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第四章 聖戦
第百九話 出撃、帝国三個兵団
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--トラキア離宮 応接室
ジカイラとヒナ、アレク達は、フェリシアによってトラキア離宮の応接室に案内されていた。
廊下を歩きながら、アレク達は周囲を見回す。
帝都にある皇宮とは趣の違う、豪華な白亜のトラキア離宮に、ユニコーン小隊の女の子達は興味津々であった。
噴水が奏でる水のせせらぎが響く廊下を歩きながらアルが呟く。
「なんか、真っ白な城だな・・・」
ナタリーが答える。
「大理石ね」
トラキア離宮は、ほぼ全てが真っ白な大理石で造られており、すぐ近くで見ると、ところどころに大理石を彫って作られたレリーフや、象嵌細工と呼ばれる繊細な装飾が施されていた。
廊下に敷かれているカーペットや飾られている絵画などの調度品は豪華だが、数は少ない。
その代わり、廊下の両脇に一定間隔で小さな噴水と観葉植物が植えられた緑の小庭園が造られていた。
真っ白な大理石に囲まれた空間と彫刻が作り出す荘厳で冷たい印象と、噴水と観葉植物がもたらす水と緑の穏やかさが調和するように演出されていた。
ルイーゼが隣を歩くアレクに語り掛ける。
「凄い宮殿ね。噴水がこんなにたくさん・・・」
アレクが答える。
「ああ。乾燥したトラキアでは、水は貴重なのに・・・」
エルザが傍らのナディアに話し掛ける。
「なんか、冷たい感じがする城ね・・・」
ナディアが答える。
「そうね。ここは、人が住む宮殿や城というより、神々のための神殿みたい・・・」
ナディアの話を耳にしたアレクが呟く。
「神々のための神殿・・・」
ナディアの言葉に、ユニコーン小隊の面々は納得する。
「どうぞ。お寛ぎ下さい」
フェリシアは、アレク達を応接室に案内すると戻って行った。
ジカイラが口を開く。
「お前達は休んでいろ。オレとヒナは、会議室で打ち合わせをしてくる」
ジカイラとヒナは、アレク達を応接室に残して会議室に向かう。
応接室に入ったアレク達は、それぞれソファーに腰掛けたり、部屋の調度品を眺めたりする。
ソファーに腰掛けたドミトリーが口を開く。
「むぅ・・・。拙僧には、この宮殿は豪華過ぎて、かえって落ち着かんぞ」
トゥルムも気不味そうに口を開く。
「私も、自分で『中で休ませて貰おう』と口にしてなんだが、この神殿のような雰囲気には、落ち着かんな」
ナディアが口を開く。
「そう? この、水のせせらぎが素敵じゃない。乾いたトラキアの風を潤してくれて。風の精霊達も、水の精霊達も喜んでいるわよ」
ソファーの背にもたれ掛かりながらアルが呟く。
「精霊達には快適なんだろうな」
アレクも口を開く。
「大佐達の用事が済んだら、オレ達もユニコーン・ゼロに戻ろう」
「「そうね」」
「「そうだな」」
--トラキア離宮 会議室
ジカイラとヒナが会議室を訪れると、会議室に居たのは、ラインハルトとハリッシュの二人だけであった。
ジカイラが口を開く。
「帝国四魔将達は?」
ラインハルトが答える。
「ああ。彼等は、役割分担が決まったので、自分の兵団に戻って行ったよ。明日、出撃する」
ヒナが尋ねる。
「今回は、教導大隊の出番は無さそうね」
ラインハルトが答える。
「教導大隊は、ここツァンダレイに留まって、飛空艇での戦況偵察を頼む」
ジカイラが呆れたように口を開く。
「帝国竜騎兵団、帝国魔界兵団、帝国不死兵団と。・・・帝国の精鋭三個兵団三十万が出撃するんじゃ、ソユット軍なんて瞬殺しちまうだろ? 偵察なんて必要ないんじゃないのか??」
中指で眼鏡の中心を押し上げる仕草をした後、ハリッシュが答える。
「たとえ瞬殺でも、前線の最新の情報は必要ですよ。お願いしますね」
ジカイラは、悪びれた素振りも見せず答える。
「判ったよ。・・・それで。『落としどころ』は、どうするんだ? このままソユットと全面戦争をやるつもりは無いんだろ??」
ラインハルトが答える。
「もう、手は考えてある」
ラインハルトの答えを聞き、ジカイラは鼻で笑う。
「フッ・・・。流石だな」
打ち合わせを終えたジカイラとヒナは、会議室を後にする。
ジカイラとヒナは、アレク達と共に飛行空母ユニコーン・ゼロに戻って行った。
--翌日。
トラキア離宮に併設されている飛行場から帝国魔界兵団と帝国竜騎兵団、帝国不死兵団が出撃する。
先陣は、ナナシ伯爵が率いる帝国魔界兵団である。
全身を覆う黒いローブを纏ったナナシ伯爵を背に乗せ、巨大な茶色の魔神マイルフィックが蛾のような四枚の羽根を羽ばたかせながら先頭を飛び、上級悪魔と下等悪魔の集団が続く。
第二陣は、アキックス伯爵が率いる帝国竜騎兵団である。
竜騎士の鎧を纏い長槍を持つアキックス伯爵を乗せた古代竜王シュタインベルガーが先頭を飛び、飛竜に乗った竜騎士達が雁行陣を組んでそれに続く。
『金鱗の竜王』『神殺しの竜王』とも呼ばれるシュタインベルガーの傍らには、飛竜に乗ったソフィアの姿もあった。
後詰めは、エリシス伯爵が率いる帝国不死兵団であった。
帝国不死兵団は、ツァンダレイから地上を街道を通って南に向かって行軍していく。
四体の竜の動死体を先頭に、動死体や骸骨、骸骨の騎士といった不死者の軍勢を率いるエリシスは、小さな砦ほどの大きさもある車輪の付いた巨大な輿に乗っていた。
輿には、五メートルほどの高さの位置にある、玉座を模した椅子に座る軍服姿のエリシスと、その傍らに軍服姿で立つリリーが控えている。
車輪の付いた輿を何体もの巨人の動死体が押し進める。
すっかり古代の女王のような気分でエリシスはご機嫌だった。
「ねぇ、リリー。帝国の三個兵団が肩を並べて出撃するなんて、久々じゃない?」
「そうですね」
--昼過ぎ。
ジークが率いるトラキア兵団は、街道近くの丘で小休止を取る。
兵士達は、馬を交代させて水や食事を与えながら、自分たち自身も食事を取る。
馬から降りたジークが傍らのアストリッドに尋ねる。
「ツァンダレイまで、あとどれくらいだ?」
「あと一日弱の距離です」
「そうか・・・」
「ジーク様。食事にしましょう」
「そうだな」
ジークとアストリッドが軽食を取っていると、トラキア諸侯達が血相を変えて二人の元にやって来る。
トラキア諸侯達は、軽食を取るジークとアストリッドの前に跪くと、ジャダラン王が口を開く。
「で、殿下! 一大事です! 悪魔の大軍が接近してきます!!」
メルキト王も続く。
「左様! 空を飛ぶ、禍々しい人外の軍勢です! 一刻も早く、この地を離れましょうぞ!!」
ジークが呟く。
「悪魔の大軍!?」
ジークとアストリッドは、互いに顔を見合わせる。
ジークはアストリッドから望遠鏡を受け取って立ち上がると、トラキア諸侯達に尋ねる。
「どっちの方角だ?」
ジャダラン王が空を指差しながら答える。
「あちらです! 殿下!!」
ジークがジャダラン王が指し示す先に望遠鏡を向けると、望遠鏡が空を飛ぶ悪魔の大軍の姿を映し出す。
先頭は、四枚の羽で羽ばたきながら、その顔には鳥のようなクチバシ、黒い穴のように窪んだ瞳の無い目、両手、両足は鳥の足のような形をしている巨大な茶色の魔神であった。
(あれは・・・魔神マイルフィック)
茶色の魔神の後には、蒼い悪魔と赤い悪魔の群れが続く。
(それと、上級悪魔に下等悪魔。・・・帝国魔界兵団だ!!)
程なく伝令がジーク達とトラキア諸侯達の元に駆け込んで来る。
「申し上げます! ドラゴンの群れがこちらへ向かって来ます!!」
伝令からの報告に、トラキア諸侯達はざわつき始める。
「悪魔の大軍に続いて、ドラゴンの群れだと!?」
「一体、何が、どうなっておるのだ!?」
ざわつくトラキア諸侯達を尻目に、ジークは伝令が指し示す方角に望遠鏡を向けると、望遠鏡が空を飛ぶドラゴンの集団の姿を映し出す。
陽の光を反射して黄金色に輝く巨大な古代竜王。
それに続いて雁行陣を組む飛竜達。
(間違いない。シュタインベルガーと帝国竜騎兵団だ!)
帝国の二個兵団を見て狼狽えるトラキア諸侯達に、事態を把握したジークが告げる。
「落ち着け、諸君! あれらは、帝国魔界兵団と帝国竜騎兵団。我々の味方だ!!」
ジークの言葉にトラキア諸侯達が驚く。
「我等の味方ですと!?」
「あれが・・・」
「信じられん・・・」
トラキア諸侯達とトラキア兵団の兵士達が不安げに空を見上げる中、悠然と帝国魔界兵団が国境を目指して南へ飛んで行く。
帝国魔界兵団の後に、帝国竜騎兵団が続く。
ジークは、帝国の二個兵団が南へ向けて空を飛んで行くのを見送ると、周囲のトラキア諸侯達に語る。
「諸君。これで我がバレンシュテット帝国の勝利は、決まったも同然だ」
ジカイラとヒナ、アレク達は、フェリシアによってトラキア離宮の応接室に案内されていた。
廊下を歩きながら、アレク達は周囲を見回す。
帝都にある皇宮とは趣の違う、豪華な白亜のトラキア離宮に、ユニコーン小隊の女の子達は興味津々であった。
噴水が奏でる水のせせらぎが響く廊下を歩きながらアルが呟く。
「なんか、真っ白な城だな・・・」
ナタリーが答える。
「大理石ね」
トラキア離宮は、ほぼ全てが真っ白な大理石で造られており、すぐ近くで見ると、ところどころに大理石を彫って作られたレリーフや、象嵌細工と呼ばれる繊細な装飾が施されていた。
廊下に敷かれているカーペットや飾られている絵画などの調度品は豪華だが、数は少ない。
その代わり、廊下の両脇に一定間隔で小さな噴水と観葉植物が植えられた緑の小庭園が造られていた。
真っ白な大理石に囲まれた空間と彫刻が作り出す荘厳で冷たい印象と、噴水と観葉植物がもたらす水と緑の穏やかさが調和するように演出されていた。
ルイーゼが隣を歩くアレクに語り掛ける。
「凄い宮殿ね。噴水がこんなにたくさん・・・」
アレクが答える。
「ああ。乾燥したトラキアでは、水は貴重なのに・・・」
エルザが傍らのナディアに話し掛ける。
「なんか、冷たい感じがする城ね・・・」
ナディアが答える。
「そうね。ここは、人が住む宮殿や城というより、神々のための神殿みたい・・・」
ナディアの話を耳にしたアレクが呟く。
「神々のための神殿・・・」
ナディアの言葉に、ユニコーン小隊の面々は納得する。
「どうぞ。お寛ぎ下さい」
フェリシアは、アレク達を応接室に案内すると戻って行った。
ジカイラが口を開く。
「お前達は休んでいろ。オレとヒナは、会議室で打ち合わせをしてくる」
ジカイラとヒナは、アレク達を応接室に残して会議室に向かう。
応接室に入ったアレク達は、それぞれソファーに腰掛けたり、部屋の調度品を眺めたりする。
ソファーに腰掛けたドミトリーが口を開く。
「むぅ・・・。拙僧には、この宮殿は豪華過ぎて、かえって落ち着かんぞ」
トゥルムも気不味そうに口を開く。
「私も、自分で『中で休ませて貰おう』と口にしてなんだが、この神殿のような雰囲気には、落ち着かんな」
ナディアが口を開く。
「そう? この、水のせせらぎが素敵じゃない。乾いたトラキアの風を潤してくれて。風の精霊達も、水の精霊達も喜んでいるわよ」
ソファーの背にもたれ掛かりながらアルが呟く。
「精霊達には快適なんだろうな」
アレクも口を開く。
「大佐達の用事が済んだら、オレ達もユニコーン・ゼロに戻ろう」
「「そうね」」
「「そうだな」」
--トラキア離宮 会議室
ジカイラとヒナが会議室を訪れると、会議室に居たのは、ラインハルトとハリッシュの二人だけであった。
ジカイラが口を開く。
「帝国四魔将達は?」
ラインハルトが答える。
「ああ。彼等は、役割分担が決まったので、自分の兵団に戻って行ったよ。明日、出撃する」
ヒナが尋ねる。
「今回は、教導大隊の出番は無さそうね」
ラインハルトが答える。
「教導大隊は、ここツァンダレイに留まって、飛空艇での戦況偵察を頼む」
ジカイラが呆れたように口を開く。
「帝国竜騎兵団、帝国魔界兵団、帝国不死兵団と。・・・帝国の精鋭三個兵団三十万が出撃するんじゃ、ソユット軍なんて瞬殺しちまうだろ? 偵察なんて必要ないんじゃないのか??」
中指で眼鏡の中心を押し上げる仕草をした後、ハリッシュが答える。
「たとえ瞬殺でも、前線の最新の情報は必要ですよ。お願いしますね」
ジカイラは、悪びれた素振りも見せず答える。
「判ったよ。・・・それで。『落としどころ』は、どうするんだ? このままソユットと全面戦争をやるつもりは無いんだろ??」
ラインハルトが答える。
「もう、手は考えてある」
ラインハルトの答えを聞き、ジカイラは鼻で笑う。
「フッ・・・。流石だな」
打ち合わせを終えたジカイラとヒナは、会議室を後にする。
ジカイラとヒナは、アレク達と共に飛行空母ユニコーン・ゼロに戻って行った。
--翌日。
トラキア離宮に併設されている飛行場から帝国魔界兵団と帝国竜騎兵団、帝国不死兵団が出撃する。
先陣は、ナナシ伯爵が率いる帝国魔界兵団である。
全身を覆う黒いローブを纏ったナナシ伯爵を背に乗せ、巨大な茶色の魔神マイルフィックが蛾のような四枚の羽根を羽ばたかせながら先頭を飛び、上級悪魔と下等悪魔の集団が続く。
第二陣は、アキックス伯爵が率いる帝国竜騎兵団である。
竜騎士の鎧を纏い長槍を持つアキックス伯爵を乗せた古代竜王シュタインベルガーが先頭を飛び、飛竜に乗った竜騎士達が雁行陣を組んでそれに続く。
『金鱗の竜王』『神殺しの竜王』とも呼ばれるシュタインベルガーの傍らには、飛竜に乗ったソフィアの姿もあった。
後詰めは、エリシス伯爵が率いる帝国不死兵団であった。
帝国不死兵団は、ツァンダレイから地上を街道を通って南に向かって行軍していく。
四体の竜の動死体を先頭に、動死体や骸骨、骸骨の騎士といった不死者の軍勢を率いるエリシスは、小さな砦ほどの大きさもある車輪の付いた巨大な輿に乗っていた。
輿には、五メートルほどの高さの位置にある、玉座を模した椅子に座る軍服姿のエリシスと、その傍らに軍服姿で立つリリーが控えている。
車輪の付いた輿を何体もの巨人の動死体が押し進める。
すっかり古代の女王のような気分でエリシスはご機嫌だった。
「ねぇ、リリー。帝国の三個兵団が肩を並べて出撃するなんて、久々じゃない?」
「そうですね」
--昼過ぎ。
ジークが率いるトラキア兵団は、街道近くの丘で小休止を取る。
兵士達は、馬を交代させて水や食事を与えながら、自分たち自身も食事を取る。
馬から降りたジークが傍らのアストリッドに尋ねる。
「ツァンダレイまで、あとどれくらいだ?」
「あと一日弱の距離です」
「そうか・・・」
「ジーク様。食事にしましょう」
「そうだな」
ジークとアストリッドが軽食を取っていると、トラキア諸侯達が血相を変えて二人の元にやって来る。
トラキア諸侯達は、軽食を取るジークとアストリッドの前に跪くと、ジャダラン王が口を開く。
「で、殿下! 一大事です! 悪魔の大軍が接近してきます!!」
メルキト王も続く。
「左様! 空を飛ぶ、禍々しい人外の軍勢です! 一刻も早く、この地を離れましょうぞ!!」
ジークが呟く。
「悪魔の大軍!?」
ジークとアストリッドは、互いに顔を見合わせる。
ジークはアストリッドから望遠鏡を受け取って立ち上がると、トラキア諸侯達に尋ねる。
「どっちの方角だ?」
ジャダラン王が空を指差しながら答える。
「あちらです! 殿下!!」
ジークがジャダラン王が指し示す先に望遠鏡を向けると、望遠鏡が空を飛ぶ悪魔の大軍の姿を映し出す。
先頭は、四枚の羽で羽ばたきながら、その顔には鳥のようなクチバシ、黒い穴のように窪んだ瞳の無い目、両手、両足は鳥の足のような形をしている巨大な茶色の魔神であった。
(あれは・・・魔神マイルフィック)
茶色の魔神の後には、蒼い悪魔と赤い悪魔の群れが続く。
(それと、上級悪魔に下等悪魔。・・・帝国魔界兵団だ!!)
程なく伝令がジーク達とトラキア諸侯達の元に駆け込んで来る。
「申し上げます! ドラゴンの群れがこちらへ向かって来ます!!」
伝令からの報告に、トラキア諸侯達はざわつき始める。
「悪魔の大軍に続いて、ドラゴンの群れだと!?」
「一体、何が、どうなっておるのだ!?」
ざわつくトラキア諸侯達を尻目に、ジークは伝令が指し示す方角に望遠鏡を向けると、望遠鏡が空を飛ぶドラゴンの集団の姿を映し出す。
陽の光を反射して黄金色に輝く巨大な古代竜王。
それに続いて雁行陣を組む飛竜達。
(間違いない。シュタインベルガーと帝国竜騎兵団だ!)
帝国の二個兵団を見て狼狽えるトラキア諸侯達に、事態を把握したジークが告げる。
「落ち着け、諸君! あれらは、帝国魔界兵団と帝国竜騎兵団。我々の味方だ!!」
ジークの言葉にトラキア諸侯達が驚く。
「我等の味方ですと!?」
「あれが・・・」
「信じられん・・・」
トラキア諸侯達とトラキア兵団の兵士達が不安げに空を見上げる中、悠然と帝国魔界兵団が国境を目指して南へ飛んで行く。
帝国魔界兵団の後に、帝国竜騎兵団が続く。
ジークは、帝国の二個兵団が南へ向けて空を飛んで行くのを見送ると、周囲のトラキア諸侯達に語る。
「諸君。これで我がバレンシュテット帝国の勝利は、決まったも同然だ」
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