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かわいそうのくにの れん
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つぎに、えが すごくじょうずな れんさんを しょうかいします。
れんさんは みみがきこえません だからぼくのくにのひとたちは れんさんを かわいそうって いうよ。
「れんは みみがきこえないから このくにの すばらしい おんがくを きくことが できなくて かわいそう」
「れんは とりたちの さえずりの うつくしいこえを きけなくて かわいそう」
でも ぼくはれんが かく えをみるのが だいすきなんだ。
ぼくのくにでは みることの できない すばらしいけしきえをみると
ぼくは とってもこころがわくわくしたりじぶんがいったことのないばしょにいけたようなきがするから。
それでね、ぼくはぼくがかんがえたものがたりをほんにしてれんにぷれぜんとするよ。
れんはそれをとってもよこんでくれて、ぼくがかいたものがたりのけしきをえにしてくれるよ。
そのえのなかにはぼくがいて。
ぼくは とっても うれしい きもちになるんだ。
それでね、れんはぼくにおしえてくれるんだ。
「わたしは みみが きこえないけれど。
あなたが かいてくれた ほんを よむといろんなものが きこえるよ
たとえば、とおいいこくのこのくにのひとたちのしらないおんがくがきこえるよ
たとえば、うみのなみのおともきこえるよ
たとえば、うつくしいがっきのねいろもきこえるよ」
そして れんは ぼくに それを えにして みせてくれる。
れんは おとまで えにできるんだ。
だからぼくはれんがだいすき
だけど、ぼくが れんを かわいそうと いわないから。
わたしの くにのひとたちは、わたしに みみが きこえないひとを おもいやるこころがない。
ぼくのことを かわいそうなこっていうよ。
れんさんは みみがきこえません だからぼくのくにのひとたちは れんさんを かわいそうって いうよ。
「れんは みみがきこえないから このくにの すばらしい おんがくを きくことが できなくて かわいそう」
「れんは とりたちの さえずりの うつくしいこえを きけなくて かわいそう」
でも ぼくはれんが かく えをみるのが だいすきなんだ。
ぼくのくにでは みることの できない すばらしいけしきえをみると
ぼくは とってもこころがわくわくしたりじぶんがいったことのないばしょにいけたようなきがするから。
それでね、ぼくはぼくがかんがえたものがたりをほんにしてれんにぷれぜんとするよ。
れんはそれをとってもよこんでくれて、ぼくがかいたものがたりのけしきをえにしてくれるよ。
そのえのなかにはぼくがいて。
ぼくは とっても うれしい きもちになるんだ。
それでね、れんはぼくにおしえてくれるんだ。
「わたしは みみが きこえないけれど。
あなたが かいてくれた ほんを よむといろんなものが きこえるよ
たとえば、とおいいこくのこのくにのひとたちのしらないおんがくがきこえるよ
たとえば、うみのなみのおともきこえるよ
たとえば、うつくしいがっきのねいろもきこえるよ」
そして れんは ぼくに それを えにして みせてくれる。
れんは おとまで えにできるんだ。
だからぼくはれんがだいすき
だけど、ぼくが れんを かわいそうと いわないから。
わたしの くにのひとたちは、わたしに みみが きこえないひとを おもいやるこころがない。
ぼくのことを かわいそうなこっていうよ。
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