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第一章 ホールデンにて

第一部まとめ【ホールデンと魔物編】

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《ホールデン教皇国》
北と西を山脈、東を草原、南を砂漠と接している東西に細長い国。
移動の神・スティータを信仰する。
スティータは建国の時にこの地と住まう人々に祝福を与えたと言われる女神で、そのお姿はこの世でもっとも美しく慈悲に溢れている。
しかしその伝承で伝えられている容姿は様々で、見たこともないほどの美貌を持っていたというのは一致している。
もっとも寒い日に魔力の結晶を天からもたらし大地を満たす。
北の山脈沿いに広がる森は全てクローズの森(東からウノ、ウマエ、マナカ、サマエ、サノと分かれてるが)で、年中どこかしらでクローゥズが発生している。
ヨネといわれる作物の産地。
オーリンの名産地でもある。

移動手段は主に徒歩か走竜車《ランドラシャ》、単体では爬竜馬《ハレーバ》を使う。

魔法使いが多い。特に移動魔法使いの優遇が凄い。












《夢喰い》
魔物。
牛、山羊、羊が混ざったような姿をしており、目が合ったモノを深い眠りにつかせる魔法を使うことができる。
性格は臆病で、相手を眠らせてからさっさと逃げる。

何処にいるのかは知らない。
深い魔力の強い森の奥地とも、山の上とも、とある草原とも言われるが、目にしたものはたちまち眠らされ他の魔物に襲われるか夢だと思うのでよくわからない。

双子がどこで契約したのかは不明。



《霊輝《レイキ》》
キラキラとした靄を纏うスライムのようなもの。分裂したり増えたりする。ヒンヤリとして冷たく、やや弾力がある。固めのゼリーか、コンニャク程。
皮膚を通過する能力がある。しかし通過される者はやや痛い。
スティータ神からの祝福を直接体内に入れることができる。




《ラオラ》
魔物。
大型犬ほどの大きさをした角が生えたイノシシ。背中の毛は固く、針のようになっている。
知能は低く、初心者にはうってつけ。
集団で行動し、雑食なので何でも食べる。そして増える。
いつもは山脈の向こう、ドルイプチェやウォルタリカに生息している。




《ルツァ・ラオラ》
魔物。ルツァ種。
ダンプカーサイズのオッコトヌシ様。
真っ黒の不思議な煌めきをした立派な角が生えている。
背中の毛ももはやヤマアラシ並み。
強い、硬い。
魔法は共鳴魔法のみだと思われていたが、オーリン大量摂取の影響か突然変異か火を吹く怪物に成り果てた。ここまで来るともはや凶悪な外見の戦車にしか見えない。
ぶちキレたノノハラに丸焼けにされてしまったため、何故火を吹くようになったのかは謎に包まれた。





《黒い化け物》
光を一切反射しない程の黒い体躯、ライオン並みに大きく、長く頑丈な尾を鞭のように操る。
雷系の魔法を使う。

スイも知らない生物。

双子の女性達が造り出したクローゥズに飲まれて消滅してしまった。
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