションを取れない連中が部活に入ろうなんてのが間違いだったんだ・・」

二志「普通の部活じゃ、受け入れてくれるわけないもんな・・・」


3兄弟は酷く落ち込んでいるようだ。


三誌「みんな、付き合ってくれてありがとう・・・」


と言って、寂しそうに踊りながら立ち去ろうとする工藤兄弟・・・・・

その時だった。

岩一「じゃあ、探そうぜ!お前らでも受け入れてくれる部活をよ!それにパルクール以外にも楽しい部活は幾らでもあるって!」








岩一の一言で、工藤兄弟でも受け入れてくれる部活を探すため、またまたこの無駄に広い校舎を回ることになった友愛たち・・・・


しかし、まあ皆さんの予想通り、このサムライ校には普通の部活はない。


例えば、稲西先生が顧問の【零距離戦闘術部】は、自衛隊の特殊部隊が実際に使う殺人の技術【零距離戦闘術】を学ぶことができる部活だが・・・・

友愛たちは、見学してみたものの、稲西先生が練習用の人体模型に次々に繰り出す【一瞬で人を殺す技】が恐ろしすぎて、ただただドン引きするばかりだった。


稲西先生「次は頸椎を一瞬で破壊する打撃技をお見せしますね。」

稲西先生は、武術の話となると止まらなくなるから要注意な人だ。


もう、何個も危険な技を見せられている友愛たち・・・


友愛「あ、もういいで~す。すいません、ありがとうございました!!」

友愛たちは、とにかくすぐにでも、この部室から出たかった!



麗太「あんな場所にいたら、もう生きた心地がしないよ!」

一志「先生が怖すぎて、息が止まりそうだったよ。」

二志「この部は無しだ!」


それに、この部活も大半が【武】のクラスの生徒で占められていたため、【個】のクラスの三兄弟が
入部すれば、イジメられることは必然。

(ちなみに、【零距離戦闘術部】では基本的な戦闘術を学べるが、稲西先生がやっていたような殺人術は、
もう少し学年が上がってからでないと教えてもらえない)





今度は、4階の深~く奥の真っ暗な部屋にある【サイバー技術部】に行ってみる・・・

【サイバー技術部】では、厳重なセキュリティも破ることができるハッキング能力や高度なインターネット技術を学べるらしい。


麗太「この部活なら、ほとんど誰とも話さないだろうから、工藤君達にいいんじゃない?」


実際、【サイバー技術部】の部員たちは、ほとんど会話しておらず、暗い部屋の中に何台も備え付けられているパソコンと無表情で向かい合っている。


三誌「でも、絶対に身体を使う系の部活ではないよね?」

岩一「使うのが身体から脳に変わるだけの話だろ?」


一番、脳使ってなさそうな奴が何言ってんだ?


二志「僕ら、身体動かしたいんだけど・・・・」


ちなみに部員の大半は、知的能力の高い【知】のクラスの子達だ。

活動内容は、主に顧問の【アノニマス先生】が作った巨大な仮想空間に入り、架空の企業や架空の省庁のセキュリティに侵入し、そこから重要データを盗み出すことだ。


つまりは、ハッキングが活動内容のメインなわけだ。


アノニマス先生は、常に不気味な仮面をつけていて、誰も顔が見たことがない謎多き人だ。

先生は、高度なコンピューターや巨大サーバーが何台も置かれている、この部屋に一日中閉じこもっているらしい。


噂では

「ずっと、部屋に閉じこもっているのは、マジで他人や色んな会社のサーバーに違法侵入してハッキングをしているからではないか?」

「ネットの仮想空間にずっと居すぎて現実世界に戻ってこれないから、人とコミュニケーションを取ることができなくなったのではないか?」

なんて話もある。


実際、アノニマス先生の声を聞いた者は誰もいない。

担当教科の【デジタル戦争の方法】【デジタル空間都市の創造技術】の授業も、タブレットについてるチャット機能でやっているらしいし・・・

口下手であることは確かなのだろう・・・



しかし、なんだろう?

この空間にいると、あんまり楽しいという雰囲気が感じられない・・・・

みんな黙ってパソコンに向かって、必死に【暗号セキュリティ】や【パスワード】を解読している姿が
不気味に感じる7人・・・・


すると、静かだったこの部屋で、突然、歓声が沸き上がった・・・


「こいつ、あの高度な暗号セキュリティと厳重なパスワードを一瞬にして破ったぞ!」


と多くの部員たちが、誰かをめちゃくちゃ称賛している・・・



みんなから「スゲー」と言われているのは、美しい顔をした男の子だった。

美少年という言葉がよく似合う子だ。

どうやら、この子がアノニマス先生が作った仮想空間のセキュリティを破ったらしい。



その子は、突然、立ち上がるとアノニマス先生が座っている席へ進み・・・


「先生、つまらないので今日限り退部させてもらいます。僕には先生の作るサイバー空間は簡単すぎました。」


え? 学校生活始まって一週間も経ってないのに、もう退部?

誰もがそう思ったことだろう・・・・




友愛「ねえ?あの綺麗な男の子、誰だか知ってる?」

岩一「ああ、俺たちのクラスの【木村宅矢(きむらたくや)】って奴だよ。イケメンで頭もめちゃくちゃ良いが、唯一の欠点はあの鼻につく性格さ。嫌な奴だぜ。頭が良いのに【知】のクラスに選ばれなかったことに腹立ってるって話だぜ。」



ちなみに、工藤三兄弟は、この部活も却下だった!




部室から出た後・・・・・


三兄弟「ていうか、さっきからお前らは何で危険そうな部活ばっか紹介するんだよ!真面目に決める気ないだろうが!!」

三兄弟は怒りのパルクールをしながら、他の4人に文句を言う。(てか怒りのパルクールって何?)


麗太「いや~普通じゃない人間に、普通じゃない部活動をやらせたら、どんな化学反応が起きるのかな~って思ってさ」

岩一「それにさ、なにも学校生活だからって、必ずしも部活に入る必要は無くね?俺もお前らと見学行く前は、帰宅部で良いかなって思ってたしな。相撲部がないからよ。」

友愛「寮生活だから、帰宅部ではないけどね(笑)」

三志「部活動や委員会に入っとけば、そこでの努力を顧問の先公が評価してくれるかもしれないだろ?
そしたら【ヤマト】にポイントがたまるかもしれないだろ。」


岩一「( ̄m ̄〃)ぷぷっ! いやいや、まずお前ら兄弟は、イタズラばっかりしてるから、そもそも部活での評価もクソもないだろ(笑)」

友愛「確かに(笑)。増やすどころか、現在進行形でマイナスの一途をたどってるんじゃない?」

麗太「笑わせてくれるよね、学校生活始まったばかりなのに、もうマイナス評価なんてさ(笑笑)」


友愛、麗太、岩一が、めちゃんこに笑う。

それを見て、何も言えず、しょぼくれる工藤三兄弟・・・・

しょぼくれるなら、最初からイタズラするなってんだ。


京子「ちょっと、笑いすぎだよ! でもさ、見たところ変わった部活しかないよね。普通の学校にありそうな部活は1つもなさそう・・・本当に別世界に来たって感じ・・・」


京子ちゃんは、スマホで【ヤマト】に載っている部活動一覧を見ながら、そう呟く・・・・・

京子「うん?図書部?」







京子ちゃんの一言で、図書部のある図書室に向かうことになった。


麗太「本当に図書部なんて行くの?」

岩一「こんだけ変わってて、面白そうな部活があるのに、図書部で時間潰すのかよ。どうせ地味だって結果はわかってるんだからさ、辞めようぜ。」

京子「もう!地味だ、地味だって決めつけないでよ。それにまずは工藤君たちの部活を探すんでしょ。だったら以外と王道な部活があってるかもしれないじゃない。」

友愛「図書部って王道なの?始めて知った(笑)」

京子「友愛君!!」

友愛「はい!すいませんでした!!」


とは言っても、工藤3兄弟も、あまり図書部には期待してなさそうだ・・・・



それにしても、京子ちゃんは、さっきから何をしてるのだろうか?

壁を見ながら何か探してるようだ・・・・


友愛「京子ちゃん、何をしてるの?」

京子「ボタンを探してるの。」

麗太「ボタン?」


京子「あれ?みんな知らないの?このサムライ校の図書室は動くのよ。」



京子以外の6人「図書室が動く?」


京子「そうそう・・・あ!あった!!」


京子はずっと探していた壁に設置されているボタンを見つけ、ポチっと押した。


すると、突然、7人の立っている床が揺れ始め・・・


ゴゴゴゴゴゴゴ という地獄の底から聞こえるような音が辺りに響き渡る・・・


京子「サムライ校の図書室は移動式なのよ。いつもは地下にあるんだけど、それぞれの階に備わっているボタンで、自分たちの今いる場所まで移動してきてくれるの。」

友愛「図書室が移動してきてくれる?」



7人の目の前に、地下から上がってきた移動式の【超巨大な黄金の図書室】が現れた・・・・


キラキラ光る黄金の巨大図書室・・・・・


友愛たちには、眩しすぎた・・・・















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