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一章 淡紫の泡沫
淡紫
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男の体が傾ぐと、側頭部を穿った得物がぐちゃり、と湿った音と共に離れる。名残惜し気に赤い糸で繋がれた先にあるのは、鈍く光る刃物だった。倒れ伏した男の頭は、熟れた柘榴のように真っ赤な口を開けている。
そんな男の躯の傍らに、ほっそりとした白い人影が立っている。握った刃物の柄も衣服も返り血で染め、感情の抜け落ちた顔は宛ら人形のようだ。ドロリとした血液と脂肪、そして脳漿や肉の欠片に塗れた刃を下ろし、斃れた男の脚を片手で掴んで引き摺る。赤い道が向かう先は、扉や床がより赤く汚れた部屋の前だ。誰もいない静寂が支配する中、扉が軋んだ音を立てた。
歪んだ夜を照らす月は大きく真円を描き、雲の影に怯える事無く静かな街並みを照らしていた。
月が中天を過ぎ朝が少し近付く頃、闇色の館で口論をしていた少女が屋敷の前に現れた。些か蟲の居所が悪いようだが、淡々と玄関ホールを抜けて奥へ。月明りが蒼く照らす人気のない廊下を密やかに歩み、壁や床を彩る血の帯が最も集まる部屋の前に立った。眉を顰める表情は硬い。
「…絶対開けたくないんだけど」
『まあ、碌な事はないだろうな』
対して、カラリと言い放つ声が至極当然とばかりに確信に満ちているのが気に食わない。喋っているのは、左の肩から鎌首を擡げた一匹の黒い蛇。艶やかな鱗は青みを帯びて美しい。だが、そんなことよりもこの不快感の方が勝る。右手で蛇の首を無言で掴むと、無造作に引っ張り上げた。皮膚の上を蠢くような感覚は気持ちが悪いが、この不愉快の種に僅かばかりでも意趣返しをする案を折角思いついたのだ。無駄にはしたくないとばかりに一気に引き抜き、薄く開けた目の前の扉の向こうへ放り込んだ。べちゃ、と濡れた音がしたが、知った事ではない。何か聞こえたが、聞こえない。扉の隙間をそっと閉じ、その場をそそくさと後にした。
統一感のない調度品に見送られて廊下を進む。窓辺のチェストに置かれた花瓶の花は未だ瑞々しく、フリルのような花弁が幾つも重なり、喉に絡み付くような芳香で屋敷を満たしている。その香りが遠く掠れる二階の隅に、忘れられたようにくすんだ色合いの小さな扉が現れた。古ぼけた木の扉の奥から、小さく歌が聞こえる。祈るように、囁くように…細く編んだ糸のような歌は、ずっと聞こえていたもの。
歌は呼声だ。白い花を差招く導。
「遅くなって悪かったね」
扉を開き、白い影に声を掛ける。壊れそうな椅子に俯いて座る痩せた背は、白と見紛う程淡い紫の儚げな花。近づくと、のろのろと顔を上げて振り返る。その顔は黒い滂沱の涙に濡れ、深淵の闇を思わせる瞳に腐った血のように濁った紅い虹彩が浮いている。
「あ…あぁ…」
細い腕が救いを求めるように伸ばされ、喘ぐように声を出す。その腕が、見る間に痩せて枯れて朽ちていく。少女は腕をそっと取ると、枯れ木のようになった首に口付けた。唇が干乾びた皮膚を離れると、ザアッと音を立てて崩れ落ちた。
花は、島を出ると長くは生きられない。魔力で出来ているのだから、魔力の薄い地では零れ落ちていく魔力を繫ぎ止める術はない。島は魔力で満たされていた。尤も、住まう人間にとっては利用価値のないものではあったが、花にとっては、命の源泉だったのだ。そこから引き離され、命を喪いかけた花は暴走する。命を繫ぎ止めようとその代わりを求めて手当たり次第に生き物を襲うのだ。血を啜り、肉を食み、臓物を喰らっても命の杯は満たされず、枯れて朽ちて死んで逝く。そうして朽ちた花に行き場はない。ただ、空に融けて消えていく。何も残らず何も残せず、無為に消えゆく。魔力の塊である核も喪われては、再び器を得る事もない。
だから、白い花を呼ぶ。朽ちる前にその唇に核を明け渡すのだ。───次の生を得る為に。
「随分と酷い扱いだ」
呆れたような美声が聞こえた。
「自業自得という言葉を知ってる?」
勝気な答えに、今度こそ呆れた溜息を吐いて近づいてくる。ひんやりとした両の掌に頬を強めに包まれた。無理矢理視線を合わせると、憮然とした声を出す。
「何て顔だ」
「煩い。生まれつきだよ」
「いいや、違うな」
鬱陶しい程麗しい顔がとてもとても近い。これが恋物語ならば胸を高鳴らせる場面なのだろうが、相手が悪過ぎた。
「どんな顔だろうが、お前には関係ないだろう?それに…」
空の器を幾つも保持し続けられる程の余裕はないのだ、少女にも。花であることに違いはない。島を出てしまえば、時の砂は驚くほど速く滑り落ちていく。ずっと前からそうだったように。
「帰るぞ」
「は?」
「私が生臭い」
確かに、錆びた鉄の混ざった生臭いにおいが鼻につく。
「どんなだったか知りたいか?」
厭らしい笑顔だった。満面の笑みだが、だからこそ確実に碌でもないことを考えているという確信がある。
「知りたくない。絶対に嫌」
強く断った筈だったが、底意地の悪い男は寝物語の代わりとばかりに、微に入り細を穿つように件の部屋の様子を語り尽くした。少女はその夜、非常に夢見が悪かったのだった。
✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼
ゆらゆらと淡い光の珠が泳いでいる闇色の一室。一面黒を塗り込め、扉だけが浮いている構造にしか見えないだったが、どういった仕組みなのか窓があり、カーテンの隙間から薄く光が漏れている。早起きの鳥達がそろそろ目を醒ます頃だろう。眠る少女を膝に抱えた男は、猫を愛でるように少女の髪を撫でている。瞑目した男が謳うように呟いた。
「心配せずとも、此度はそうはならんさ。その為の布石だ」
幾度も幾度も生と死を繰り返す。それはあまりにも惨い話だろう。記憶を失う事も許されず、ただ与えられた役目を熟すだけ。
それが運命だと言うのならば、総て壊してしまえばいいのだ。その術はある。堕ちたが故の損耗はもう既にない。ならば、後は舞台を整えるだけ。
「十全に役立って貰うぞ」
不吉な男の口元は愉し気に嗤っていた。
そんな男の躯の傍らに、ほっそりとした白い人影が立っている。握った刃物の柄も衣服も返り血で染め、感情の抜け落ちた顔は宛ら人形のようだ。ドロリとした血液と脂肪、そして脳漿や肉の欠片に塗れた刃を下ろし、斃れた男の脚を片手で掴んで引き摺る。赤い道が向かう先は、扉や床がより赤く汚れた部屋の前だ。誰もいない静寂が支配する中、扉が軋んだ音を立てた。
歪んだ夜を照らす月は大きく真円を描き、雲の影に怯える事無く静かな街並みを照らしていた。
月が中天を過ぎ朝が少し近付く頃、闇色の館で口論をしていた少女が屋敷の前に現れた。些か蟲の居所が悪いようだが、淡々と玄関ホールを抜けて奥へ。月明りが蒼く照らす人気のない廊下を密やかに歩み、壁や床を彩る血の帯が最も集まる部屋の前に立った。眉を顰める表情は硬い。
「…絶対開けたくないんだけど」
『まあ、碌な事はないだろうな』
対して、カラリと言い放つ声が至極当然とばかりに確信に満ちているのが気に食わない。喋っているのは、左の肩から鎌首を擡げた一匹の黒い蛇。艶やかな鱗は青みを帯びて美しい。だが、そんなことよりもこの不快感の方が勝る。右手で蛇の首を無言で掴むと、無造作に引っ張り上げた。皮膚の上を蠢くような感覚は気持ちが悪いが、この不愉快の種に僅かばかりでも意趣返しをする案を折角思いついたのだ。無駄にはしたくないとばかりに一気に引き抜き、薄く開けた目の前の扉の向こうへ放り込んだ。べちゃ、と濡れた音がしたが、知った事ではない。何か聞こえたが、聞こえない。扉の隙間をそっと閉じ、その場をそそくさと後にした。
統一感のない調度品に見送られて廊下を進む。窓辺のチェストに置かれた花瓶の花は未だ瑞々しく、フリルのような花弁が幾つも重なり、喉に絡み付くような芳香で屋敷を満たしている。その香りが遠く掠れる二階の隅に、忘れられたようにくすんだ色合いの小さな扉が現れた。古ぼけた木の扉の奥から、小さく歌が聞こえる。祈るように、囁くように…細く編んだ糸のような歌は、ずっと聞こえていたもの。
歌は呼声だ。白い花を差招く導。
「遅くなって悪かったね」
扉を開き、白い影に声を掛ける。壊れそうな椅子に俯いて座る痩せた背は、白と見紛う程淡い紫の儚げな花。近づくと、のろのろと顔を上げて振り返る。その顔は黒い滂沱の涙に濡れ、深淵の闇を思わせる瞳に腐った血のように濁った紅い虹彩が浮いている。
「あ…あぁ…」
細い腕が救いを求めるように伸ばされ、喘ぐように声を出す。その腕が、見る間に痩せて枯れて朽ちていく。少女は腕をそっと取ると、枯れ木のようになった首に口付けた。唇が干乾びた皮膚を離れると、ザアッと音を立てて崩れ落ちた。
花は、島を出ると長くは生きられない。魔力で出来ているのだから、魔力の薄い地では零れ落ちていく魔力を繫ぎ止める術はない。島は魔力で満たされていた。尤も、住まう人間にとっては利用価値のないものではあったが、花にとっては、命の源泉だったのだ。そこから引き離され、命を喪いかけた花は暴走する。命を繫ぎ止めようとその代わりを求めて手当たり次第に生き物を襲うのだ。血を啜り、肉を食み、臓物を喰らっても命の杯は満たされず、枯れて朽ちて死んで逝く。そうして朽ちた花に行き場はない。ただ、空に融けて消えていく。何も残らず何も残せず、無為に消えゆく。魔力の塊である核も喪われては、再び器を得る事もない。
だから、白い花を呼ぶ。朽ちる前にその唇に核を明け渡すのだ。───次の生を得る為に。
「随分と酷い扱いだ」
呆れたような美声が聞こえた。
「自業自得という言葉を知ってる?」
勝気な答えに、今度こそ呆れた溜息を吐いて近づいてくる。ひんやりとした両の掌に頬を強めに包まれた。無理矢理視線を合わせると、憮然とした声を出す。
「何て顔だ」
「煩い。生まれつきだよ」
「いいや、違うな」
鬱陶しい程麗しい顔がとてもとても近い。これが恋物語ならば胸を高鳴らせる場面なのだろうが、相手が悪過ぎた。
「どんな顔だろうが、お前には関係ないだろう?それに…」
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「は?」
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確かに、錆びた鉄の混ざった生臭いにおいが鼻につく。
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厭らしい笑顔だった。満面の笑みだが、だからこそ確実に碌でもないことを考えているという確信がある。
「知りたくない。絶対に嫌」
強く断った筈だったが、底意地の悪い男は寝物語の代わりとばかりに、微に入り細を穿つように件の部屋の様子を語り尽くした。少女はその夜、非常に夢見が悪かったのだった。
✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼✼••┈┈••✼
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幾度も幾度も生と死を繰り返す。それはあまりにも惨い話だろう。記憶を失う事も許されず、ただ与えられた役目を熟すだけ。
それが運命だと言うのならば、総て壊してしまえばいいのだ。その術はある。堕ちたが故の損耗はもう既にない。ならば、後は舞台を整えるだけ。
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