14 / 23
14. 変わる認識
しおりを挟む
ロウシェさんと一緒に泉で水浴びをした。泉に向かう道中は、彼の服を羽織った状態でずっと抱き上げられたままだった。自分で飛べると主張したけど、頑として譲ってくれなかった。共犯者呼ばわりした罪悪感もあって、これ以上食い下がることも出来なくて頷くしかなかった。
水浴びして自分の服に着替え、エメの木のところへ向かっていると不安が一気に押し寄せてきた。一週間以上も放置してしまったし、ロウシェさんも様子を見に行ってないとなると、一体どうなっているのか知るのが怖くなる。
枯れていたらどうしよう…。少しずつだけど芽が出てからは着実に育っていたのに、枯れていたら全てが台無しになってしまう。僕に任せてくれたロウシェさんの想いも、ミレイユ様やエルカンさんからの信頼も全部。
あの日ケラヴノス様の山に足を踏み入れてしまったことを改めて後悔しながら、どうか枯れていませんようにと心の中で必死に祈った。
だけど僕の杞憂も、エメの木を目の当たりにして全て吹き飛んだ。
そこには、葉を茂らせる立派な果樹があった。
「嘘……」
自分の背丈よりもずっと大きい木を見上げながら、口を開けて呆然とする。間違った場所に来てしまったのかと思って確認するけど、エメの木を植えた場所で間違いなかった。
「まだ実はつけてねえみたいだな」
ロウシェさんの言葉に正気を取り戻す。彼の言う通り、葉をたくさんつけているだけで、実らしきものが成っている様子はなかった。
「あの、ロウシェさん…本当にあれから来てないんですよね?実はこっそり水をあげてくれてたり…」
「ないって。植物に関する知識なんざ一切ねえから、水だってどのくらいの量あげればいいのかもわからねえし」
確かに、それもそうだ…。
戸惑いが強すぎて、正常に考えることすらできなくなってる。だって最後に見た時は、ほんの小さな芽が出ただけだったのに。手入れなしでたったの一週間でこんなに大きく成長するなんて、信じられない。放置するのが逆に良かったのかな…。
「良かったじゃん、枯れてたりしなくて」
「はい…。でもどうして急にここまで大きくなったのか不思議で…」
「ドニの手厚い世話のおかげだろ。あまり深く考えずにラッキーって思っておけよ。な?」
頭をわしゃわしゃ撫でられる。
「実を食べられる日も近そうじゃん。楽しみだな。この成長ぶりなら、生命の石も必要ないんじゃないか?」
ロウシェさんの快活な笑みで、困惑して胸の部分がもやもやしていたのが一瞬で吹き飛んでしまう。ロウシェさんの信頼に応えたくて、喜んでもらいたくて育ててるんだ。確かに今はエメの木の予想外の生育状況を喜んでもいいかもしれない。
もっともっと、ロウシェさんの喜ぶ顔見たいな。
そう思いながら、僕もにっこり笑って頷いた。
********
「ドニ、何かいいことあったの?」
ある朝、果樹園で仲間たちとミレイユ様の到着を待っていると、隣に座っていたアニカが話しかけてきた。いきなりの質問に、意味が分からなくて首を傾げる。
「あら、自分で気がついてないの?鼻歌を歌って、今にもとろけちゃいそうな顔してるのに」
「えっ、嘘!」
「してたしてた。すごくご機嫌そうだった」
すると今度は僕を挟むように、アニカの反対側に座っているヤスミンが顔を覗きこんできた。思わず両手で頬をおさえる。鼻歌を歌ってたなんて、完全に無意識だった。
「それで、いいことあったの?」
「う、うん。ちょっと嬉しいことがあって…」
ロウシェさんの笑顔と青々とした葉をつけたエメの木が頭に浮かぶ。あれからも本当に少しずつエメの木は成長し続けている。本当に小さいけど、蕾が出来ているのを確認できたところだ。花が咲いて実をつけるのもそう遠くなさそう。
嬉しくて、二人に言われた通り顔が緩んでいく気がした。
「なあに?何があったの?教えて!」
「内緒!」
「え~教えてよーっ!」
両側から二人に肘で小突かれる。ダメ、秘密と口を閉ざしていると、面白がっている様子の二人にもみくちゃにされた。でもくすぐられるだけど、無理に聞き出そうとはしなくて、二人のそんなところが好きだと思った。
「あ、そうだ、この間ロウシェさんに抱っこされてるドニを見たよ」
「えっ!?」
「泉のある方角に向かって飛んで行ってるように見えたなあ」
それきっとあの日のことだ!まさかヤスミンに見られてたなんて…!恥ずかしい!
罪悪感が勝って根負けしてしまったけど、やっぱり粘っておくべきだった。ど、どうしよう。あの時確かロウシェさんは上半身裸だったし、何て説明すれば……!
どう言えばのかわからず、口をあわあわ動かしていると、にっこり笑うヤスミンに良かったねと声をかけられた。
あれ、良かったねってどういう意味だろう…。
「ドニ、ロウシェさんのこと怖いから苦手って言ってたでしょう?僕達に配達の担当変わって欲しいって」
「そんなこともあったわね。でもエルカンさんに駄目って言われて、ドニが半泣きになってたの思い出すわ」
「そうそう。エルカンさんって基本優しいのに、珍しく怒ってたよね」
「私達、エルカンさんに言ったのよ。ドニが辛い思いするくらいなら、自分達が代わるって。でもそれも却下されたのよね」
「エルカンさんが頑なに駄目って言うの、驚いたよね」
そう言えばそんなこともあった。そんな理由じゃ担当変えなんかできひん、って一蹴された。何で今まで忘れてたんだろう。
「だから、良かったな~って。最近ドニからはロウシェさんへの愚痴も聞かなくなったし、仲良くなったんだろうなあって」
指摘されて初めて、確かにそうだと気づく。
今となっては僕の提案を突っぱねたエルカンさんに感謝しかない。あの時逃げていたら、ロウシェさんの優しさに気づくことなんてなかったと思う。まさかこんなに仲良くなれるなんて、夢にも思わなかった。
「うん。ロウシェさん、本当はとても優しい人だった。今は配達も全然嫌じゃないんだ。二人とも心配かけてごめんね、ありがとう」
むしろ今は、配達の時にロウシェさんがいないと寂しくなるくらい。
「いいのよ全然!」
「仲良くなれてよかったね、ドニ!」
今度は両側から抱きしめられた。頬擦りをされて、違う意味でもみくちゃだ。何だかおかしくなってきて、三人で声を上げて笑った。すると、何可愛いことしよん!俺も混ぜてや!ってエルカンさんも参戦してきた。
他の眷属が僕達と一緒になって騒ぐエルカンさんを咎める。そこから言葉の応酬が始まった。だけど険悪ではなくじゃれあうようなもので、ますますおかしくなって、ミレイユ様が来るまで僕たちはずっと笑い転げていた。
水浴びして自分の服に着替え、エメの木のところへ向かっていると不安が一気に押し寄せてきた。一週間以上も放置してしまったし、ロウシェさんも様子を見に行ってないとなると、一体どうなっているのか知るのが怖くなる。
枯れていたらどうしよう…。少しずつだけど芽が出てからは着実に育っていたのに、枯れていたら全てが台無しになってしまう。僕に任せてくれたロウシェさんの想いも、ミレイユ様やエルカンさんからの信頼も全部。
あの日ケラヴノス様の山に足を踏み入れてしまったことを改めて後悔しながら、どうか枯れていませんようにと心の中で必死に祈った。
だけど僕の杞憂も、エメの木を目の当たりにして全て吹き飛んだ。
そこには、葉を茂らせる立派な果樹があった。
「嘘……」
自分の背丈よりもずっと大きい木を見上げながら、口を開けて呆然とする。間違った場所に来てしまったのかと思って確認するけど、エメの木を植えた場所で間違いなかった。
「まだ実はつけてねえみたいだな」
ロウシェさんの言葉に正気を取り戻す。彼の言う通り、葉をたくさんつけているだけで、実らしきものが成っている様子はなかった。
「あの、ロウシェさん…本当にあれから来てないんですよね?実はこっそり水をあげてくれてたり…」
「ないって。植物に関する知識なんざ一切ねえから、水だってどのくらいの量あげればいいのかもわからねえし」
確かに、それもそうだ…。
戸惑いが強すぎて、正常に考えることすらできなくなってる。だって最後に見た時は、ほんの小さな芽が出ただけだったのに。手入れなしでたったの一週間でこんなに大きく成長するなんて、信じられない。放置するのが逆に良かったのかな…。
「良かったじゃん、枯れてたりしなくて」
「はい…。でもどうして急にここまで大きくなったのか不思議で…」
「ドニの手厚い世話のおかげだろ。あまり深く考えずにラッキーって思っておけよ。な?」
頭をわしゃわしゃ撫でられる。
「実を食べられる日も近そうじゃん。楽しみだな。この成長ぶりなら、生命の石も必要ないんじゃないか?」
ロウシェさんの快活な笑みで、困惑して胸の部分がもやもやしていたのが一瞬で吹き飛んでしまう。ロウシェさんの信頼に応えたくて、喜んでもらいたくて育ててるんだ。確かに今はエメの木の予想外の生育状況を喜んでもいいかもしれない。
もっともっと、ロウシェさんの喜ぶ顔見たいな。
そう思いながら、僕もにっこり笑って頷いた。
********
「ドニ、何かいいことあったの?」
ある朝、果樹園で仲間たちとミレイユ様の到着を待っていると、隣に座っていたアニカが話しかけてきた。いきなりの質問に、意味が分からなくて首を傾げる。
「あら、自分で気がついてないの?鼻歌を歌って、今にもとろけちゃいそうな顔してるのに」
「えっ、嘘!」
「してたしてた。すごくご機嫌そうだった」
すると今度は僕を挟むように、アニカの反対側に座っているヤスミンが顔を覗きこんできた。思わず両手で頬をおさえる。鼻歌を歌ってたなんて、完全に無意識だった。
「それで、いいことあったの?」
「う、うん。ちょっと嬉しいことがあって…」
ロウシェさんの笑顔と青々とした葉をつけたエメの木が頭に浮かぶ。あれからも本当に少しずつエメの木は成長し続けている。本当に小さいけど、蕾が出来ているのを確認できたところだ。花が咲いて実をつけるのもそう遠くなさそう。
嬉しくて、二人に言われた通り顔が緩んでいく気がした。
「なあに?何があったの?教えて!」
「内緒!」
「え~教えてよーっ!」
両側から二人に肘で小突かれる。ダメ、秘密と口を閉ざしていると、面白がっている様子の二人にもみくちゃにされた。でもくすぐられるだけど、無理に聞き出そうとはしなくて、二人のそんなところが好きだと思った。
「あ、そうだ、この間ロウシェさんに抱っこされてるドニを見たよ」
「えっ!?」
「泉のある方角に向かって飛んで行ってるように見えたなあ」
それきっとあの日のことだ!まさかヤスミンに見られてたなんて…!恥ずかしい!
罪悪感が勝って根負けしてしまったけど、やっぱり粘っておくべきだった。ど、どうしよう。あの時確かロウシェさんは上半身裸だったし、何て説明すれば……!
どう言えばのかわからず、口をあわあわ動かしていると、にっこり笑うヤスミンに良かったねと声をかけられた。
あれ、良かったねってどういう意味だろう…。
「ドニ、ロウシェさんのこと怖いから苦手って言ってたでしょう?僕達に配達の担当変わって欲しいって」
「そんなこともあったわね。でもエルカンさんに駄目って言われて、ドニが半泣きになってたの思い出すわ」
「そうそう。エルカンさんって基本優しいのに、珍しく怒ってたよね」
「私達、エルカンさんに言ったのよ。ドニが辛い思いするくらいなら、自分達が代わるって。でもそれも却下されたのよね」
「エルカンさんが頑なに駄目って言うの、驚いたよね」
そう言えばそんなこともあった。そんな理由じゃ担当変えなんかできひん、って一蹴された。何で今まで忘れてたんだろう。
「だから、良かったな~って。最近ドニからはロウシェさんへの愚痴も聞かなくなったし、仲良くなったんだろうなあって」
指摘されて初めて、確かにそうだと気づく。
今となっては僕の提案を突っぱねたエルカンさんに感謝しかない。あの時逃げていたら、ロウシェさんの優しさに気づくことなんてなかったと思う。まさかこんなに仲良くなれるなんて、夢にも思わなかった。
「うん。ロウシェさん、本当はとても優しい人だった。今は配達も全然嫌じゃないんだ。二人とも心配かけてごめんね、ありがとう」
むしろ今は、配達の時にロウシェさんがいないと寂しくなるくらい。
「いいのよ全然!」
「仲良くなれてよかったね、ドニ!」
今度は両側から抱きしめられた。頬擦りをされて、違う意味でもみくちゃだ。何だかおかしくなってきて、三人で声を上げて笑った。すると、何可愛いことしよん!俺も混ぜてや!ってエルカンさんも参戦してきた。
他の眷属が僕達と一緒になって騒ぐエルカンさんを咎める。そこから言葉の応酬が始まった。だけど険悪ではなくじゃれあうようなもので、ますますおかしくなって、ミレイユ様が来るまで僕たちはずっと笑い転げていた。
12
お気に入りに追加
97
あなたにおすすめの小説
王子様のご帰還です
小都
BL
目が覚めたらそこは、知らない国だった。
平凡に日々を過ごし無事高校3年間を終えた翌日、何もかもが違う場所で目が覚めた。
そして言われる。「おかえりなさい、王子」と・・・。
何も知らない僕に皆が強引に王子と言い、迎えに来た強引な婚約者は・・・男!?
異世界転移 王子×王子・・・?
こちらは個人サイトからの再録になります。
十年以上前の作品をそのまま移してますので変だったらすみません。
【短編】ハイエナくんは実は
cyan
BL
読み切り短編、完結済みです。
ハイエナ獣人のフェアトはハイエナという種族に生まれたせいでみんなから嫌われていた。拾った落とし物を届けただけで盗んだと言われ罵倒される。
それでもフェアトは恥ずかしくない生き方をしたいと思っていた。
そんなある日、黒豹のライデンシャフトを街で見かけた。彼は何もしなくても人気者なのに、街で困っているおばあさんを助けていたんだ。そこからフェアトはライデンシャフトのことを目で追うようになる。
ある日ライデンシャフトに声をかけられて家に連れて行かれ……
フェアトの苦悩の日々が始まる。
※シリアスなし、基本ほのぼの
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
完結・虐げられオメガ側妃が敵国に売られたら、激甘ボイスのイケメン王に味見されました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
日本一のイケメン俳優に惚れられてしまったんですが
五右衛門
BL
月井晴彦は過去のトラウマから自信を失い、人と距離を置きながら高校生活を送っていた。ある日、帰り道で少女が複数の男子からナンパされている場面に遭遇する。普段は関わりを避ける晴彦だが、僅かばかりの勇気を出して、手が震えながらも必死に少女を助けた。
しかし、その少女は実は美男子俳優の白銀玲央だった。彼は日本一有名な高校生俳優で、高い演技力と美しすぎる美貌も相まって多くの賞を受賞している天才である。玲央は何かお礼がしたいと言うも、晴彦は動揺してしまい逃げるように立ち去る。しかし数日後、体育館に集まった全校生徒の前で現れたのは、あの時の青年だった──
婚約破棄したら隊長(♂)に愛をささやかれました
ヒンメル
BL
フロナディア王国デルヴィーニュ公爵家嫡男ライオネル・デルヴィーニュ。
愛しの恋人(♀)と婚約するため、親に決められた婚約を破棄しようとしたら、荒くれ者の集まる北の砦へ一年間行かされることに……。そこで人生を変える出会いが訪れる。
*****************
「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく(https://www.alphapolis.co.jp/novel/221439569/703283996)」の番外編です。ライオネルと北の砦の隊長の後日談ですが、BL色が強くなる予定のため独立させてます。単体でも分かるように書いたつもりですが、本編を読んでいただいた方がわかりやすいと思います。
※「国王陛下は婚約破棄された令嬢に愛をささやく」の他の番外編よりBL色が強い話になりました(特に第八話)ので、苦手な方は回避してください。
※完結済にした後も読んでいただいてありがとうございます。
評価やブックマーク登録をして頂けて嬉しいです。
※小説家になろう様でも公開中です。
【BLーR18】箱入り王子(プリンス)は俺サマ情報屋(実は上級貴族)に心奪われる
奏音 美都
BL
<あらすじ>
エレンザードの正統な王位継承者である王子、ジュリアンは、城の情報屋であるリアムと秘密の恋人関係にあった。城内でしか逢瀬できないジュリアンは、最近顔を見せないリアムを寂しく思っていた。
そんなある日、幼馴染であり、執事のエリックからリアムが治安の悪いザード地区の居酒屋で働いているらしいと聞き、いても立ってもいられず、夜中城を抜け出してリアムに会いに行くが……
俺様意地悪ちょいS情報屋攻め×可愛い健気流され王子受け
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる