113 / 250
入学!
しおりを挟む
中学校入学式も終わり、俺は無事、中学デビューを果たす。
デビュー戦はよく知らん伯爵家の子弟のその手下二名。ちなみに手下も男爵家と騎士爵家の子弟だと知ったのは後のことである。
「お前がゼハールト家の子て」『パァンッ』
昇降口、下駄箱前で絡んできたが、邪魔だったし、何か底意地の悪そうな顔をしていたのでワンビンタしておく。…邪魔だったし。
ズシャアァァ…と倒れピクピクしているが、ちゃんと生きているし良いだろう。…邪魔だったし。
「「◯◯さんっ!?…この」」『パァン、パァン』
と二度ほど、この後に何かを叩く音が昇降口に響いたのだが、俺が何事も無かったかのようにこの場を立ち去ったのは言うまでもない。
ビンタだけで済ましてやったのが慈悲だと思ってくれ…。
余談ではあるが、登校時の「遅刻遅刻-!」イベントは発生していないことを報告しておこう。………ちっ。
この国での中学校は都市ごとで見れば多少の差は有るようだが、基本的には『貴族クラス』『平民クラス』の二種類に分かれている。
午前中はこの二クラスで授業を行い、午後からは選択授業で『貴族科』『騎士科』『魔法科』『冒険科』『商業科』に分かれることになる。
俺はもちろん『冒険科』を選択。
『貴族科』は子弟でも嫡男や次男が多く、非常に面倒くさそうだし、『騎士科』『魔法科』は騎士団、魔法師団を目指す者が多いらしい。騎士団も魔法師団にも興味が無いし、そもそも国に尽くそうなどと思っていない俺には無理である。
『商業科』は悪くはないが、俺にはグラム商会がついているので特に商売とかをする気は無い。
そして『冒険科』。消去法に見えるが、別に仕方なく…というワケでもない。
一度目の転生…勇者の頃も冒険はしていたが、それはほとんどが国の指示からのものだった。野営や採取など手伝ってはいたし、スキルも生えてはいたが、基本的なことや知識などは同行メンバーの冒険者からのものだった。
まあ、強くてニューゲームで絶賛チートな俺なら大抵のことは出来るけど、知識が有るのと無いのとではまったく違うだろう。
そんなワケで『冒険科』を選んだのは一から冒険というものの知識、知恵などを、獲得したいという俺の意思だったりもするワケだ。
ちなみに俺が『冒険科』に入るのは家族に話してあるが、もちろん義祖父さんとは一バトルあったりした。
義祖父さん的には『貴族科』を選ばせたかったようだが、寝技に持ち込んでからのSTFで黙らせた。
剣と魔法の世界で寝技なんて、ほとんど無いよなぁ…。
デビュー戦はよく知らん伯爵家の子弟のその手下二名。ちなみに手下も男爵家と騎士爵家の子弟だと知ったのは後のことである。
「お前がゼハールト家の子て」『パァンッ』
昇降口、下駄箱前で絡んできたが、邪魔だったし、何か底意地の悪そうな顔をしていたのでワンビンタしておく。…邪魔だったし。
ズシャアァァ…と倒れピクピクしているが、ちゃんと生きているし良いだろう。…邪魔だったし。
「「◯◯さんっ!?…この」」『パァン、パァン』
と二度ほど、この後に何かを叩く音が昇降口に響いたのだが、俺が何事も無かったかのようにこの場を立ち去ったのは言うまでもない。
ビンタだけで済ましてやったのが慈悲だと思ってくれ…。
余談ではあるが、登校時の「遅刻遅刻-!」イベントは発生していないことを報告しておこう。………ちっ。
この国での中学校は都市ごとで見れば多少の差は有るようだが、基本的には『貴族クラス』『平民クラス』の二種類に分かれている。
午前中はこの二クラスで授業を行い、午後からは選択授業で『貴族科』『騎士科』『魔法科』『冒険科』『商業科』に分かれることになる。
俺はもちろん『冒険科』を選択。
『貴族科』は子弟でも嫡男や次男が多く、非常に面倒くさそうだし、『騎士科』『魔法科』は騎士団、魔法師団を目指す者が多いらしい。騎士団も魔法師団にも興味が無いし、そもそも国に尽くそうなどと思っていない俺には無理である。
『商業科』は悪くはないが、俺にはグラム商会がついているので特に商売とかをする気は無い。
そして『冒険科』。消去法に見えるが、別に仕方なく…というワケでもない。
一度目の転生…勇者の頃も冒険はしていたが、それはほとんどが国の指示からのものだった。野営や採取など手伝ってはいたし、スキルも生えてはいたが、基本的なことや知識などは同行メンバーの冒険者からのものだった。
まあ、強くてニューゲームで絶賛チートな俺なら大抵のことは出来るけど、知識が有るのと無いのとではまったく違うだろう。
そんなワケで『冒険科』を選んだのは一から冒険というものの知識、知恵などを、獲得したいという俺の意思だったりもするワケだ。
ちなみに俺が『冒険科』に入るのは家族に話してあるが、もちろん義祖父さんとは一バトルあったりした。
義祖父さん的には『貴族科』を選ばせたかったようだが、寝技に持ち込んでからのSTFで黙らせた。
剣と魔法の世界で寝技なんて、ほとんど無いよなぁ…。
0
お気に入りに追加
1,699
あなたにおすすめの小説
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
ぽっちゃり無双 ~まんまる女子、『暴食』のチートスキルで最強&飯テロ異世界生活を満喫しちゃう!~
空戯K
ファンタジー
ごく普通のぽっちゃり女子高生、牧 心寧(まきころね)はチートスキルを与えられ、異世界で目を覚ました。
有するスキルは、『暴食の魔王』。
その能力は、“食べたカロリーを魔力に変換できる”というものだった。
強大なチートスキルだが、コロネはある裏技に気づいてしまう。
「これってつまり、適当に大魔法を撃つだけでカロリー帳消しで好きなもの食べ放題ってこと!?」
そう。
このチートスキルの真価は新たな『ゼロカロリー理論』であること!
毎日がチートデーと化したコロネは、気ままに無双しつつ各地の異世界グルメを堪能しまくる!
さらに、食に溺れる生活を楽しんでいたコロネは、次第に自らの料理を提供したい思いが膨らんできて――
「日本の激ウマ料理も、異世界のド級ファンタジー飯も両方食べまくってやるぞぉおおおおおおおお!!」
コロネを中心に異世界がグルメに染め上げられていく!
ぽっちゃり×無双×グルメの異世界ファンタジー開幕!
※基本的に主人公は少しずつ太っていきます。
※45話からもふもふ登場!!
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
転生したら死にそうな孤児だった
佐々木鴻
ファンタジー
過去に四度生まれ変わり、そして五度目の人生に目覚めた少女はある日、生まれたばかりで捨てられたの赤子と出会う。
保護しますか? の選択肢に【はい】と【YES】しかない少女はその子を引き取り妹として育て始める。
やがて美しく育ったその子は、少女と強い因縁があった。
悲劇はありません。難しい人間関係や柵はめんどく(ゲフンゲフン)ありません。
世界は、意外と優しいのです。
金貨三枚で買った性奴隷が俺を溺愛している ~平凡冒険者の迷宮スローライフ~
結城絡繰
ファンタジー
平凡な冒険者である俺は、手頃に抱きたい女が欲しいので獣人奴隷を買った。
ただ性欲が解消できればよかったのに、俺はその奴隷に溺愛されてしまう。
爛れた日々を送りながら俺達は迷宮に潜る。
二人で協力できるようになったことで、冒険者としての稼ぎは抜群に良くなった。
その金で贅沢をしつつ、やはり俺達は愛し合う。
大きな冒険はせず、楽な仕事と美味い酒と食事を満喫する。
主従ではなく恋人関係に近い俺達は毎日を楽しむ。
これは何の取り柄もない俺が、奴隷との出会いをきっかけに幸せを掴み取る物語である。
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
【2章開始!】元最強執事の迷宮攻略記〈ダンジョン・ノート〉〜転職したら悠々自適な冒険者ライフを……送れなかった!?〜
美原風香
ファンタジー
「フェール、そなたに国境守備隊への異動を命じる!」
執事として王女に仕えてきたフェールは、国王から理不尽な理由で国境守備隊に異動させられそうになる。
「王女の頼みを聞けない」
「王女に冷たい」
成人した王女の「一緒に寝て?」なんて頼み聞けるわけないし迅速に仕事をこなしているだけなのに。
国境守備隊は過酷な任務として有名で、しかも国王はフェールを飼い殺しにしようとしていた。
もう我慢できない!
「今を持って辞職させていただきます」
辞表を叩きつけて王宮を飛び出したフェールは憧れだった冒険者になる。
「迷宮攻略、楽しみだな」
これは理不尽な扱いを受けた執事がブラックな王宮を飛び出し、ホワイトな冒険者生活を満喫する......はずが何故か様々な事件に巻き込まれ無自覚に人助けをする、そんなお話。
*カクヨム、小説家になろうでも連載中です。
1月29日HOTランキング6位!
ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる