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アルバイト
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8月1日は朔達の高校の登校日だった。
クラスに2、3人来ない生徒はいるが、大抵の生徒は出席する。
朔は勿論、倫も麗香も出席した。
登校日と言っても、特別何をするわけてはなく。
校長の訓示と担任の教師から連絡や注意事項。それが終わると午前中に解散だった。
「宮野、これから豆太と遊びに来ないか」
「今日はバスケないの?」
「今日だけな。明日から合宿だ」
倫はそう言って二人の会話を聞いていた麗香に声をかけた。
「守屋敷も来るか?」
「でも豆太さんは犬なのでしょう?」
「さんって」
麗香の言い方に笑って、
「犬苦手?」
「いえ全く。多分動物側が私を苦手なんです」
倫は麗香が苦手なのを認めたくないんだろうと笑って受け流した。
「そうだわ、朔くん」
朔の腕を掴んで、
「朔くんは夏休みアルバイトしてますか?」
朔は突然なことで直ぐには答えられなかったが、麗香が待っててくれたのでコクンと唾を飲み込んで、
「したことないんだ。バイトしたいんだけど僕にできそうなものがなくて」
バイト情報紙やコンビニやカフェとかで張り紙で募集してはあったが、その仕事が朔にはできる自信がなかった。
せっかく雇ってもらっても相手に迷惑を掛けてしまいそうで怖かった。
「それじゃあ、私の知り合いの所でアルバイトしてみない?」
「どんな仕事?」
倫が興味津津で脇から聞いてくる。
「本の目録を作る仕事です。時間は掛かってもいいし、できる日だけでいいそうです」
「でも僕の事知らない人だよね」
「大丈夫よ。私のお祖父様の本だから。それに今はお祖父様そこにお暮らしではないから、気を使わなくて平気よ」
「う、ん…」
迷っている朔に麗香は明日連絡入れますねと先に帰ってしまった。
「平気か?」
倫が心配そうに顔を覗き込んだ。
「断れないなら俺から断ってやろうか?」
朔は慌てて首を振った。
「話だけでも聞いてみる」
「そっか。無理な時は言いなよ」
「ごめ、ありがと」
前に麗香にそう言うときはありがとうと言うと教えられたのを思い出し、言い直した。
すると倫は少し驚いた顔をしてから、笑って朔の髪をグシャグシャにした。
「さ、豆太に会いに行こう」
「うん!」
翌日9時30分朔は玄関に立ちすくんでいた。
「桃、お兄ちゃんにいってらっしゃいって」
陽子に抱っこされた桃が笑顔で手を振った。
「にーた、ばいばい」
「朔くん、早くいらっしゃい」
朔は麗香に腕を引っ張られ、長い車に乗せられた。
なんでこうなったんだっけ?
登校日に言ってたように麗香から電話が来た。
早朝6時に。
まだ寝ていた朔は陽子に起こされ、電話を耳に当てたが朝に弱い朔は殆ど眠っていた。
気付いた時は陽子に促され、何を食べたか分からないが朝食を取り、うとうとしながら身支度をし、玄関に立たされていた。
目の前には車体の長い黒い車。
長い車としか朔には認識されなかったが、この車のふかふかのソファーのようなシートに座らせられ、やっと頭がはっきりした。
「行って」
「畏まりました」
運転手秋野の声がいつもと違うようで朔は首を傾げた。
「いつもの秋野さんじゃないの」
「秋野は今日は用事があるの」
そうなの?と言いながら運転席の方を覗き込んだが、こちらの席と運転席の間に半透明の仕切りがあって運転手の様子が見えなかった。
「どこ行くの?」
「昨日も言ったように私のお祖父様のお屋敷よ」
「怒られない?」
「どうして?」
「勝手に僕を雇ってしまって」
「朔くんなら絶対大丈夫よ」
もう可愛いんだからと麗香が朔の頭を抱えると、
「やめてよ」
ガクンと2人の体が右に傾いた。麗香はドアに軽く頭をぶつけたようだ。
麗香は朔の頭を離し、笑った。
「今日の運転手は運転が下手なようね」
「申し訳ありません」
慇懃無礼な声が帰ってきた。
朔は訳が分からず麗香の顔と運転席の方を心配そうに伺う。
喧嘩するんだろうか。
麗香は雇い主だから運転手を首にしてしまうんじゃないだろうか。
朔の様子に気付き、麗香は話を変えた。家族の話になり、朔はほっとして桃の話をした。
そんなに長いドライブにはならなかった。
やがて車は止まり、朔は麗香に促され外に出た。
「うわぁ」
目の前の建物を見て、朔はらしくなく声をあげた。
「お城みたい」
お城と言ってもシンデレラ城のようなものではなく、外国のホテルのような石造りの建物だった。
「ここが朔くんの初めての仕事場よ」
びっくりしてポカンとしている朔に麗香はニッコリして言った。
朔の仕事場はその石造りの建物の四階にあった。
立派な彫刻のある両開きのドアを開けると、そこは異空間のようだった。
広さは朔の通う高校の図書室なんて問題にならないくらい広く、天井の高さは二階分あり、壁一面作り付けの本棚になっていて全て本が並んでいた。
中央には朔の身長より少し高い本棚がいくつか並び、閲覧用の机が一つ椅子と一緒にちょこんとあった。
高いところの本はどうやって取るんだろうとと辺りを見回すと、移動式の梯子があり、そこを登って本を手にするようだ。
「すごい」
「こちらここの責任者広瀬さんよ」
見とれていると麗香に声を掛けられてびっくりしてしまった。
いつの間にか朔と麗香の他に1人初老の男性がいた。
林田のような立場なのだろうか。姿勢のよい少し無表情な男性だった。
朔は人見知りを発揮して逃げ出したくなったが、ここでバイトさせて貰うんだと握りこぶしを作って息を吐いた。
「宮野朔です。宜しくお願いします」
ドキドキしながら息切れしながら言うと、広瀬はにっこりして
「広瀬です。こちらこそ宜しくお願いします」
さっきまでの無表情ではなく、優しい笑顔になったので朔はほっとした。
「こちらのパソコンにデータを入れてって下さい」
そう言って、最新のノートパソコンを開いて一通り説明してくれた。
「分からないところが有りましたら、その都度聞いていただければお答えできると思います」
「ありがとうございます」
その日は場所の確認と顔合わせだけで、仕事は明日からとなった。
バイトを始めて3日。
「朔くん、休憩してください」
広瀬がパソコンに向かっている朔に声を掛けた。
広瀬は最初「朔様」と呼んでいたが、朔がお願いして止めて貰った。
「はい。ありがとうございます」
壁の時計を見ると、丁度お昼になっていた。
「じゃあ、お庭お借りします」
「ごゆっくりどうぞ」
朔は鞄を手に屋敷を出た。
裏庭に向かい、今日で3度目、鉄製のベンチに腰を掛けた。
肩が少し痛い。首を回し、肩を肘ごと大きく回す。
鞄からハンカチに包んだ物とお茶の入った水筒を出した。
包みをほどくと中から海苔で包まれたお握りが2つ。
毎日自分で用意している。
今日の具は梅干しと昆布の佃煮だった。
ラップを半分剥がし、かぶりつく。
塩加減が上手くいったようだ。1つ目は梅干しだった。
それをゆっくり噛みながら、目の前の景色を眺める。
今は薔薇の花は咲いていなかったが、朔が知らない花がたくさん咲いていた。水色、白、薄い紫の花が空に向かってたくさん塊になって咲いている。登り富士に似ている花。
庭の手入れはきちんとしているようだ。前に図書室で見た写真集のイングリッシュガーデンのようだ。
空は青く暑い。
でも日陰になっているここには、微かだが涼しい風を感じる。
気持ちいい。
お握りを2つ共食べて冷たいお茶で口の中をさっぱりさせると、庭の奥の森なような青々とした木々が並んだ場所に何か動くのが見えた。
「誰かいるのかな?」
目を凝らして見たが、もう何も見つけられなかった。
「野性動物だったらいいな」
いくら森が有っても鹿や猪は居ないだろう。距離は有るとはいえ、一応都内なのだから。
ううーんと伸びをして、ごろんとベンチに横になった。背中が少し痛かったが、頭の下には鞄を置いた。
ちょっとだけ寝てもいいかな…。
満腹のせいか直ぐ眠ってしまった。
あぁ、またあの夢だ。
朔は頬に柔らかいものを感じて口元を緩めた。
ベンチの背もたれに向かって横になっている体を後ろからぎゅっと抱き締められる。夢の中だからその腕に抱きついてみた。
すると頭を撫でられうっとりしてしまう。
こんな夢なら毎晩見れたらいいのに…
今は夜じゃない。
バイト中だ。
そこまで意識が戻るとそっと目蓋を上げた。
そっと目を開けると夢が続いているかもと思って。
でもそんなことはなかった。
1人ベンチで寝ていた朔だけ。
体を起こすとそよっと涼しい風が頬を通り抜けた。
「戻らなきゃ」
ぼんやりとした意識を覚ますため、両頬を軽く掌で叩く。
頬に掌を当てたまま、夢で感じたのは唇かもと思い当たり、かぁっと真っ赤になった。
「前に夢を見た時はじーちゃだったはず」
じーちゃの口はあんなに柔らかくない。
夢だからかな…
また同じ夢を見れたらいいのに、そう思いながら図書室に戻るべく立ち上がった。
クラスに2、3人来ない生徒はいるが、大抵の生徒は出席する。
朔は勿論、倫も麗香も出席した。
登校日と言っても、特別何をするわけてはなく。
校長の訓示と担任の教師から連絡や注意事項。それが終わると午前中に解散だった。
「宮野、これから豆太と遊びに来ないか」
「今日はバスケないの?」
「今日だけな。明日から合宿だ」
倫はそう言って二人の会話を聞いていた麗香に声をかけた。
「守屋敷も来るか?」
「でも豆太さんは犬なのでしょう?」
「さんって」
麗香の言い方に笑って、
「犬苦手?」
「いえ全く。多分動物側が私を苦手なんです」
倫は麗香が苦手なのを認めたくないんだろうと笑って受け流した。
「そうだわ、朔くん」
朔の腕を掴んで、
「朔くんは夏休みアルバイトしてますか?」
朔は突然なことで直ぐには答えられなかったが、麗香が待っててくれたのでコクンと唾を飲み込んで、
「したことないんだ。バイトしたいんだけど僕にできそうなものがなくて」
バイト情報紙やコンビニやカフェとかで張り紙で募集してはあったが、その仕事が朔にはできる自信がなかった。
せっかく雇ってもらっても相手に迷惑を掛けてしまいそうで怖かった。
「それじゃあ、私の知り合いの所でアルバイトしてみない?」
「どんな仕事?」
倫が興味津津で脇から聞いてくる。
「本の目録を作る仕事です。時間は掛かってもいいし、できる日だけでいいそうです」
「でも僕の事知らない人だよね」
「大丈夫よ。私のお祖父様の本だから。それに今はお祖父様そこにお暮らしではないから、気を使わなくて平気よ」
「う、ん…」
迷っている朔に麗香は明日連絡入れますねと先に帰ってしまった。
「平気か?」
倫が心配そうに顔を覗き込んだ。
「断れないなら俺から断ってやろうか?」
朔は慌てて首を振った。
「話だけでも聞いてみる」
「そっか。無理な時は言いなよ」
「ごめ、ありがと」
前に麗香にそう言うときはありがとうと言うと教えられたのを思い出し、言い直した。
すると倫は少し驚いた顔をしてから、笑って朔の髪をグシャグシャにした。
「さ、豆太に会いに行こう」
「うん!」
翌日9時30分朔は玄関に立ちすくんでいた。
「桃、お兄ちゃんにいってらっしゃいって」
陽子に抱っこされた桃が笑顔で手を振った。
「にーた、ばいばい」
「朔くん、早くいらっしゃい」
朔は麗香に腕を引っ張られ、長い車に乗せられた。
なんでこうなったんだっけ?
登校日に言ってたように麗香から電話が来た。
早朝6時に。
まだ寝ていた朔は陽子に起こされ、電話を耳に当てたが朝に弱い朔は殆ど眠っていた。
気付いた時は陽子に促され、何を食べたか分からないが朝食を取り、うとうとしながら身支度をし、玄関に立たされていた。
目の前には車体の長い黒い車。
長い車としか朔には認識されなかったが、この車のふかふかのソファーのようなシートに座らせられ、やっと頭がはっきりした。
「行って」
「畏まりました」
運転手秋野の声がいつもと違うようで朔は首を傾げた。
「いつもの秋野さんじゃないの」
「秋野は今日は用事があるの」
そうなの?と言いながら運転席の方を覗き込んだが、こちらの席と運転席の間に半透明の仕切りがあって運転手の様子が見えなかった。
「どこ行くの?」
「昨日も言ったように私のお祖父様のお屋敷よ」
「怒られない?」
「どうして?」
「勝手に僕を雇ってしまって」
「朔くんなら絶対大丈夫よ」
もう可愛いんだからと麗香が朔の頭を抱えると、
「やめてよ」
ガクンと2人の体が右に傾いた。麗香はドアに軽く頭をぶつけたようだ。
麗香は朔の頭を離し、笑った。
「今日の運転手は運転が下手なようね」
「申し訳ありません」
慇懃無礼な声が帰ってきた。
朔は訳が分からず麗香の顔と運転席の方を心配そうに伺う。
喧嘩するんだろうか。
麗香は雇い主だから運転手を首にしてしまうんじゃないだろうか。
朔の様子に気付き、麗香は話を変えた。家族の話になり、朔はほっとして桃の話をした。
そんなに長いドライブにはならなかった。
やがて車は止まり、朔は麗香に促され外に出た。
「うわぁ」
目の前の建物を見て、朔はらしくなく声をあげた。
「お城みたい」
お城と言ってもシンデレラ城のようなものではなく、外国のホテルのような石造りの建物だった。
「ここが朔くんの初めての仕事場よ」
びっくりしてポカンとしている朔に麗香はニッコリして言った。
朔の仕事場はその石造りの建物の四階にあった。
立派な彫刻のある両開きのドアを開けると、そこは異空間のようだった。
広さは朔の通う高校の図書室なんて問題にならないくらい広く、天井の高さは二階分あり、壁一面作り付けの本棚になっていて全て本が並んでいた。
中央には朔の身長より少し高い本棚がいくつか並び、閲覧用の机が一つ椅子と一緒にちょこんとあった。
高いところの本はどうやって取るんだろうとと辺りを見回すと、移動式の梯子があり、そこを登って本を手にするようだ。
「すごい」
「こちらここの責任者広瀬さんよ」
見とれていると麗香に声を掛けられてびっくりしてしまった。
いつの間にか朔と麗香の他に1人初老の男性がいた。
林田のような立場なのだろうか。姿勢のよい少し無表情な男性だった。
朔は人見知りを発揮して逃げ出したくなったが、ここでバイトさせて貰うんだと握りこぶしを作って息を吐いた。
「宮野朔です。宜しくお願いします」
ドキドキしながら息切れしながら言うと、広瀬はにっこりして
「広瀬です。こちらこそ宜しくお願いします」
さっきまでの無表情ではなく、優しい笑顔になったので朔はほっとした。
「こちらのパソコンにデータを入れてって下さい」
そう言って、最新のノートパソコンを開いて一通り説明してくれた。
「分からないところが有りましたら、その都度聞いていただければお答えできると思います」
「ありがとうございます」
その日は場所の確認と顔合わせだけで、仕事は明日からとなった。
バイトを始めて3日。
「朔くん、休憩してください」
広瀬がパソコンに向かっている朔に声を掛けた。
広瀬は最初「朔様」と呼んでいたが、朔がお願いして止めて貰った。
「はい。ありがとうございます」
壁の時計を見ると、丁度お昼になっていた。
「じゃあ、お庭お借りします」
「ごゆっくりどうぞ」
朔は鞄を手に屋敷を出た。
裏庭に向かい、今日で3度目、鉄製のベンチに腰を掛けた。
肩が少し痛い。首を回し、肩を肘ごと大きく回す。
鞄からハンカチに包んだ物とお茶の入った水筒を出した。
包みをほどくと中から海苔で包まれたお握りが2つ。
毎日自分で用意している。
今日の具は梅干しと昆布の佃煮だった。
ラップを半分剥がし、かぶりつく。
塩加減が上手くいったようだ。1つ目は梅干しだった。
それをゆっくり噛みながら、目の前の景色を眺める。
今は薔薇の花は咲いていなかったが、朔が知らない花がたくさん咲いていた。水色、白、薄い紫の花が空に向かってたくさん塊になって咲いている。登り富士に似ている花。
庭の手入れはきちんとしているようだ。前に図書室で見た写真集のイングリッシュガーデンのようだ。
空は青く暑い。
でも日陰になっているここには、微かだが涼しい風を感じる。
気持ちいい。
お握りを2つ共食べて冷たいお茶で口の中をさっぱりさせると、庭の奥の森なような青々とした木々が並んだ場所に何か動くのが見えた。
「誰かいるのかな?」
目を凝らして見たが、もう何も見つけられなかった。
「野性動物だったらいいな」
いくら森が有っても鹿や猪は居ないだろう。距離は有るとはいえ、一応都内なのだから。
ううーんと伸びをして、ごろんとベンチに横になった。背中が少し痛かったが、頭の下には鞄を置いた。
ちょっとだけ寝てもいいかな…。
満腹のせいか直ぐ眠ってしまった。
あぁ、またあの夢だ。
朔は頬に柔らかいものを感じて口元を緩めた。
ベンチの背もたれに向かって横になっている体を後ろからぎゅっと抱き締められる。夢の中だからその腕に抱きついてみた。
すると頭を撫でられうっとりしてしまう。
こんな夢なら毎晩見れたらいいのに…
今は夜じゃない。
バイト中だ。
そこまで意識が戻るとそっと目蓋を上げた。
そっと目を開けると夢が続いているかもと思って。
でもそんなことはなかった。
1人ベンチで寝ていた朔だけ。
体を起こすとそよっと涼しい風が頬を通り抜けた。
「戻らなきゃ」
ぼんやりとした意識を覚ますため、両頬を軽く掌で叩く。
頬に掌を当てたまま、夢で感じたのは唇かもと思い当たり、かぁっと真っ赤になった。
「前に夢を見た時はじーちゃだったはず」
じーちゃの口はあんなに柔らかくない。
夢だからかな…
また同じ夢を見れたらいいのに、そう思いながら図書室に戻るべく立ち上がった。
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