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第7章 黄昏に燃える光
設定集 冒険者名鑑『竜頭龍尾』
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やあ、俺はクリフ。メラン王都の冒険者ギルドで受付をやっている。前にも聞いた?そうか。覚えてくれていたのならいいんだ。
何?王都の冒険者が多すぎて全く覚えられない?まあねえ。200人以上いるからしょうがない。焦らず少しずつ覚えていけばいいと思うよ。
あ、そうだ。ほれ!冒険者名鑑って雑誌だ。ちょうどこの間、君が入ったそのパーティの特集をやってたからな。仲間のことが知りたいなら読んでみるといい。
ああ、その情報は確かだぜ。何たって俺が書いたからな!はははっ!!……あ、これ内緒だった。くれぐれも内密に。ばらしたら、まあ帰り道に気を付けることだね。お互いに……。
◯冒険者パーティ『竜頭龍尾』
『昇龍』イリーナ・ドラグノワ 29歳・女・アルカンスロープ・Sランク
『竜頭龍尾』のリーダーにして、負けず嫌いの僕っ娘格闘家。彼女の故郷の集落では、彼女は意外にも凡庸な武闘家だった。ハチミツが好きだが、それを知られると舐められると思って隠している。そのくせ、誕生日ケーキにハチミツが使われていないと怒る。
『竜殺』アスト・ミリオーネ・アルタイル 28歳・男・ヒューマン・Sランク
アルト村出身の英雄。言わずと知れた長剣使い。ギルド職員としては彼の教育者としての資質を称えたいところ。落ちこぼれと言われた低ステータス冒険者も、彼に掛かればあっという間に前線で活躍する戦士に化けるのだ。
『天恵』ハロルド・ガードナー 29歳・男・ヒューマン・B+ランク
『竜頭龍尾』創立時のメンバーの一人。子供の頃から剣を握ってきた若きベテラン。最強の運の持ち主としてチート能力者の一人に数えられるが、その実力には賛否両論である。しかし彼ほど真摯に鍛練に励む者はいない。流石はギルマスの息子である。
『不断』ヒルディス・グラム 28歳・女・ヒューマン・B+ランク
『水鏡の蓮|《ミラージュロータス》』から移籍したハロルドの幼馴染み。質量を軽くする特上スキル『誘重不断』を持ち、ふわふわと物を浮かせたり、軽々と重いハンマーを振り回して見せたりする。強力な力だが、普段は荷物運び要員としてその力を使っている。
ヴェルト・ザイフェルト 60歳・男・ヒューマン・Bランク
ことあるごとに「すべては巡り繰り返す」「同じ輪を巡る者同士」と言う白髪混じりの大柄な男。トーラス教という珍しい宗教に傾倒しており、逆に国教でもある女神教についてはよく思っていない。歳を感じさせない怪力でグレートソードを使いこなす。
レン・クリストス 27歳・女・ヒューマン・C+ランク
暴力的なスタイルを強調するぴったり防具を常に身にまとうセクシーお姉さん。刀を使う剣士だが、イメージ重視でムチも覚えた。2つ名候補は『艶鬼』。実は王国の歴史に詳しい歴女で、特に魔国との戦いの歴史となると、その語り口は鬼気迫るものがある。
ワズロー・ワーテルロー 25歳・男・ヒューマン・C+ランク
2つ名候補は『輪舞』。チャクラムを自在に操り、踊るように戦う。人の心を覗けるのではないかと思うほど、こちらの考えを見透かしたような発言をしてくる。「見えた」が口癖。横乳フェチで、常にレンの斜め後ろから熱い視線を送っている。
ベラ・オルニオ 23歳・女・アレクトリデウス・オルニオ・C+ランク
2つ名候補は『慈眼|《じげん》』。上から目線が鼻に付くが、とても面倒見のいい治癒魔法士。元々オルニオの医者のはずだが、集落に戻らず王都に留まっている変わり者。普段は回復に専念しているが、個人で戦ってもかなり強い。何せ、人体のすべてを知っているのだ。
ウィスプ・パパドプーロス 23歳・男・オプリアンスロープ・ケンタウロス・Cランク
Sランク冒険者イグニスを兄に、王都の頭脳とまで言われるケイロンを父に持つ名家の息子だが、文武ともに才能に恵まれなかった不遇な男。最近はよく農業都市テルマの依頼を受けており、その度に綺麗な人と会っているという噂がある。
ベン・ジアミン 19歳・男・ヒューマン・Cランク
口が悪い冒険者。ステータスが低くクエスト失敗が続き、万年Eランクと言われパーティにも入れてもらえず、一度は冒険者を諦めるように勧められた。しかし、アストの目に留まって鍛えられること数日、遂にDランクに昇格。今もめきめきと実力を付けている。
ウリ・メロンズ 17歳・女・ヒューマン・Dランク
メロン村出身の少女。投げナイフの名手だが、システムの補助を受けるため剣を習っていた。見かねたアストが引き取り本来の戦い方を取り戻した。メロン村は英雄ミドリ様の出身の村であり、彼女の『緑』に縁のある特上スキル『実葛』を操る。
ボブ・ドージ 16歳・男・ヒューマン・Dランク
『竜頭龍尾』で一番の新人。クエストではよく伝令役を担っている。それを支えるのは彼の機動力。彼の家系は代々ハウンド系の魔物のテイマーであり、彼はその中でも、若くしてヘルハウンドのテイムに成功したドージ家の天才なのである。
―――再びクリフとの会話
……以上12名が元々の『竜頭龍尾』メンバーだね。ここにアデルと君――ララちゃんが加わって14人になったわけだ。パーティの上限人数は20名だから、まだまだこのパーティは伸びるんだろうね。
さて、次は君の番だよ。君は何が出来るんだい?
……え!?気配察知が使える!!それは貴重だね(まあ、レナからの情報では君のは気配察知どころではないんだけどね)。
王都には索敵の出来る冒険者って実は少ないんだ。君のスキルはきっと即戦力として重宝されるだろう。君の活躍、期待しているよ。
くれぐれも、初陣の戦争で「黄昏の石碑」に名前を刻まれないように……ね。
何?王都の冒険者が多すぎて全く覚えられない?まあねえ。200人以上いるからしょうがない。焦らず少しずつ覚えていけばいいと思うよ。
あ、そうだ。ほれ!冒険者名鑑って雑誌だ。ちょうどこの間、君が入ったそのパーティの特集をやってたからな。仲間のことが知りたいなら読んでみるといい。
ああ、その情報は確かだぜ。何たって俺が書いたからな!はははっ!!……あ、これ内緒だった。くれぐれも内密に。ばらしたら、まあ帰り道に気を付けることだね。お互いに……。
◯冒険者パーティ『竜頭龍尾』
『昇龍』イリーナ・ドラグノワ 29歳・女・アルカンスロープ・Sランク
『竜頭龍尾』のリーダーにして、負けず嫌いの僕っ娘格闘家。彼女の故郷の集落では、彼女は意外にも凡庸な武闘家だった。ハチミツが好きだが、それを知られると舐められると思って隠している。そのくせ、誕生日ケーキにハチミツが使われていないと怒る。
『竜殺』アスト・ミリオーネ・アルタイル 28歳・男・ヒューマン・Sランク
アルト村出身の英雄。言わずと知れた長剣使い。ギルド職員としては彼の教育者としての資質を称えたいところ。落ちこぼれと言われた低ステータス冒険者も、彼に掛かればあっという間に前線で活躍する戦士に化けるのだ。
『天恵』ハロルド・ガードナー 29歳・男・ヒューマン・B+ランク
『竜頭龍尾』創立時のメンバーの一人。子供の頃から剣を握ってきた若きベテラン。最強の運の持ち主としてチート能力者の一人に数えられるが、その実力には賛否両論である。しかし彼ほど真摯に鍛練に励む者はいない。流石はギルマスの息子である。
『不断』ヒルディス・グラム 28歳・女・ヒューマン・B+ランク
『水鏡の蓮|《ミラージュロータス》』から移籍したハロルドの幼馴染み。質量を軽くする特上スキル『誘重不断』を持ち、ふわふわと物を浮かせたり、軽々と重いハンマーを振り回して見せたりする。強力な力だが、普段は荷物運び要員としてその力を使っている。
ヴェルト・ザイフェルト 60歳・男・ヒューマン・Bランク
ことあるごとに「すべては巡り繰り返す」「同じ輪を巡る者同士」と言う白髪混じりの大柄な男。トーラス教という珍しい宗教に傾倒しており、逆に国教でもある女神教についてはよく思っていない。歳を感じさせない怪力でグレートソードを使いこなす。
レン・クリストス 27歳・女・ヒューマン・C+ランク
暴力的なスタイルを強調するぴったり防具を常に身にまとうセクシーお姉さん。刀を使う剣士だが、イメージ重視でムチも覚えた。2つ名候補は『艶鬼』。実は王国の歴史に詳しい歴女で、特に魔国との戦いの歴史となると、その語り口は鬼気迫るものがある。
ワズロー・ワーテルロー 25歳・男・ヒューマン・C+ランク
2つ名候補は『輪舞』。チャクラムを自在に操り、踊るように戦う。人の心を覗けるのではないかと思うほど、こちらの考えを見透かしたような発言をしてくる。「見えた」が口癖。横乳フェチで、常にレンの斜め後ろから熱い視線を送っている。
ベラ・オルニオ 23歳・女・アレクトリデウス・オルニオ・C+ランク
2つ名候補は『慈眼|《じげん》』。上から目線が鼻に付くが、とても面倒見のいい治癒魔法士。元々オルニオの医者のはずだが、集落に戻らず王都に留まっている変わり者。普段は回復に専念しているが、個人で戦ってもかなり強い。何せ、人体のすべてを知っているのだ。
ウィスプ・パパドプーロス 23歳・男・オプリアンスロープ・ケンタウロス・Cランク
Sランク冒険者イグニスを兄に、王都の頭脳とまで言われるケイロンを父に持つ名家の息子だが、文武ともに才能に恵まれなかった不遇な男。最近はよく農業都市テルマの依頼を受けており、その度に綺麗な人と会っているという噂がある。
ベン・ジアミン 19歳・男・ヒューマン・Cランク
口が悪い冒険者。ステータスが低くクエスト失敗が続き、万年Eランクと言われパーティにも入れてもらえず、一度は冒険者を諦めるように勧められた。しかし、アストの目に留まって鍛えられること数日、遂にDランクに昇格。今もめきめきと実力を付けている。
ウリ・メロンズ 17歳・女・ヒューマン・Dランク
メロン村出身の少女。投げナイフの名手だが、システムの補助を受けるため剣を習っていた。見かねたアストが引き取り本来の戦い方を取り戻した。メロン村は英雄ミドリ様の出身の村であり、彼女の『緑』に縁のある特上スキル『実葛』を操る。
ボブ・ドージ 16歳・男・ヒューマン・Dランク
『竜頭龍尾』で一番の新人。クエストではよく伝令役を担っている。それを支えるのは彼の機動力。彼の家系は代々ハウンド系の魔物のテイマーであり、彼はその中でも、若くしてヘルハウンドのテイムに成功したドージ家の天才なのである。
―――再びクリフとの会話
……以上12名が元々の『竜頭龍尾』メンバーだね。ここにアデルと君――ララちゃんが加わって14人になったわけだ。パーティの上限人数は20名だから、まだまだこのパーティは伸びるんだろうね。
さて、次は君の番だよ。君は何が出来るんだい?
……え!?気配察知が使える!!それは貴重だね(まあ、レナからの情報では君のは気配察知どころではないんだけどね)。
王都には索敵の出来る冒険者って実は少ないんだ。君のスキルはきっと即戦力として重宝されるだろう。君の活躍、期待しているよ。
くれぐれも、初陣の戦争で「黄昏の石碑」に名前を刻まれないように……ね。
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