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スローライフ  序章

鉄道進行都市9(亜人の村)

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俺達は三駅のくれた座標を元に亜人の住む村に向かった。
もちろん移動は電車だ。

「ここら辺ですかね」
「三月止めて」
「はっはい」

三月はゆっくり列車を止めた。
「うまくなったな」
「いえまだまだですよ」

「また今度教えて上げるよ」
「ホントですかぜひ」
俺達は列車を降り地図通りに村の座標に進む。

「ここかな」
村には門があり上には何の動物かわからない骨が飾ってあった。
「すいません失礼します」

「何者だお前は」
人間近い肌をしていた小さい犬耳を付けた男の子が出てきた。
「特に怪しい者ではありません」

「人間の言うことを信じられるか」
「そう言わず」
「何だどうした」

「村長、人間が来たんだよ」
「そこの者達こっちに来なさい」
そう呼ばれ一つの家に入る。

「すまんのぉこの村の者には人間にいい思い出がないんじゃ」
「何かあったですか?」
村長は話し始めた。

この村は前はもう少し北にあった時の頃
北には別に鉄道が走っているようでその名もシンサイテット・ダルカン鉄道、通称シン鉄
そこを運営してるシンサイテット王国のせいで線路建設地周辺に住む亜人達を退かせようとしたんだ退かない人達は
兵士たちが殺し始めそれぞれ種族は別の地に移動したここに住んでいる人達は親を殺され流されてここまで来たらしい他の村もそうらしい

「その私達はここに街を建設しようと思ってるです」
「また私達をどこかに退けるのですか」
「いいえ、そんなことしませんよ」

「ホントですか私達を退けることはしないんですか?」
「当たり前ですよそんな事するのは人間じゃありません」
「そのここに街を建設するついでにここに亜人専用に街を作りますよ」

「良いんですか」
「他の村にもお伝え下さい」
「ありがとうございます」

「もう一つここに住んでる人達には私達と貴方達の様にヒューマンと仲良くなってほしいですよ」
「わかりました説得してみます」
「建設できる日が来たらお教えしますよ」

「はい、わかりましたこれからよろしくおねがいします」
「こちらこそ末永くおねがいします」
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