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第二部 エリミア編

61 古代遺跡

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 アイリンは数本のスティックを取り出して、洞窟内に投げた。すると、スティックが光って、洞窟内が照らされた。少し奥が崖のようになっている

「これで、いいだろ?ネオルノ先生はテマニーに下に運んでもらうか・・・」

 アイリンがガルクを見た

「アクト。この人を運んでくれ」

 アイリンが崖下に飛び降りた。続けて、アクトがネオルノ先生を下に連れていった

「僕らも、行こう!」

「飛び降りるの?!」

「安心して、そんなに深くない。行くよ」

「3・2・1で飛ぼう!」

「オケ。いくよ、3!」

 ガルクはドードルを下に突き落とし、自分も飛び降りた。落下してるときに、ガルクはドードルの負の感情を吸収して肉体を強化し、ドードルのことを地面スレスレでキャッチし盾になった

「ガルク。大丈夫か?」

 アイリンが落ちてきた二人に駆け寄った

「えぇ。ドードル、怪我ないか?」

「何で3で突き落とすんだよ!普通、2だろ!?」

「なんとなく・・・」

「お前ら、あれ見ろ」

 アイリンは二人の頭を掴み、洞窟内の奥を見せた。洞窟内の奥には、棺が一つとその前に石版らしきものが埋められている

「あれ?」

「遺跡感なかったな」

「いや、そんなことないぞ。壁や床は土埃がかぶっているが、金属でできているようだ。人工の洞窟になってるんだ。今、飛び降りたところもよく見ると、壊れてるが足場があった」

 飛び降りたところの端に、壊れた梯子があった

「三人とも行きますよ」

「いや、何か仕掛けがあるかもしれない」

 アイリンはポーチから、円盤を取り出した。それを、棺に向かって投げた。投げられた円盤は、棺近くまでいくと、戻ってきた

「空中に仕掛けはないな。次に床か・・・。フェルムスの道具あれば、楽なのに!」

 アイリンは円盤をポーチにしまい、小さいボールを数個取り出して投げた。ボールは、自由自在に床を転がりだして、やかでアイリンのところに戻ってきた

「よし!床には問題ない」

「慎重すぎない?」

「慎重にならないと命落とすこともあるからな。まぁ、職業病だな」

 アイリンは一人歩きだし、棺に向かった。アイリンの後ろをぴったりと三人が歩く。やがて、棺と石版の前に来た

「ネオルノ先生。読める?僕らには、字が分からないよ」

 石版を見ながら、ガルクが言った

「これは、少し古い言語ですね・・・」

 ネオルノ先生はぶつぶつ言いながら読み出した

「書いてあることは、ザルウィン・クルトナが眠ってますよ。ということと、ザルウィンの息子がここに来たということですね」

「ドードル。ガルク。そっち持て」

 アイリンが棺の蓋に手をかけて言った。言われた通りにドードルとガルクは動いた

「いくぞ」
 
 三人で蓋を動かした。すると、中から骨化してる死体が出てきた
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