奇跡を信じて

村上博人にはとても大事な子がいた。
その子は博人が中学のキャンプで留守にした五歳の誕生日に、何者かに殺された。
生きていれば十八歳だった誕生日に墓参りをしていると、急に意識が混濁した博人は気づけば五歳のその子を目の前にしていた。

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