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国内編

第1話 転生

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応援よろしくお願いまします!

伏線盛りだくさんっ!是非最後まで読んで見て下さいっ!



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身体のだるみが消えた。

もう死ぬのか・・・・・・



我が一生に悔いな・・・・・・いやあるわ。誰だよ人生100年時代とか言ったやつ、俺まだ20年しか生きていないぞ。



昔からテレビや新聞で〇〇人が亡くなりましたとか言っていても、「ふーん」とか「へー」とかで終わっていたけど、いざ自分の身に起きてみると結構辛い。

死ぬってこんな感じなんだな・・・・・・



前世の俺は・・・・・・

ってあれ?生前の記憶がない。

名前・・・名前・・・

あれー?何だったかな?



落ち着け、まずは死因から思い出そう。

確か俺こと、20歳の青年Aは・・・・・・

思い出せん。



おい!どーなってんだよ!死因ぐらい教えろよ!

神でも死神でもいいか・・・いや死神はいやだわ。

神様!!!出て来て!

多分なんかのミスで1つ魂がわけわかんない所で浮遊してんだけど!

おーい!



出てきて下さ~い!



・・・・・・



返答なし、清々しいのぐらい返答なし。

めっちゃ静かだ。



おーい!!!



全く返信が無く、そろそろ泣くぞって訴えようとしたその時、何処からか声が聞こえた。



【私を呼んでいるのですか?】



はい、そうです、あなたです。

というかどちら様ですか?



【誰かも分からず聞いたのですか?】




あはは~



と言いつつ、こっちは訳もわからずここでただ浮遊している身にもなってくれと逆ギレした。




【聞こえてますよ。】



まじかよ。聞こえているんかい。



【はい、私はあなたであり、あなたは私ですから。今、何言ってんだよこいつって思った事も全部わかっています。】



バレてんのかよ。いやだってそうでしょ?いきなりそんな風に言われても・・・・・・世間は許してくれやせんよ。



【・・・まぁそれはいいでしょう。結論から言いますと、ここが何処なのかは私にもわかりません。私が誰なのかというと・・・・・・そうですね、あなたのもう一つの人格といった感じでしょうか。】



もう一つの人格・・・・・・

俺が寝静まった後、ゆっくりと起きて、世界を救うために暗躍するもう1人の俺・・・



【いえ、別に世界を救うために暗躍などはしません。第一に、私はあなたが前世で死んだ直後に自分の存在を自覚しました。よって、私は生前のあなたを知りません。また、ここが何処なのかもわかりません。】



使えな。マジで使えな。

もしかしたら俺の方が情報量多いんじゃね?



【・・・・・・】



おいおい怒るなよ。

まぁとりあえずここから脱出する方法を一緒に考えようぜ。



【了解です。】



っと、2人で盛り上がったところまでは良かったが、本当に何もない。上も下もなければ右も左もない。

その日から俺は、このもう1人の自分と永遠にしりとりを行うのだった。




✳︎




そして、長い時間が経過した。

詳しい時間はわからない。でもまぁとりあえずたくさんだ。

下手したら1年近くが経過していたかもしれない。

その間何をやっていたかと言うと、ひたすらもう1人の自分とゲームで遊んだ。

序盤にやっていた『しりとり』だが、俺が忘れていた単語をもう1人の俺は全て知っているわけで、もう1人の俺に毎回ボコボコにされた。もう絶対やらない、って終わるたびに毎回言ってたけど結局リベンジして惨敗した。

全ての俺の攻撃を1秒未満で即答され、解答時間を設けても意味がなかった。

もう1人の俺は、前世で言うところのAIみたいなやつだった。



俺は、なんとか2人が公平にできるゲームを考えてスポーツで模擬戦を行うことにした。

スポーツでの勝負なら、例え行動を読まれたとしても、フィジカルでゴリ押せば勝てると考えたからだ。

当然、そんな考えは甘かった。スポーツでも、アホみたいな動きでボコボコにされた。



そして、何度も何度も負けを繰り返し、気の遠くなるような時間経過して俺は・・・・・・





「おお!生まれたぞ!元気な男の子だ!」



「まぁ可愛い。」



医者だと思われる男性と補佐の看護師が驚きの声を上げる。

やがて、俺は父親と思われる1人の男性の元へと渡された。



「おぉ、初めての息子だ。やったな、エリナ!」



「はい、あなた。名前は何にいたしましょうか。」



「レオルドだ、この子はレオルド・フォン・ハーンブルクだ!」



そう言って、父親だと思われる男に抱き上げられた。

俺は大声で泣きながら、転生してしまった事を自覚した。




✳︎




数ヶ月後



サーマルディア王国

王都ーサーマル

サーマル城城内



「聞いたぞ、ジル。男の子の赤ちゃんが産まれたんだって?」



「あぁ、俺の初めての息子だ。髪の毛の色はエリナと同じ紫色だが、顔は俺に似ている気がする。きっと、強い男になるだろうな。」



「ははは、そんなのまだ分かるわけないだろ?」



ジルと呼ばれた男は、まだ生まれて1年も経っていない息子にそんな事を言うなど、まさに親バカの鏡であった。



「冗談だ、だが息子というものは可愛いな。今まで娘しかいなかったからな、余計に可愛く感じてしまうようだ。」



「そうだな、だが親バカも程々にしろよ、私のようにあんまりくっ付き過ぎて嫌われないようにな、ハハハ」



「アレはお前がしつこすぎるのがいけないんだよ。」



「うぐっ・・・・・・余計な事は言わんでいい。」



自虐ネタで自分で傷ついている友人を笑う。たまに無茶な事をふっかけてくるこいつだが、何故か憎めないのだ。

笑いが収まると、男は最後に本題についつ話した。



「おっと、肝心な事を聞いていなかったなその子は魔力持ちなのか?」



「あぁ、まだ具体的な数値は測っていないが、結構多いと思う。魔法式があるかはわからないが、おそらくあるだろうな。」



「なら、彼が次期当主で決まりだな。」



「あぁ・・・」




レオルドの知らない裏で、密かに話は進んでいた。大陸の西の端にある中規模国サーマルディア王国に新たな英雄が誕生しようとしていた。

ちなみに、その時レオルドは寝る事が仕事という天国のような日々を過ごしていた。



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どうでもいい話



本作は内政、戦略要素強めです。
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