猫と人間

黒子猫

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「職場の滝澤さん」

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職場の無口な滝澤さんに話しかけられた。

滝澤さん「あ、あの……。
その猫様の写真って……」
私「(猫様……?)うちで飼ってる猫」
滝澤さん「そうなんですねぇ!北山さんが猫様の飼い主さんだったとは……!」
私「あぁ……うん(なんだこの人……)」
滝澤さん「も……もしかして、この黒猫さんは、保護猫さんでは……?」
私「うん、うちの庭によく来てたから、首輪してないし、飼うことにしたんだ」
滝澤さん「猫様が訪れる素敵なお庭なのですね!羨ましい……!」
私「(日本語ちょくちょく変なんだけど……)猫好きなの……?」
滝澤さん「あ……えぇ……でも、猫様との出会いがなくて……」
私「良かったら見に来る?(あ、親しくもないのに言っちゃった)」
滝澤さん「……あ、いえ、そちらのお宅にお邪魔するということは、猫様の縄張りに踏み込むということになります。つまり、猫様からしたら、侵入者です。
ですので、最初は、このハンカチを猫様に嗅いで頂いて……」
私「どういうこと?」
滝澤さん「これは、私の匂いが染み付いたハンカチです。これで猫様が嫌な顔をしなければ、第一段階合格ということで……」
私「めんどくさいから来てもらっていい?」

職場の変わった滝澤さんを家に呼ぶことになってしまった。
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