22 / 29
22 因果応報。
しおりを挟む
お屋敷の居間には明るい日ざしが入ります。
ソファも絨毯もふっかふか。
テーブルのお茶はほっかほか。
目に入るもの全てバッチリなのですが……。
今、シンデレラは壁ぎわで真っ白な灰になっておりました。
彼女は継母たちのお話の、直撃を受けてしまったのです。
☆ ☆ ☆
「あら。相手の女の子が家も教えず名乗り出ても来ないって………それ、王子さま既にフラれているわよねえ。」
(!?違う違うフッてないーっっ!)
「ええ。おまけにその子、どうやら魔法に掛けられていて本当の姿もわからないんですって。
手掛かりは落としていったガラスのブーツだけ……つまり本人確認できないってことよ。」
(っっっ!!)
「誰かもわからない相手を探すだなんて何してるのかしら。私には理解できないわ。」
(わ、私はすごく嬉しい……。)
「そうね。でも、これはチャンスじゃない?
だって、ブーツさえ足に入れば王子さまと結婚できるのよ!」
(えっ、ええええええ!?)
「結婚、するかしら。王子さまはずっと逃げていたのに。」
「そこはきっちり年貢を納めさせれば良いのよ。ほっほっほっ。」
(いやいやいや、ちょっと待ってーー!!)
継母本人は既婚者なので心配ないですが。
継母クラスの女性がお出ましになった場合、シンデレラでは勝負になりません…。
いったい、どれくらいの人が彼女たちと同じように考えているのでしょうね?
思い返せば、舞踏会でのシンデレラの行動は、恋をするにはお粗末な穴が色々ありすぎました。
おかげで………事態は思わぬ方向に突き進んでいたのです。
ソファも絨毯もふっかふか。
テーブルのお茶はほっかほか。
目に入るもの全てバッチリなのですが……。
今、シンデレラは壁ぎわで真っ白な灰になっておりました。
彼女は継母たちのお話の、直撃を受けてしまったのです。
☆ ☆ ☆
「あら。相手の女の子が家も教えず名乗り出ても来ないって………それ、王子さま既にフラれているわよねえ。」
(!?違う違うフッてないーっっ!)
「ええ。おまけにその子、どうやら魔法に掛けられていて本当の姿もわからないんですって。
手掛かりは落としていったガラスのブーツだけ……つまり本人確認できないってことよ。」
(っっっ!!)
「誰かもわからない相手を探すだなんて何してるのかしら。私には理解できないわ。」
(わ、私はすごく嬉しい……。)
「そうね。でも、これはチャンスじゃない?
だって、ブーツさえ足に入れば王子さまと結婚できるのよ!」
(えっ、ええええええ!?)
「結婚、するかしら。王子さまはずっと逃げていたのに。」
「そこはきっちり年貢を納めさせれば良いのよ。ほっほっほっ。」
(いやいやいや、ちょっと待ってーー!!)
継母本人は既婚者なので心配ないですが。
継母クラスの女性がお出ましになった場合、シンデレラでは勝負になりません…。
いったい、どれくらいの人が彼女たちと同じように考えているのでしょうね?
思い返せば、舞踏会でのシンデレラの行動は、恋をするにはお粗末な穴が色々ありすぎました。
おかげで………事態は思わぬ方向に突き進んでいたのです。
0
お気に入りに追加
3
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる