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15魔王降臨(マリアナ)
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「聞きたい事……ですか?」
ニコリと此方に向ける、アズラエル様の笑顔が、嫌な予感しか感じられませんが。
「フィオラの事なんだけど、あえて今まで聞かなかったけど、彼女も「転生者」なんじゃないのかな?」
へ?
私、今までそんな素振りを見せた事ありましたかしら。
私は、思わず、アズラエル様のお顔を見たまま固まってしまいました。
私は今まで、フィオラが転生者なんて言った事も、そんな素振りを見せた事もありません。
ど……うして。
沈黙は肯定。
一瞬にして黙り込んだ私に、アズラエル様は満面の笑みです。
「やっぱりね」
「なぜ、お気付きになられたのですか?」
アズラエル様は、私の言葉に、意地悪そうに口角を上げられました。
なんだか、少しイラッとします。
「答えは簡単。君だよ」
「わ、私ですか?」
驚く私を他所に、自ら紅茶を入れ始めたアズラエル様。
国王自らって……近侍や侍女が見たら卒倒されますわね。
「そう、君はアシェリーを連れて初めて里帰りをした日から、フィオラを事あるごとに構ってきただろ?初めは、姪だし、女の子だしね、可愛がりたいだけだと思ったけど、会う頻度がね。それに、たまに「私には理解できない単語」を使って会話をしてるのを聞いてしまったしね。………後は、あの子が「昔の君に似てた」からってところかな?」
「理解できない言葉」………それは間違いなく「日本語」ですわね。
お茶会は、専属侍女も下がらせてしておりましたのに…。
何処でお聞きになったのかしら。
……………って、詮索するだけ無駄ですわね。
「昔の私」とは、年相応ではなかったと仰りたいのでしょう。
見た目は幼児でも、中身は大人でしたから仕方ありませんわ。
流石はアズラエル様……ですわね。
「降参ですわ」
苦笑しながら、ワザと両手を上げました。
そんな私に、アズラエル様は満足気な表情です。
本当に、憎たらしい。
なんて素敵に笑われるのかしら。
「お察しの通り、フィオは私と同じ転生者です」
「その事、アシェリーは?」
「いいえ、知らないはずですわ。フィオはその事実を私以外の人間に話しておりませんから」
はぁ、御免なさいねフィオラ。
この腹黒魔王に気付かれてしまうなんて…。
「そうか……で、彼女もこの世界の事は知っていると考えてもいいのかな?」
「はい、この世界が乙女ゲームに酷似した世界だと言う事は知っています。彼女と初めて会った日にお互いの話をすり合わせましたから」
私の返答に対し、アズラエル様は自身の顎に利き手である左手を当て、考える仕草をなさいました。
この感じ、以前にもありましたわね。
そう、私がこの方に捕まったあの日。
「少し予定は狂ったが……仕方ないか。まぁ、元々貰う予定だったし、手段を変えれば問題ないな」
あぁ、フィオラ、本当に御免なさい。
と言うか、「元々」ですか。
「アズ、貴方……フィオラをアシェリーの妃にするつもりでしたのね」
「案」だとか「予定」だとか、いつから考えていたのかしら。
まぁ、私もこの方の事を言えた義理ではありませんが。
「クスッ……今更だね。マリーだって、そのつもりだったから、この席を私に頼んだのではないの?その様子だと、アシェリーの本心を聞いてきたんでしょ?」
腹黒につけ加えて、狸ですわ!
「何年たっても貴方には勝てる気がしません……えぇ、えぇ、お察しの通りです。アシェに本心を聞きましたわ。あの子自身は、その気持ちに蓋をしたようですが………なんと言うか、私、気に入りませんでしたの」
そう!思い出しましたわ。
あやうく、話すのを忘れてしまう所でした。
フィオラが転生者と言う件で、そちらに気をとられておりましたわ。
今日、この席を用意して頂いたのは、ピンク頭の娘の報告と、アシェリーとフィオラをどうにかできないかと言う相談をするためでしたのに!
ん?…………あら?
と言う事は、私、アズラエル様の思惑に便乗して大丈夫と言う事かしら?……多分ですが。
「はははっ、気に入らない…か。まぁ、君個人としてもフィオを気に入ってるしね。本当、君の父君が余計な契約をしてなかったらと、今更ながらに思うよ。まぁ、だからって、やりようは幾らでもあるけどね」
出来れば穏便に事を進めて頂きたいですが、アズラエル様ですものね……あのクズインの断罪劇と言う前例がありますし………無理かもしれませんわね。
「やりよう」って、若干頭痛がしてきましたわ。
「王命での婚約解消は無理ですわよ?幾ら国王と言えど、貴族が家同士で結んだ契約まで口を出す事は憚られますから」
「それは重々承知だよ。だから、あの花畑ピンクの娘を使おうかと思ってたんだ」
「はい?」
あぁ……やはり真っ黒クロ助ですわ。
初めから、裏から操作する気満々でしたのね。
「君が話を持ってくるまでは、あのピンクの娘をうまく踊らせて、ラングレーの息子を引き取ってもらう考えだったんだよ。でも、あの娘も転生者でイベント?とか言うのを実行し始めるとなると、色々考え直さないとね。面倒だけど、「大掃除」も追加する必要がでてくるかなぁ?まぁ、ちょうどいいか」
つまり、こうですか。
アズラエル様は、元々フィオラを王太子妃にしたいのに、家同士の契約が邪魔で手をこまねいていた。
そんな中、ビッ◯のピンク娘が現れ、ラングレー家の子息は見事に籠絡。
確かに、この状況を上手く使わない手はありませんわね。上手くいけば、ラングレー家とドロッセル家の契約を無かった事にもっていけますもの。
でも、ピンクの娘が転生者で、自分をヒロインとして物語を始めてしまうと、話は変わってくる。
つまり、ラングレー家以外の子息に手を出し始めていると考えて不思議ではない、と言う事でしょう。
「あの「ボンクラ」達の家の子息ばかり、よくこの時代の学園に集まったよね。本当に、何の因果かね?」
あの時、アズラエル様以外の主要攻略対象者は、全てあのクズインにより堕とされていました。
おかげで、彼らはクズインの道連れになり、嫡男という立場であったのに、全て水の泡。次期当主の資格を皆が皆、失ってしましました。
貴族籍が残っただけよかったですわね。本来ならそれすら剥奪されてもおかしくなかったですから。
そして、現在、それらの息子達が学園にいる。
噂では、皆親そっくりな曲者揃いだとか。
まぁ、あの闇落ちヤンデレキャラの息子だけが、何故かあのような阿呆なのかは不思議でなりませんが、それ以外の主要攻略対象者の息子達は、各々父親そっくりみたいですわね。
つまり、アズラエル様が言った「大掃除」とは。
「過去に出来なかった「大掃除」をアズがするつもりですか?」
私の言葉に、アズラエル様は魔王の笑みをなさいました。
「父上は、国王としては激甘だったからね」
ニコリと此方に向ける、アズラエル様の笑顔が、嫌な予感しか感じられませんが。
「フィオラの事なんだけど、あえて今まで聞かなかったけど、彼女も「転生者」なんじゃないのかな?」
へ?
私、今までそんな素振りを見せた事ありましたかしら。
私は、思わず、アズラエル様のお顔を見たまま固まってしまいました。
私は今まで、フィオラが転生者なんて言った事も、そんな素振りを見せた事もありません。
ど……うして。
沈黙は肯定。
一瞬にして黙り込んだ私に、アズラエル様は満面の笑みです。
「やっぱりね」
「なぜ、お気付きになられたのですか?」
アズラエル様は、私の言葉に、意地悪そうに口角を上げられました。
なんだか、少しイラッとします。
「答えは簡単。君だよ」
「わ、私ですか?」
驚く私を他所に、自ら紅茶を入れ始めたアズラエル様。
国王自らって……近侍や侍女が見たら卒倒されますわね。
「そう、君はアシェリーを連れて初めて里帰りをした日から、フィオラを事あるごとに構ってきただろ?初めは、姪だし、女の子だしね、可愛がりたいだけだと思ったけど、会う頻度がね。それに、たまに「私には理解できない単語」を使って会話をしてるのを聞いてしまったしね。………後は、あの子が「昔の君に似てた」からってところかな?」
「理解できない言葉」………それは間違いなく「日本語」ですわね。
お茶会は、専属侍女も下がらせてしておりましたのに…。
何処でお聞きになったのかしら。
……………って、詮索するだけ無駄ですわね。
「昔の私」とは、年相応ではなかったと仰りたいのでしょう。
見た目は幼児でも、中身は大人でしたから仕方ありませんわ。
流石はアズラエル様……ですわね。
「降参ですわ」
苦笑しながら、ワザと両手を上げました。
そんな私に、アズラエル様は満足気な表情です。
本当に、憎たらしい。
なんて素敵に笑われるのかしら。
「お察しの通り、フィオは私と同じ転生者です」
「その事、アシェリーは?」
「いいえ、知らないはずですわ。フィオはその事実を私以外の人間に話しておりませんから」
はぁ、御免なさいねフィオラ。
この腹黒魔王に気付かれてしまうなんて…。
「そうか……で、彼女もこの世界の事は知っていると考えてもいいのかな?」
「はい、この世界が乙女ゲームに酷似した世界だと言う事は知っています。彼女と初めて会った日にお互いの話をすり合わせましたから」
私の返答に対し、アズラエル様は自身の顎に利き手である左手を当て、考える仕草をなさいました。
この感じ、以前にもありましたわね。
そう、私がこの方に捕まったあの日。
「少し予定は狂ったが……仕方ないか。まぁ、元々貰う予定だったし、手段を変えれば問題ないな」
あぁ、フィオラ、本当に御免なさい。
と言うか、「元々」ですか。
「アズ、貴方……フィオラをアシェリーの妃にするつもりでしたのね」
「案」だとか「予定」だとか、いつから考えていたのかしら。
まぁ、私もこの方の事を言えた義理ではありませんが。
「クスッ……今更だね。マリーだって、そのつもりだったから、この席を私に頼んだのではないの?その様子だと、アシェリーの本心を聞いてきたんでしょ?」
腹黒につけ加えて、狸ですわ!
「何年たっても貴方には勝てる気がしません……えぇ、えぇ、お察しの通りです。アシェに本心を聞きましたわ。あの子自身は、その気持ちに蓋をしたようですが………なんと言うか、私、気に入りませんでしたの」
そう!思い出しましたわ。
あやうく、話すのを忘れてしまう所でした。
フィオラが転生者と言う件で、そちらに気をとられておりましたわ。
今日、この席を用意して頂いたのは、ピンク頭の娘の報告と、アシェリーとフィオラをどうにかできないかと言う相談をするためでしたのに!
ん?…………あら?
と言う事は、私、アズラエル様の思惑に便乗して大丈夫と言う事かしら?……多分ですが。
「はははっ、気に入らない…か。まぁ、君個人としてもフィオを気に入ってるしね。本当、君の父君が余計な契約をしてなかったらと、今更ながらに思うよ。まぁ、だからって、やりようは幾らでもあるけどね」
出来れば穏便に事を進めて頂きたいですが、アズラエル様ですものね……あのクズインの断罪劇と言う前例がありますし………無理かもしれませんわね。
「やりよう」って、若干頭痛がしてきましたわ。
「王命での婚約解消は無理ですわよ?幾ら国王と言えど、貴族が家同士で結んだ契約まで口を出す事は憚られますから」
「それは重々承知だよ。だから、あの花畑ピンクの娘を使おうかと思ってたんだ」
「はい?」
あぁ……やはり真っ黒クロ助ですわ。
初めから、裏から操作する気満々でしたのね。
「君が話を持ってくるまでは、あのピンクの娘をうまく踊らせて、ラングレーの息子を引き取ってもらう考えだったんだよ。でも、あの娘も転生者でイベント?とか言うのを実行し始めるとなると、色々考え直さないとね。面倒だけど、「大掃除」も追加する必要がでてくるかなぁ?まぁ、ちょうどいいか」
つまり、こうですか。
アズラエル様は、元々フィオラを王太子妃にしたいのに、家同士の契約が邪魔で手をこまねいていた。
そんな中、ビッ◯のピンク娘が現れ、ラングレー家の子息は見事に籠絡。
確かに、この状況を上手く使わない手はありませんわね。上手くいけば、ラングレー家とドロッセル家の契約を無かった事にもっていけますもの。
でも、ピンクの娘が転生者で、自分をヒロインとして物語を始めてしまうと、話は変わってくる。
つまり、ラングレー家以外の子息に手を出し始めていると考えて不思議ではない、と言う事でしょう。
「あの「ボンクラ」達の家の子息ばかり、よくこの時代の学園に集まったよね。本当に、何の因果かね?」
あの時、アズラエル様以外の主要攻略対象者は、全てあのクズインにより堕とされていました。
おかげで、彼らはクズインの道連れになり、嫡男という立場であったのに、全て水の泡。次期当主の資格を皆が皆、失ってしましました。
貴族籍が残っただけよかったですわね。本来ならそれすら剥奪されてもおかしくなかったですから。
そして、現在、それらの息子達が学園にいる。
噂では、皆親そっくりな曲者揃いだとか。
まぁ、あの闇落ちヤンデレキャラの息子だけが、何故かあのような阿呆なのかは不思議でなりませんが、それ以外の主要攻略対象者の息子達は、各々父親そっくりみたいですわね。
つまり、アズラエル様が言った「大掃除」とは。
「過去に出来なかった「大掃除」をアズがするつもりですか?」
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