「悲喜こもごもエピソード集」

「農業体験での出来事～ちょっと困った編～」

私は、２９歳の時にある農村に農業体験に行っていた。
１年間。
これは、その時の小さなエピソードである……。

派遣された者は色々な農家さんのお手伝いをするのが主な活動。
その日も、私は農家さんに連れられて畑に来ていた。
家の近くに畑がある場合もあるのだが、その日の農家さんの畑は遠い所にあった。
そんな時の話……。

ちなみに、派遣される前に色々な情報を知ることが出来る。
去年の派遣された人達の報告書をまとめた物をたまたま見ていたら
『外でトイレを初めてしました』というようなことが書いてあり、書いているのが女性だったので、『それはないわ～』と思った。
その派遣された地域が特別だったんだと思った。

……がしかし……。
田舎（山）は、トイレというものが、本当にあまりない……。
私も、その『それはないわ～』をするようになっていた。
畑に行く道すがら、良さそうな草むら（草に囲まれて見えにくい場所）を探しておき、いざとなった時に、そこを使う。
しかし、当然、トイレの為に用意された場所ではないので、全く見えない訳ではないんだろうけれど、そもそも人が周りにいないので、途中で『もういいや』という気分になる。
目に前に小さな町並み（家並み）が見える。
そんな場所で用を足している……。
意外とこんなあり得ない状況にも慣れるもんだ（←というか、これしか手段ないと思ったら、そこに順応するしかないので……）。

都会のお洒落なおねーさんだったら、「こんなんムリ！」とか思うんだろうな……。

※ちなみにそんなに多く外で用は足していません（なぜなら、昼には農家さんの家にご飯を食べに戻ることが多かったから）