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「2人のその後編(タケシのモノローグ付き)」
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〈タケシは主人公の家に向かっていた〉
(SE:足音)
〈タケシ、モノローグ〉
「あの日以来……、彼女と俺の関係は、少し変わったような気がする……。
今まで彼女を傷つけないように、2人の仲を壊してしまわないように気を付けて付き合っていたのに……。
あんなことになってしまって……。
正直、自分でも驚いた。
押さえていた物が決壊したような……。
今まで友達や周りの人とも、関係が壊れないように接してきたんだ。
だから、強い感情を表に出さないようにしてきた……。
まさか、嫉妬の感情を露にするなんて……。
人生で初めてだったかもしれない……。
おまけに、あんな風にして……。
彼女が気にしてないか、心配だな……。
俺は、初めて付き合ったから、どうするのが正解なのか分からないな……。
あれから、しばらくお互い会ってなくて、今日久々に会うから……。
彼女はどんな風な態度するだろう……?
色々、考え事して忘れてたけど、彼女の好きなお菓子買ってくれば良かったな……。
あぁ……、でももう約束してた時間だ……」
(SE:足音)
〈タケシ、主人公のアパートに着く〉
(SE:ピンポンの音)
「……なんか緊張するな……」
(SE:ドアが開く音)
(主人公「あ……、いらっしゃい……」)
〈主人公、目が合い、顔が少し赤くなる〉
「……なんか顔が少し赤くなったというか……でも、ちょっとはにかんでる……?これはどういう反応なんだろう……?」
(SE:2人の足音)
「あ……、あのさ、この間は、なんかゴメン……」
(主人公「……え……?」)
(SE:衣擦れの音)
「いや……、あの……。いつもの俺じゃなかったな……と……」
〈主人公、赤くなる〉
(主人公「私は、気にしてないよ……」)
(SE:衣擦れの音)
「……え……っ、気にしてないの……?」
〈主人公、頷く〉
(主人公「タケシ君の優しいだけじゃない一面が見れて、良かった……」)
(SE:衣擦れの音)
「……そっか、それなら良かった……。実はずっと気になっていたんだ……」
〈主人公、小さく笑う〉
(主人公「お茶入れてくるね!」)
(SE:衣擦れの音)
「あ……、(笑顔になり)……ありがとう」
(SE:主人公の足音)
「ふぅ……、良かったな……。彼女が気にしてなくて……」
(SE:衣擦れの音)
「あれ……。これは……?」
(SE:主人公の足音が近付く)
(SE:カップをテーブルに置く音)
(主人公「……お待たせ……。あれ……?どうしたの……?」)
「……これ……何……?」
〈タケシ、部屋に干してあったストッキングを指差す〉
(SE:衣擦れの音)
(主人公「……あぁ……それ……!(少し笑って)仕舞うの忘れてた!昨日、バイトの面接に行ってね。それで……」)
「……そうじゃなくて……、このストッキング……股の所に穴が空いてるんだけど……」
(SE:衣擦れの音)
(主人公、恥ずかしそうに笑って「それね……!安物だから破れちゃったんだけど、見えないからいっか……って穿いてっちゃった」)
(主人公、てへへと笑う)
「……これ……、面接に穿いてった……てこと……?」
(主人公笑って「どうせ見えないから……」)
(SE:衣擦れ音)
(タケシ、深いため息をつく)
「……見えないからって……、こんなストッキング穿いてて、もしかして……、なんかの拍子で見えることがあるかもしれないじゃないか!」
(主人公「タケシ……君……?」)
(SE:衣擦れの音)
「こういうストッキングを履いてるのを男が知ったら……。どんなことを考えるのか……教えてあげるね……」
(主人公「……どうしたの……!?」)
(SE:衣擦れの音)
「さっき……、あの時俺の優しい一面以外が見れて良かった……って言ってたよね……?じゃあ……また見せてあげる……」
(主人公「……どうして……タケシ君怒ってるの……?」)
(SE:衣擦れの音)
「どうして怒ってるのか……。(耳元で)これからゆっくり教えるね……」
(SE:足音)
〈タケシ、モノローグ〉
「あの日以来……、彼女と俺の関係は、少し変わったような気がする……。
今まで彼女を傷つけないように、2人の仲を壊してしまわないように気を付けて付き合っていたのに……。
あんなことになってしまって……。
正直、自分でも驚いた。
押さえていた物が決壊したような……。
今まで友達や周りの人とも、関係が壊れないように接してきたんだ。
だから、強い感情を表に出さないようにしてきた……。
まさか、嫉妬の感情を露にするなんて……。
人生で初めてだったかもしれない……。
おまけに、あんな風にして……。
彼女が気にしてないか、心配だな……。
俺は、初めて付き合ったから、どうするのが正解なのか分からないな……。
あれから、しばらくお互い会ってなくて、今日久々に会うから……。
彼女はどんな風な態度するだろう……?
色々、考え事して忘れてたけど、彼女の好きなお菓子買ってくれば良かったな……。
あぁ……、でももう約束してた時間だ……」
(SE:足音)
〈タケシ、主人公のアパートに着く〉
(SE:ピンポンの音)
「……なんか緊張するな……」
(SE:ドアが開く音)
(主人公「あ……、いらっしゃい……」)
〈主人公、目が合い、顔が少し赤くなる〉
「……なんか顔が少し赤くなったというか……でも、ちょっとはにかんでる……?これはどういう反応なんだろう……?」
(SE:2人の足音)
「あ……、あのさ、この間は、なんかゴメン……」
(主人公「……え……?」)
(SE:衣擦れの音)
「いや……、あの……。いつもの俺じゃなかったな……と……」
〈主人公、赤くなる〉
(主人公「私は、気にしてないよ……」)
(SE:衣擦れの音)
「……え……っ、気にしてないの……?」
〈主人公、頷く〉
(主人公「タケシ君の優しいだけじゃない一面が見れて、良かった……」)
(SE:衣擦れの音)
「……そっか、それなら良かった……。実はずっと気になっていたんだ……」
〈主人公、小さく笑う〉
(主人公「お茶入れてくるね!」)
(SE:衣擦れの音)
「あ……、(笑顔になり)……ありがとう」
(SE:主人公の足音)
「ふぅ……、良かったな……。彼女が気にしてなくて……」
(SE:衣擦れの音)
「あれ……。これは……?」
(SE:主人公の足音が近付く)
(SE:カップをテーブルに置く音)
(主人公「……お待たせ……。あれ……?どうしたの……?」)
「……これ……何……?」
〈タケシ、部屋に干してあったストッキングを指差す〉
(SE:衣擦れの音)
(主人公「……あぁ……それ……!(少し笑って)仕舞うの忘れてた!昨日、バイトの面接に行ってね。それで……」)
「……そうじゃなくて……、このストッキング……股の所に穴が空いてるんだけど……」
(SE:衣擦れの音)
(主人公、恥ずかしそうに笑って「それね……!安物だから破れちゃったんだけど、見えないからいっか……って穿いてっちゃった」)
(主人公、てへへと笑う)
「……これ……、面接に穿いてった……てこと……?」
(主人公笑って「どうせ見えないから……」)
(SE:衣擦れ音)
(タケシ、深いため息をつく)
「……見えないからって……、こんなストッキング穿いてて、もしかして……、なんかの拍子で見えることがあるかもしれないじゃないか!」
(主人公「タケシ……君……?」)
(SE:衣擦れの音)
「こういうストッキングを履いてるのを男が知ったら……。どんなことを考えるのか……教えてあげるね……」
(主人公「……どうしたの……!?」)
(SE:衣擦れの音)
「さっき……、あの時俺の優しい一面以外が見れて良かった……って言ってたよね……?じゃあ……また見せてあげる……」
(主人公「……どうして……タケシ君怒ってるの……?」)
(SE:衣擦れの音)
「どうして怒ってるのか……。(耳元で)これからゆっくり教えるね……」
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