鬼上司と秘密の同居

なの

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番外編

ため息の理由

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さっきから時計を気にしては、ため息をついている。あと1時間もある。
海斗はぐっすりと眠っていて夢の中から出る気配がない。少し口角を上げて楽しそうな夢を見ているのかもしれない。それならそれでいいか。そう思いつつも

「はぁ~」
もう何度目のため息だろう。海斗が起きてないとこんなにも寂しいものなのか?今まで俺は出張のときどうやって過ごしてた?
とりあえず明日のプランは変更だな。俺はもう1つの旅のしおりを取り出した。

朝、フロントに荷物を預けると駅まで送ってくれるから頼みにいこう。朝食を食べてチェックアウトしてから電車やロープウェイに乗って噴気が立ち昇るビュースポットを見ながら黒たまごを食べたいって言ってたな。その後、船に往復乗る予定だったが、時間もないから片道。どこかでお昼を食べてから本当はバスで山道を下って駅にのんびり行く予定だったが、きっと辛いだろう…タクシーで駅まで行く方が楽かな?お土産をみんなに買って17時の予約した電車に乗って帰ろう。これなら無理なコースではないだろう。ゆっくり帰ればいい。明日の天気は晴れそうだから、船から富士山も観れるといいな。明日の海斗の様子でレンタカーを借りて予定変更することもできるな。俺はいろんなパターンを想定して時間を過ごした。おっ!そろそろ海斗を起こす時間か?

海斗の温かい布団にそっと入り耳元で囁いた。
「海斗、ラーメン食べに行かないなら1人で行こうかな?海斗の分も食べようかな?それとも食べに行かないで、このまま海斗を食べるのもいいな」

「食べちゃダメ」
可愛らしい声がして目が開いた。

「海斗おはようよく眠れた?」
すると目を伏せてごめんなさいと言いはじめた。せっかく2人で
旅行に来てるのに1人で寝ちゃって…でも眠気に勝てなくて…透さん寂しかったよね?僕なら、構ってもらえなくて寂しくなっちゃうかも…と上目遣いで言われたら我慢ができなくてそのまま唇を重ねた。合わさった唇に舌を這わせ海斗の下唇を啄む。舌を絡ませあい徐々に深い口付けを落としていく。海斗の息が上がってきたのでそっと唇を離すと

「透さんの意地悪、ラーメン食べに行けなくなっちゃったじゃないですか」
と言い出した。俺はそっと海斗の股間を触るとそれは思ったよりも主張していた。俺も興奮しているが…

「海斗はキスに弱いよな。もういっちゃいそう?」
口角を上げて聞いてみると

「透さんのキスが上手いからじゃないですか」
と褒めてくれたのか?

「どうする?このまま愛し合うか、今は我慢してラーメン食べにいくか選んでいいよ」
と言うと、やっぱりラーメンは食べておきたいからトイレに行ってきます。とベットから飛び起きた。
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