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クレードゥルスはシャルグ国ヴァストーク地方の領主の一人息子として生を受けた。
両親待望の子供だった。
クレードゥルスは信心深い男で、足繁く教会に通った。
地獄は実在し、悪事を働けば地獄に落ちると堅く信じていた彼は、毎週日曜日には教会で己が犯した悪行を懺悔した。
悪行とは言っても、母親に素っ気ない態度を取ってしまった、女子の裸を想像して自慰行為をした、といったものだったが、クレードゥルスは神の代弁者である神父へ罪の告白を毎週欠かさず行った。
両親は彼の異常な程の罪への恐れを変だとは思ってはいたが、立派な人間であろうとする姿勢はいずれ彼を素晴らしい領主たらしめるだろうと思い、口出しはせずに好きなようにさせていた。
新たにルンプル神父が着任すると、彼の説く神の教えに魅了されたクレードゥルスは以前より頻繁に教会に足を運ぶようになった。
ルンプル神父も、熱心で真面目なクレードゥルスを殊更目にかけた。
やがてクレードゥルスは、両親より領主の地位を譲り受けるのと同じくして、同学院に通っていたネレイアという女性を妻に迎えた。
堅物のクレードゥルスとは違い、ネレイアは常に穏やかで明るく、周囲に笑顔をもたらすような女性だった。
きっかけはネレイアの一目惚れだったが、両親を事故で亡くしたクレードゥルスを献身的に支えた事が結婚の決め手となった。
己の全てを温かく受け入れてくれる、心の美しい彼女を聖母のようだと、クレードゥルスも心を開いていったのだった。
実直過ぎる故に時に融通の利かない頑固な領主と、春風のように温かく彼を受け入れる妻はバランスが良く、互いを支えた。
彼らの関係を反映するかのようにヴァストーク地方も栄え、領民も新たな領主を歓迎した。
幾年か経ち、二人は子を授かった。
二人は大層喜んだが、長時間の分娩の末に産まれたのは左右目の色が異なった男児だった。
オッドアイは邪悪なものだと見なされていた。
赤子は神の祝福を受けて生まれる故に、目の色は一色。二色なのは何らかの理由で魔に魅入られ、神の祝福を十分に受けていないのだと教会は説いていた。
クレードゥルスは動揺し、導きを求めて神父にオッドアイの事を告白した。
「今すぐに手放すのです。その赤子は神へ命を捧げて、赦しを乞わねばなりません。さもなくば、その子は貴方がたに禍(わざわい)をもたらすでしょう」
生まれたばかりの我が子の命を摘む事に衝撃を受けたクレードゥルスは足取り重く妻の元へ戻った。
疲れを顔に滲ませながらも、慈愛に満ちた笑みを浮かべて我が子を胸に抱くネレイアの姿は、教本の挿絵に描かれた聖母のようだった。
クレードゥルスは赦しを乞うかのように、ネレイアの傍に跪き、涙ながらにルンプル神父からの言葉を伝えた。
「あなた、この子をご覧になって。あなたの紫の目と、私の水色の目。あなたの半分と私の半分でできているという何よりの証明よ。この子は、教会で謳われているような悪魔の子では無いわ」
クレードゥルスははたと思い至った。
教本によれば、悪魔の子の両の瞳は両親とも異なる色を宿すと言う。だがしかし自子の目の色は、教会が説くオッドアイとは様相が異なっていた。
「何より、誰よりも信心深いあなたの元へ、神が悪魔の子を寄越す筈がないわ。だからどうか、この愛しい子を手放すだなんて言わないで」
何よりも欲していた言葉に、クレードゥルスは憑き物が落ちた感覚に陥った。
そう、誰よりも教会の教えに従順な自分の子供が悪魔の子であるはずがないのだ、と。
ネレイアに諭されたクレードゥルスはルンプル神父の再三の説得にも応じることなく、男児を"贈物(ヴィカ)"と名付けた。
使用人の中にはオッドアイを不気味がり辞めていく者も現れ、教会へ礼拝に赴けば信者から冷たい視線と辛辣な言葉を投げかけられ、クレードゥルスの領主としての資質を疑う声も一部で挙がった。
だが夫妻はそんな周囲の目を気にすることなく子供を可愛がった。
両親の愛情を一身に受け、ヴィカも素直で活発な子へと育っていった。
事態が一変したのは、ヴィカが十歳になった時だった。
ヴィカを出産後病気がちになったネレイアが死んだのだ。
「クレードゥルス…あなたとヴィカと一緒にいられて、私はとても幸せだった。…ありがとう…。あなた、あの子を…ヴィカを教会から、…世界から守って…」
そう言って息を引き取った、心の拠り所でもあった最愛の妻の死に、クレードゥルスは悲しみに打ちひしがれた。
「嗚呼…神よ、何故私からネレイアを奪ってしまわれたのです…。私には彼女が必要なのです…!どうか、どうかネレイアを私の元へ返して下さい…っ!」
夜毎教会へと足を運び、祈り泣き崩れた。
痛ましい領主の姿に、領民も心を痛めていたが、どうすることも出来ずにいた。
「おいたわしやクレードゥルス殿…、死者は蘇る事は有りません。ご存知のはず…」
「ルンプル神父…、ええ、ええ、頭では分かってはいるのです…。でも、何故ネレイアが逝かなければならなかったのか…私は…っ!」
「…あの時私の言葉を信じていれば、この様な悲劇は起こり得なかったやも知れません」
「あの時…?」
「ええ、私は確かにお伝えしました。悪魔の子を手放さねば禍が訪れる、と」
驚きで目を見開くクレードゥルスに、神父は頭を振った。
「ネレイアの死は、…ヴィカの所為だと、仰るのですか…」
「あの元気な奥様がご子息を出産後に体調を崩されることが多くなった。…違いますか?」
「しかし、しかしっ…教会では子を捨てることは大罪と説いておられるではありませんか…!」
「左右色の違う目を持つ者を、教会では人間と見なしていません。よって、人ではない悪魔の子を捨てても罪にはなりません」
心の整理が必要でしょうから、という理由で教会から帰され、足を引きずるように帰路に着くクレードゥルスの頭の中では様々な思いが渦巻いていた。
妻を失い、精神が不安定な状態でかけられたルンプル神父の言葉は、まるで毒のように彼の中に侵食していった。
領邸に着く頃には、彼の頭の中は凶暴な思考に支配され、まるで別人へと変わっていた。
彼は戻るなり使用人に、葡萄酒を保管していた地下室を空けるように命じた。
命令に従いつつも戸惑いを見せる使用人をよそに、クレードゥルスはヴィカをそこへ引きずった。
「クレードゥルス様、何を!?」
「お父さん、いやだよ!やめて!」
「ヴィカ、お前は悪い子だ。ネレイアはお前の所為で死んだ。お前のような悪魔の子を産んだ所為で!」
使用人達の制止を振り切り、領主は泣き喚く我が子を閉じ込めたのだった。
少年の軟禁はそこから始まった。
何日も続くヴィカの泣き声と戸を叩く音に、心を痛めた使用人の何人かはクレードゥルスへの説得を試みたが、決して耳を貸そうとはしなかった。
妻を失った悲しみや止まないヴィカの泣き声から逃れるかのように、以前よりも郊外での仕事に没頭するようになった。
何日も屋敷を空ける主人の目を盗んで、使用人達はヴィカを地下室から出してやり、母を亡くした上に父から軟禁されあまりにも酷い言葉でなじられた哀れな子供を慰めた。
「…お父さん、僕のせいでお母さんが死んだって…ほんとう?」
「いいえ、決してそんなことはございませんよ、ヴィカ様。あなたは何も悪くありません」
「…でも、でもっお父さんが…!きっと僕が悪い子だから、閉じこめたんだ…!」
「ヴィカ様、ご自分をそのように責めてはいけません。クレードゥルス様はネレイア様を失った悲しみのあまりに気が動転して、ご自分のなさっていることを理解できていないのです。このロッソが、お父上とお話を致します。宜しいですね?」
屋敷の中で最古参の使用人のロッソは、お気に入りの熊のぬいぐるみを胸に抱き、大粒の涙をこぼすヴィカの頭を優しく撫でた。
クレードゥルスが屋敷に戻ってきたのは、ひと月も経った頃だった。
おかえりなさい、とロッソと共に自分を出迎えるヴィカを目にしたクレードゥルスは鬼の様な形相で、再び我が子を地下へ閉じ込めた。
そしてロッソの説得に応じるどころか、ヴィカを出すなと脅しつけた。
聞く耳を持たず打って変わってしまった主人の姿に、ロッソはルンプル神父に助力を求めた。
敬愛する神父の言葉なら耳に入れてくれるのではと思ったのだ。
しかし、クレードゥルスは説得を依頼されたルンプル神父の言葉にも耳を貸すことはなかった。
「クレードゥルス殿、閉じ込めただけでは禍を止められません。あの子供を手放さねば。さあ、私に引き渡しなさい」
「ルンプル神父…私も何度もそうすべきと思ったのですが、あの子はネレイアの置き土産なのです…ヴィカの水色の瞳に、ネレイアの面影が見えるのです」
クレードゥルスはそう言って、神への許しを請い泣き崩れた。
両親待望の子供だった。
クレードゥルスは信心深い男で、足繁く教会に通った。
地獄は実在し、悪事を働けば地獄に落ちると堅く信じていた彼は、毎週日曜日には教会で己が犯した悪行を懺悔した。
悪行とは言っても、母親に素っ気ない態度を取ってしまった、女子の裸を想像して自慰行為をした、といったものだったが、クレードゥルスは神の代弁者である神父へ罪の告白を毎週欠かさず行った。
両親は彼の異常な程の罪への恐れを変だとは思ってはいたが、立派な人間であろうとする姿勢はいずれ彼を素晴らしい領主たらしめるだろうと思い、口出しはせずに好きなようにさせていた。
新たにルンプル神父が着任すると、彼の説く神の教えに魅了されたクレードゥルスは以前より頻繁に教会に足を運ぶようになった。
ルンプル神父も、熱心で真面目なクレードゥルスを殊更目にかけた。
やがてクレードゥルスは、両親より領主の地位を譲り受けるのと同じくして、同学院に通っていたネレイアという女性を妻に迎えた。
堅物のクレードゥルスとは違い、ネレイアは常に穏やかで明るく、周囲に笑顔をもたらすような女性だった。
きっかけはネレイアの一目惚れだったが、両親を事故で亡くしたクレードゥルスを献身的に支えた事が結婚の決め手となった。
己の全てを温かく受け入れてくれる、心の美しい彼女を聖母のようだと、クレードゥルスも心を開いていったのだった。
実直過ぎる故に時に融通の利かない頑固な領主と、春風のように温かく彼を受け入れる妻はバランスが良く、互いを支えた。
彼らの関係を反映するかのようにヴァストーク地方も栄え、領民も新たな領主を歓迎した。
幾年か経ち、二人は子を授かった。
二人は大層喜んだが、長時間の分娩の末に産まれたのは左右目の色が異なった男児だった。
オッドアイは邪悪なものだと見なされていた。
赤子は神の祝福を受けて生まれる故に、目の色は一色。二色なのは何らかの理由で魔に魅入られ、神の祝福を十分に受けていないのだと教会は説いていた。
クレードゥルスは動揺し、導きを求めて神父にオッドアイの事を告白した。
「今すぐに手放すのです。その赤子は神へ命を捧げて、赦しを乞わねばなりません。さもなくば、その子は貴方がたに禍(わざわい)をもたらすでしょう」
生まれたばかりの我が子の命を摘む事に衝撃を受けたクレードゥルスは足取り重く妻の元へ戻った。
疲れを顔に滲ませながらも、慈愛に満ちた笑みを浮かべて我が子を胸に抱くネレイアの姿は、教本の挿絵に描かれた聖母のようだった。
クレードゥルスは赦しを乞うかのように、ネレイアの傍に跪き、涙ながらにルンプル神父からの言葉を伝えた。
「あなた、この子をご覧になって。あなたの紫の目と、私の水色の目。あなたの半分と私の半分でできているという何よりの証明よ。この子は、教会で謳われているような悪魔の子では無いわ」
クレードゥルスははたと思い至った。
教本によれば、悪魔の子の両の瞳は両親とも異なる色を宿すと言う。だがしかし自子の目の色は、教会が説くオッドアイとは様相が異なっていた。
「何より、誰よりも信心深いあなたの元へ、神が悪魔の子を寄越す筈がないわ。だからどうか、この愛しい子を手放すだなんて言わないで」
何よりも欲していた言葉に、クレードゥルスは憑き物が落ちた感覚に陥った。
そう、誰よりも教会の教えに従順な自分の子供が悪魔の子であるはずがないのだ、と。
ネレイアに諭されたクレードゥルスはルンプル神父の再三の説得にも応じることなく、男児を"贈物(ヴィカ)"と名付けた。
使用人の中にはオッドアイを不気味がり辞めていく者も現れ、教会へ礼拝に赴けば信者から冷たい視線と辛辣な言葉を投げかけられ、クレードゥルスの領主としての資質を疑う声も一部で挙がった。
だが夫妻はそんな周囲の目を気にすることなく子供を可愛がった。
両親の愛情を一身に受け、ヴィカも素直で活発な子へと育っていった。
事態が一変したのは、ヴィカが十歳になった時だった。
ヴィカを出産後病気がちになったネレイアが死んだのだ。
「クレードゥルス…あなたとヴィカと一緒にいられて、私はとても幸せだった。…ありがとう…。あなた、あの子を…ヴィカを教会から、…世界から守って…」
そう言って息を引き取った、心の拠り所でもあった最愛の妻の死に、クレードゥルスは悲しみに打ちひしがれた。
「嗚呼…神よ、何故私からネレイアを奪ってしまわれたのです…。私には彼女が必要なのです…!どうか、どうかネレイアを私の元へ返して下さい…っ!」
夜毎教会へと足を運び、祈り泣き崩れた。
痛ましい領主の姿に、領民も心を痛めていたが、どうすることも出来ずにいた。
「おいたわしやクレードゥルス殿…、死者は蘇る事は有りません。ご存知のはず…」
「ルンプル神父…、ええ、ええ、頭では分かってはいるのです…。でも、何故ネレイアが逝かなければならなかったのか…私は…っ!」
「…あの時私の言葉を信じていれば、この様な悲劇は起こり得なかったやも知れません」
「あの時…?」
「ええ、私は確かにお伝えしました。悪魔の子を手放さねば禍が訪れる、と」
驚きで目を見開くクレードゥルスに、神父は頭を振った。
「ネレイアの死は、…ヴィカの所為だと、仰るのですか…」
「あの元気な奥様がご子息を出産後に体調を崩されることが多くなった。…違いますか?」
「しかし、しかしっ…教会では子を捨てることは大罪と説いておられるではありませんか…!」
「左右色の違う目を持つ者を、教会では人間と見なしていません。よって、人ではない悪魔の子を捨てても罪にはなりません」
心の整理が必要でしょうから、という理由で教会から帰され、足を引きずるように帰路に着くクレードゥルスの頭の中では様々な思いが渦巻いていた。
妻を失い、精神が不安定な状態でかけられたルンプル神父の言葉は、まるで毒のように彼の中に侵食していった。
領邸に着く頃には、彼の頭の中は凶暴な思考に支配され、まるで別人へと変わっていた。
彼は戻るなり使用人に、葡萄酒を保管していた地下室を空けるように命じた。
命令に従いつつも戸惑いを見せる使用人をよそに、クレードゥルスはヴィカをそこへ引きずった。
「クレードゥルス様、何を!?」
「お父さん、いやだよ!やめて!」
「ヴィカ、お前は悪い子だ。ネレイアはお前の所為で死んだ。お前のような悪魔の子を産んだ所為で!」
使用人達の制止を振り切り、領主は泣き喚く我が子を閉じ込めたのだった。
少年の軟禁はそこから始まった。
何日も続くヴィカの泣き声と戸を叩く音に、心を痛めた使用人の何人かはクレードゥルスへの説得を試みたが、決して耳を貸そうとはしなかった。
妻を失った悲しみや止まないヴィカの泣き声から逃れるかのように、以前よりも郊外での仕事に没頭するようになった。
何日も屋敷を空ける主人の目を盗んで、使用人達はヴィカを地下室から出してやり、母を亡くした上に父から軟禁されあまりにも酷い言葉でなじられた哀れな子供を慰めた。
「…お父さん、僕のせいでお母さんが死んだって…ほんとう?」
「いいえ、決してそんなことはございませんよ、ヴィカ様。あなたは何も悪くありません」
「…でも、でもっお父さんが…!きっと僕が悪い子だから、閉じこめたんだ…!」
「ヴィカ様、ご自分をそのように責めてはいけません。クレードゥルス様はネレイア様を失った悲しみのあまりに気が動転して、ご自分のなさっていることを理解できていないのです。このロッソが、お父上とお話を致します。宜しいですね?」
屋敷の中で最古参の使用人のロッソは、お気に入りの熊のぬいぐるみを胸に抱き、大粒の涙をこぼすヴィカの頭を優しく撫でた。
クレードゥルスが屋敷に戻ってきたのは、ひと月も経った頃だった。
おかえりなさい、とロッソと共に自分を出迎えるヴィカを目にしたクレードゥルスは鬼の様な形相で、再び我が子を地下へ閉じ込めた。
そしてロッソの説得に応じるどころか、ヴィカを出すなと脅しつけた。
聞く耳を持たず打って変わってしまった主人の姿に、ロッソはルンプル神父に助力を求めた。
敬愛する神父の言葉なら耳に入れてくれるのではと思ったのだ。
しかし、クレードゥルスは説得を依頼されたルンプル神父の言葉にも耳を貸すことはなかった。
「クレードゥルス殿、閉じ込めただけでは禍を止められません。あの子供を手放さねば。さあ、私に引き渡しなさい」
「ルンプル神父…私も何度もそうすべきと思ったのですが、あの子はネレイアの置き土産なのです…ヴィカの水色の瞳に、ネレイアの面影が見えるのです」
クレードゥルスはそう言って、神への許しを請い泣き崩れた。
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