セイレーンの家

まへばらよし

文字の大きさ
上 下
27 / 29
第三章 松井柊子

最終話 二人の家

しおりを挟む
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】悪女のなみだ

じじ
恋愛
「カリーナがまたカレンを泣かせてる」 双子の姉妹にも関わらず、私はいつも嫌われる側だった。 カレン、私の妹。 私とよく似た顔立ちなのに、彼女の目尻は優しげに下がり、微笑み一つで天使のようだともてはやされ、涙をこぼせば聖女のようだ崇められた。 一方の私は、切れ長の目でどう見ても性格がきつく見える。にこやかに笑ったつもりでも悪巧みをしていると謗られ、泣くと男を篭絡するつもりか、と非難された。 「ふふ。姉様って本当にかわいそう。気が弱いくせに、顔のせいで悪者になるんだもの。」 私が言い返せないのを知って、馬鹿にしてくる妹をどうすれば良かったのか。 「お前みたいな女が姉だなんてカレンがかわいそうだ」 罵ってくる男達にどう言えば真実が伝わったのか。 本当の自分を誰かに知ってもらおうなんて望みを捨てて、日々淡々と過ごしていた私を救ってくれたのは、あなただった。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~

柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。 その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!  この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!? ※シリアス展開もわりとあります。

魔法付与師 ガルブガング

ひづき
恋愛
子爵家の令嬢ソフィアには秘密がある。 その秘密を、社交界で話題のべラル公爵家のアレースが嗅ぎ付けてきて…! ラブコメが書きたかったのに不発したファンタジーです。 ファンタジーにしてはファンタジー要素が薄いので、やはり恋愛か?

5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?

gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。 そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて 「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」 もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね? 3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。 4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。 1章が書籍になりました。

【完結】転生者のお姉様は自分を悪役令嬢と言い張るのですが…どう考えても悪役は私です

白キツネ
恋愛
主人公、アリシアにとって、母とたまに帰ってくる父の三人での生活は裕福ではないが、それだけで十分なほど幸せに感じていた。  が、ある日、父が帰ってきた時の一言に、それに対する母の反応に、アリシアは自分が大好きだった両親が別人に見えてしまう。  父に連れられた家は市民が暮らすような家ではなく、貴族の屋敷であり、そこにはアリシアと同年代ぐらいの少女がこちらをずっと見ていた。  その少女は転生者であり、この世界での自分がどうなってしまうのかを話される。自分の名前を当てられたことで、その話を信じるが、その内容はとてもひどいものだった。  お姉様…それは私の方が悪役なのでは…  私はお姉様の敵にはなりません。私がお姉様に全てをお返しします! お姉様!もう少し自分のことを大切にしてください! お姉様!今ですか!? お姉様!そういうことはもっと早く言ってください!  賢いのに少し空気が読めない姉と、翻弄されながらも姉を守ろうとする妹の物語 カクヨムにも掲載しております。

片想い婚〜今日、姉の婚約者と結婚します〜

橘しづき
恋愛
 姉には幼い頃から婚約者がいた。両家が決めた相手だった。お互いの家の繁栄のための結婚だという。    私はその彼に、幼い頃からずっと恋心を抱いていた。叶わぬ恋に辟易し、秘めた想いは誰に言わず、二人の結婚式にのぞんだ。    だが当日、姉は結婚式に来なかった。  パニックに陥る両親たち、悲しげな愛しい人。そこで自分の口から声が出た。 「私が……蒼一さんと結婚します」    姉の身代わりに結婚した咲良。好きな人と夫婦になれるも、心も体も通じ合えない片想い。

ナイショのお見合いは、甘くて危険な恋の駆け引き!

むらさ樹
恋愛
娘を嫁に出そうと、お見合い写真を送り続けている母 それに対し、心に決めた男性と同棲中の娘 「最後にこのお見合いをしてダメだったら、お母さんもう諦めるから」 「本当!?」 と、いう事情で 恋人には内緒でお見合いに応じた娘      相川 優 ところが、お見合い相手の男性はなんと年商3億の社長さん 「私の事なんて早く捨てちゃって下さい!」 「捨てるだなんて、まさか。 こんなかわいい子猫ちゃん、誰にもあげないよ」 彼の甘く優しい言動と、優への強引な愛に、 なかなか縁を切る事ができず… ふたりの馴れ初めは、 “3億円の強盗犯と人質の私!?”(と、“その後のふたり♡”) を、どうぞご覧ください(^^)

処理中です...