55 / 90
家族編
第7話 河川
しおりを挟む
私の計画は完璧であった。
トリアス教の騎士団長として、可能な限り手を回し、入念に準備をした。
長い年月をかけて種を蒔き、サラージア王国とサーマルディア王国を内側から崩壊させる計画。
あの間抜けなサラージア国王は、まんまと騙されて餌に食いついた。
全ては私の手のひらの上、そう思っていた。サラージア王国の敗北の知らせが届くまでは・・・・・・
✳︎
「サラージア軍8万がハーンブルク軍1万に完敗?!その上、ハーンブルクに内部分裂させられただと?!」
「は、はい。サラージア王国内の信者達が口を揃えて言っておりました。」
そんな馬鹿な、いくら何でも早すぎる。
ハーンブルク軍が勝った?いや、おそらくこの場合はベルダルスとかいう男が裏切ったのだろう。
だが、だとしても早すぎる。
私の計算ではあと半年は続くと思っていた。
「では現在。サラージア王国内はどうなっている?!」
「それが、ベルダルスという男がジア共和国の建国を宣言して、サラージア王国と交戦中です。」
少し予想外ではあったが、これならまだ手はある。建国したばかりという事はまだ団結力が低いはず。
なら・・・・・・
「今すぐトリアス教の信者達に、反乱を起こすように命じろ。三つ巴なら勝機はある。」
「そ、それが・・・・・・ジア共和国内のトリアス教信者がほぼ全員粛清されております。」
「っ!・・・・・・」
そんな馬鹿な、私の狙いに気づいたというのか?
いや、そんなはずはない。おそらくたまたまだろう。
だが、こうなっては仕方ない。
「サラージア王国を乗っ取るのは諦める。代わりにサーマルディア王国に向けて攻勢をかけてくれ。ただし、すぐに退却して構わない。」
「はっ!そのようにっ!」
本当は両方とも抑えたかったけど、まぁ仕方ない。
それに、サーマルディア王国が崩壊するだけでも十分利益はある。
私はそう結論付けた。
思えば、この時点で休戦を行うべきであった。
戦場に、悪魔を呼ぶ前に。
✳︎
およそ3ヶ月後
トリアス教国軍とサーマルディア王国軍の間では、一進一退の攻防が続いていた。
我が軍は国境付近を流れる河で防衛陣地を築きつつ、北側の森でサーマルディア王国軍の別働隊およそ20万と交戦していた。
トリアス教国は、国土の中央に深くて広い河が流れており、その河を上手く利用して兵士達へ武器や食糧を供給していた。
また、念のため河より北側、つまり別働隊同士が戦争をしている場所に住む信者達は全員南側に避難させており、巻き込まれないようにするなど、準備万端であった。
両軍とも、本隊は河を渡らずに睨み合いを続け、別働隊が北側で殴り合いを続けた。
そんな中、悪魔達が国土の中央を流れるアルバス河で暴れているという情報が入った。
「た、大変ですっ!アルバス河の中域にハーンブルク家の旗を掲げた巨大な船が2隻確認されましたっ!」
「っ!・・・・・・」
言っている意味がわからなかった。
サーマルディア王国のいや、ハーンブルク家の海軍が、どうしてこんなところに?
道は一つしかない、アルバス河の河口があるギャルドラン王国を通過してやって来たに違いない。
だが、それで何になる、アルバス河は確かに河幅が広く水深が深い。
船を持ってくるのも手としては考えられる。
しかし、例えアルバス河を使って教国に侵入できても、教国内には何百隻もの船があるのだ。たった2隻の船ではどうする事もできないはずだ。
「状況はどうなっているっ!」
「それが、国境付近にいた我が国の防衛部隊が手も足も出せずにほぼ全てが沈められました。」
「何だとっ!」
「さらに、停泊中であった船の多くが破壊され、反撃できない状態にさせられています。」
「そんな馬鹿な・・・・・・」
ありえない、小回りの効かない河の上での戦闘、例えハーンブルク家の船が優秀だったとしてもたった2隻で戦況を覆せるはずがない。
「早急に再度攻撃を仕掛けろっ!アルバス河を封鎖されたら北側にいる別働隊17万が何も出来ずに散るぞっ!」
およそ30万の兵力と思われているトリアス教国軍だが、実は20万人ほどしかいなかった。
サーマルディア王国内に30万という情報を流す事によって、王国に30万の兵力を用意させ、敵の負担を多くするためだ。
この作戦は大成功し、敵の食料事情を圧迫させていた。
しかし、膠着状態を維持するという肝心な所が抜かれれば、教国軍はたちまち総崩れだ。
「はっ!すぐに戦闘可能な船を集めて参ります。」
我が国の船団を壊滅させるとは・・・・・・
いったいどれほど強いのだろうか・・・・・
別働隊への補給経路を遮断される事を恐れた騎士団長はすぐに命令を飛ばした。
だが、ハーンブルク海軍の狙いが別働隊の孤立では無い事には気付けなかった。
✳︎
話は、ハーンブルク家とサーマルディア王国宰相の会談まで遡る。
「数日前、ハーンブルク海軍の主力部隊『春雨』『秋雨』『ハリケーン』『タイフーン』の4隻がサーマルディア王国唯一の軍港である『パラス』に停泊したという話は聞きましたか?」
現在ハーンブルク家が所有する大型船は全部で6隻である。
元々あった『テンペスト』『ハリケーン』『ストーム』『タイフーン』に加えて、新たに『レインシリーズ』として『春雨』と『秋雨』の2隻が加わった。
どちらも、停戦の少し前に完成した姉妹艦だ。今回の『春雨』と『秋雨』には、おそらく世界初となるスクリューが搭載されている。
そして、動力源には石炭とともに少しだが石油が使用される事になった。
『レインシリーズ』は、先の戦争で獲得した資源地帯の内の1つである油田地帯から得た石油を使った最新式の戦艦だ。
まだまだ改良途中であるが、この世界のレベルを考えれば超優秀な船だ。
また、水深や河幅の関係で、『黒船シリーズ』は今回使えないので、そういう事も考えられた上で作成された優れものだ。
「報告には聞いております。見た事もないようなハーンブルク家が所有する黒い船が4隻停泊したと聞いております。」
「ハーンブルク海軍の主力部隊である『春雨』と『秋雨』は現在、アルバス河を上り、トリアス教国の所有する船を壊滅状態に追い込む作戦を行っております。」
ギャルドラン王国に通行の許可などは取っていないが、アルバス河の河幅は広いところでは4kmほどにもなる。仮に妨害しようとしても、される前に振り切れるだろう。
ちなみに、『ハリケーン』と『タイフーン』は食料や燃料などを輸送するために使った。現在は燃料の補給のために『リバスタ』に向かっているはずだ。
「そして、敵がその2隻に釘付けになっている間に、王国軍は船を使ってアルバス河を渡り一気に敵の首都を攻撃して下さい。」
「もし仮にハーンブルク海軍がトリアス戦線に参加できても、河を渡った先には10万の兵が待ち構えていて、突破は困難だと思いますが・・・・・・」
「ハーンブルク家の諜報部隊によると、敵は3万ほどしかいないという情報が入っております。全部隊で一気に攻撃すれば、敵は総崩れでしょう。」
「なるほど・・・・・・」
ギュスターさんは、少し考えるような素振りを見せながら、目を瞑った。
「敵が油断している今なら、必ず勝てます。ここは、全力で攻勢を仕掛けるべきです。」
俺はそう断言した。
こちらには、証拠として証明できるものは一切ない。
「お父様、今の発言に嘘偽りは一切無いと断言いたします。是非この作戦を了承して下さい。」
味方となったイレーナも、重なるように
「わかりました、すぐに軍部に作戦を実行するように命令します。」
陸上の戦闘とは違い、海(河)の上での戦闘では、技術力の差が大きく左右する。
『レインシリーズ』は船体が小さく、物資などを運搬するのには向いていないが、多数の砲門を配備してあり戦闘になると無類の強さを誇る。
きっと彼女なら上手くやってくれるだろう。
________________________
どうでもいい話
ちょっと強引すぎた気もしますが、許してください。
次話は久しぶりにあの子がメインです。
トリアス教の騎士団長として、可能な限り手を回し、入念に準備をした。
長い年月をかけて種を蒔き、サラージア王国とサーマルディア王国を内側から崩壊させる計画。
あの間抜けなサラージア国王は、まんまと騙されて餌に食いついた。
全ては私の手のひらの上、そう思っていた。サラージア王国の敗北の知らせが届くまでは・・・・・・
✳︎
「サラージア軍8万がハーンブルク軍1万に完敗?!その上、ハーンブルクに内部分裂させられただと?!」
「は、はい。サラージア王国内の信者達が口を揃えて言っておりました。」
そんな馬鹿な、いくら何でも早すぎる。
ハーンブルク軍が勝った?いや、おそらくこの場合はベルダルスとかいう男が裏切ったのだろう。
だが、だとしても早すぎる。
私の計算ではあと半年は続くと思っていた。
「では現在。サラージア王国内はどうなっている?!」
「それが、ベルダルスという男がジア共和国の建国を宣言して、サラージア王国と交戦中です。」
少し予想外ではあったが、これならまだ手はある。建国したばかりという事はまだ団結力が低いはず。
なら・・・・・・
「今すぐトリアス教の信者達に、反乱を起こすように命じろ。三つ巴なら勝機はある。」
「そ、それが・・・・・・ジア共和国内のトリアス教信者がほぼ全員粛清されております。」
「っ!・・・・・・」
そんな馬鹿な、私の狙いに気づいたというのか?
いや、そんなはずはない。おそらくたまたまだろう。
だが、こうなっては仕方ない。
「サラージア王国を乗っ取るのは諦める。代わりにサーマルディア王国に向けて攻勢をかけてくれ。ただし、すぐに退却して構わない。」
「はっ!そのようにっ!」
本当は両方とも抑えたかったけど、まぁ仕方ない。
それに、サーマルディア王国が崩壊するだけでも十分利益はある。
私はそう結論付けた。
思えば、この時点で休戦を行うべきであった。
戦場に、悪魔を呼ぶ前に。
✳︎
およそ3ヶ月後
トリアス教国軍とサーマルディア王国軍の間では、一進一退の攻防が続いていた。
我が軍は国境付近を流れる河で防衛陣地を築きつつ、北側の森でサーマルディア王国軍の別働隊およそ20万と交戦していた。
トリアス教国は、国土の中央に深くて広い河が流れており、その河を上手く利用して兵士達へ武器や食糧を供給していた。
また、念のため河より北側、つまり別働隊同士が戦争をしている場所に住む信者達は全員南側に避難させており、巻き込まれないようにするなど、準備万端であった。
両軍とも、本隊は河を渡らずに睨み合いを続け、別働隊が北側で殴り合いを続けた。
そんな中、悪魔達が国土の中央を流れるアルバス河で暴れているという情報が入った。
「た、大変ですっ!アルバス河の中域にハーンブルク家の旗を掲げた巨大な船が2隻確認されましたっ!」
「っ!・・・・・・」
言っている意味がわからなかった。
サーマルディア王国のいや、ハーンブルク家の海軍が、どうしてこんなところに?
道は一つしかない、アルバス河の河口があるギャルドラン王国を通過してやって来たに違いない。
だが、それで何になる、アルバス河は確かに河幅が広く水深が深い。
船を持ってくるのも手としては考えられる。
しかし、例えアルバス河を使って教国に侵入できても、教国内には何百隻もの船があるのだ。たった2隻の船ではどうする事もできないはずだ。
「状況はどうなっているっ!」
「それが、国境付近にいた我が国の防衛部隊が手も足も出せずにほぼ全てが沈められました。」
「何だとっ!」
「さらに、停泊中であった船の多くが破壊され、反撃できない状態にさせられています。」
「そんな馬鹿な・・・・・・」
ありえない、小回りの効かない河の上での戦闘、例えハーンブルク家の船が優秀だったとしてもたった2隻で戦況を覆せるはずがない。
「早急に再度攻撃を仕掛けろっ!アルバス河を封鎖されたら北側にいる別働隊17万が何も出来ずに散るぞっ!」
およそ30万の兵力と思われているトリアス教国軍だが、実は20万人ほどしかいなかった。
サーマルディア王国内に30万という情報を流す事によって、王国に30万の兵力を用意させ、敵の負担を多くするためだ。
この作戦は大成功し、敵の食料事情を圧迫させていた。
しかし、膠着状態を維持するという肝心な所が抜かれれば、教国軍はたちまち総崩れだ。
「はっ!すぐに戦闘可能な船を集めて参ります。」
我が国の船団を壊滅させるとは・・・・・・
いったいどれほど強いのだろうか・・・・・
別働隊への補給経路を遮断される事を恐れた騎士団長はすぐに命令を飛ばした。
だが、ハーンブルク海軍の狙いが別働隊の孤立では無い事には気付けなかった。
✳︎
話は、ハーンブルク家とサーマルディア王国宰相の会談まで遡る。
「数日前、ハーンブルク海軍の主力部隊『春雨』『秋雨』『ハリケーン』『タイフーン』の4隻がサーマルディア王国唯一の軍港である『パラス』に停泊したという話は聞きましたか?」
現在ハーンブルク家が所有する大型船は全部で6隻である。
元々あった『テンペスト』『ハリケーン』『ストーム』『タイフーン』に加えて、新たに『レインシリーズ』として『春雨』と『秋雨』の2隻が加わった。
どちらも、停戦の少し前に完成した姉妹艦だ。今回の『春雨』と『秋雨』には、おそらく世界初となるスクリューが搭載されている。
そして、動力源には石炭とともに少しだが石油が使用される事になった。
『レインシリーズ』は、先の戦争で獲得した資源地帯の内の1つである油田地帯から得た石油を使った最新式の戦艦だ。
まだまだ改良途中であるが、この世界のレベルを考えれば超優秀な船だ。
また、水深や河幅の関係で、『黒船シリーズ』は今回使えないので、そういう事も考えられた上で作成された優れものだ。
「報告には聞いております。見た事もないようなハーンブルク家が所有する黒い船が4隻停泊したと聞いております。」
「ハーンブルク海軍の主力部隊である『春雨』と『秋雨』は現在、アルバス河を上り、トリアス教国の所有する船を壊滅状態に追い込む作戦を行っております。」
ギャルドラン王国に通行の許可などは取っていないが、アルバス河の河幅は広いところでは4kmほどにもなる。仮に妨害しようとしても、される前に振り切れるだろう。
ちなみに、『ハリケーン』と『タイフーン』は食料や燃料などを輸送するために使った。現在は燃料の補給のために『リバスタ』に向かっているはずだ。
「そして、敵がその2隻に釘付けになっている間に、王国軍は船を使ってアルバス河を渡り一気に敵の首都を攻撃して下さい。」
「もし仮にハーンブルク海軍がトリアス戦線に参加できても、河を渡った先には10万の兵が待ち構えていて、突破は困難だと思いますが・・・・・・」
「ハーンブルク家の諜報部隊によると、敵は3万ほどしかいないという情報が入っております。全部隊で一気に攻撃すれば、敵は総崩れでしょう。」
「なるほど・・・・・・」
ギュスターさんは、少し考えるような素振りを見せながら、目を瞑った。
「敵が油断している今なら、必ず勝てます。ここは、全力で攻勢を仕掛けるべきです。」
俺はそう断言した。
こちらには、証拠として証明できるものは一切ない。
「お父様、今の発言に嘘偽りは一切無いと断言いたします。是非この作戦を了承して下さい。」
味方となったイレーナも、重なるように
「わかりました、すぐに軍部に作戦を実行するように命令します。」
陸上の戦闘とは違い、海(河)の上での戦闘では、技術力の差が大きく左右する。
『レインシリーズ』は船体が小さく、物資などを運搬するのには向いていないが、多数の砲門を配備してあり戦闘になると無類の強さを誇る。
きっと彼女なら上手くやってくれるだろう。
________________________
どうでもいい話
ちょっと強引すぎた気もしますが、許してください。
次話は久しぶりにあの子がメインです。
15
お気に入りに追加
940
あなたにおすすめの小説
最底辺の落ちこぼれ、実は彼がハイスペックであることを知っている元幼馴染のヤンデレ義妹が入学してきたせいで真の実力が発覚してしまう!
電脳ピエロ
恋愛
時野 玲二はとある事情から真の実力を隠しており、常に退学ギリギリの成績をとっていたことから最底辺の落ちこぼれとバカにされていた。
しかし玲二が2年生になった頃、時を同じくして義理の妹になった人気モデルの神堂 朱音が入学してきたことにより、彼の実力隠しは終わりを迎えようとしていた。
「わたしは大好きなお義兄様の真の実力を、全校生徒に知らしめたいんです♡ そして、全校生徒から羨望の眼差しを向けられているお兄様をわたしだけのものにすることに興奮するんです……あぁんっ♡ お義兄様ぁ♡」
朱音は玲二が実力隠しを始めるよりも前、幼少期からの幼馴染だった。
そして義理の兄妹として再開した現在、玲二に対して変質的な愛情を抱くヤンデレなブラコン義妹に変貌していた朱音は、あの手この手を使って彼の真の実力を発覚させようとしてくる!
――俺はもう、人に期待されるのはごめんなんだ。
そんな玲二の願いは叶うことなく、ヤンデレ義妹の暴走によって彼がハイスペックであるという噂は徐々に学校中へと広まっていく。
やがて玲二の真の実力に危機感を覚えた生徒会までもが動き始めてしまい……。
義兄の実力を全校生徒に知らしめたい、ブラコンにしてヤンデレの人気モデル VS 真の実力を絶対に隠し通したい、実は最強な最底辺の陰キャぼっち。
二人の心理戦は、やがて学校全体を巻き込むほどの大きな戦いへと発展していく。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
田舎暮らしと思ったら、異世界暮らしだった。
けむし
ファンタジー
突然の異世界転移とともに魔法が使えるようになった青年の、ほぼ手に汗握らない物語。
日本と異世界を行き来する転移魔法、物を複製する魔法。
あらゆる魔法を使えるようになった主人公は異世界で、そして日本でチート能力を発揮・・・するの?
ゆる~くのんびり進む物語です。読者の皆様ものんびりお付き合いください。
感想などお待ちしております。
退屈な人生を歩んでいたおっさんが異世界に飛ばされるも無自覚チートで無双しながらネットショッピングしたり奴隷を買ったりする話
菊池 快晴
ファンタジー
無難に生きて、真面目に勉強して、最悪なブラック企業に就職した男、君内志賀(45歳)。
そんな人生を歩んできたおっさんだったが、異世界に転生してチートを授かる。
超成熟、四大魔法、召喚術、剣術、魔力、どれをとっても異世界最高峰。
極めつけは異世界にいながら元の世界の『ネットショッピング』まで。
生真面目で不器用、そんなおっさんが、奴隷幼女を即購入!?
これは、無自覚チートで無双する真面目なおっさんが、元の世界のネットショッピングを楽しみつつ、奴隷少女と異世界をマイペースに旅するほんわか物語です。
不登校が久しぶりに登校したらクラス転移に巻き込まれました。
ちょす氏
ファンタジー
あ~めんどくせぇ〜⋯⋯⋯⋯。
不登校生徒である神門創一17歳。高校生である彼だが、ずっと学校へ行くことは決してなかった。
しかし今日、彼は鞄を肩に引っ掛けて今──長い廊下の一つの扉である教室の扉の前に立っている。
「はぁ⋯⋯ん?」
溜息を吐きながら扉を開けたその先は、何やら黄金色に輝いていた。
「どういう事なんだ?」
すると気付けば真っ白な謎の空間へと移動していた。
「神門創一さん──私は神様のアルテミスと申します」
'え?神様?マジで?'
「本来呼ばれるはずでは無かったですが、貴方は教室の半分近く体を入れていて巻き込まれてしまいました」
⋯⋯え?
つまり──てことは俺、そんなくだらない事で死んだのか?流石にキツくないか?
「そんな貴方に──私の星であるレイアースに転移させますね!」
⋯⋯まじかよ。
これは巻き込まれてしまった高校17歳の男がのんびり(嘘)と過ごす話です。
語彙力や文章力が足りていない人が書いている作品の為優しい目で読んでいただけると有り難いです。
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
エラーから始まる異世界生活
KeyBow
ファンタジー
45歳リーマンの志郎は本来異世界転移されないはずだったが、何が原因か高校生の異世界勇者召喚に巻き込まれる。
本来の人数より1名増の影響か転移処理でエラーが発生する。
高校生は正常?に転移されたようだが、志郎はエラー召喚されてしまった。
冤罪で多くの魔物うようよするような所に放逐がされ、死にそうになりながら一人の少女と出会う。
その後冒険者として生きて行かざるを得ず奴隷を買い成り上がっていく物語。
某刑事のように”あの女(王女)絶対いずれしょんべんぶっ掛けてやる”事を当面の目標の一つとして。
実は所有するギフトはかなりレアなぶっ飛びな内容で、召喚された中では最強だったはずである。
勇者として活躍するのかしないのか?
能力を鍛え、復讐と色々エラーがあり屈折してしまった心を、召還時のエラーで壊れた記憶を抱えてもがきながら奴隷の少女達に救われるて変わっていく第二の人生を歩む志郎の物語が始まる。
多分チーレムになったり残酷表現があります。苦手な方はお気をつけ下さい。
初めての作品にお付き合い下さい。
ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ
雑木林
ファンタジー
現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。
第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。
この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。
そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。
畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。
斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる