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結局、ペナルティーじゃん!
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軽っぽ上司に強制的に眠らされ、目覚めたのは朝。心なしか喉が痛い。そう言えばヨッコがメールで『風治った?』って書いてたから、風邪引いて寝込んでたってことになってるんだろう。
ま、いっか。それより早くしないと『あいつ』が来ちゃうな……あれっ、『あいつ』って誰だろう。
私は首を傾げながら階段を下りる。すると、ちょうどキッチンから出てきたお母さんに、
「おはよう。一子、まだ調子が悪いの?」
と聞かれた。ああ、ちゃんと元に戻ってる! なんか当たり前のことが本当に嬉しい。
「おはよ、ううん別に」
「熱も下がったわね。じゃぁ、早くご飯食べちゃいなさい。昨日、あんた一日昏々と寝てたもんだから、英雄君心配して朝迎えに来るって言ってたから」
ん? ひでおくんって誰? そう思った私の頭にふっとデビッドの顔が浮かぶ……まさかね。
そうしてご朝ご飯を食べてるとチャイムが鳴った。
私はまだ途中だったけど、
「ごちそうさま」
と言って立つ。お母さんも病み上がりだと思って何も言わなかった。
そして、玄関先にいたのは、私と同じ制服を着た、緩やかなウェーブのかかった金髪で碧眼の男の子。
「おはようございます。昨日は大変でしたけど、今日は大丈夫ですか」
そんな相変わらずクソ丁寧な朝の挨拶を聞く間に、
<天野英雄:県立高校2年、得意科目:数学、苦手科目:英語、家業:寿司屋、家族:両親と5歳の妹……>と何かが頭から沸いてくるように元天使の人間としての設定? が記憶に追加される。それによると、デビッド改め天野英雄君は、一年の時から私のカレシらしい。私は、
「よろしくお願いします」
という英雄君に、
「今更、よろしくお願いしますはおかしいよ。
という訳で、こっちもよろしく」
と言って笑った。
「あの、人間の英雄は昨日このようなモノを持ち帰っているのですが、一子様はどうされますか」
学校に向かいながら新米高校生英雄君がそう言って見せたのは、進路調査票。しかも、その第一志望にはM大……M大って、偏差値Aランクだよ。
「あんたさぁ、どうでも良いけど一年も付き合ってる設定で今更一子様はないと思うよ」
「は、はぁ。ではどう呼べばよろしいんでしょうか」
どう呼べばって……そこから始める? もう、何が経験すれば解るよ。設定グズグズじゃん。
「別に呼び捨ててくれていいけど、いきなりそれじゃハードル高いか。一子さんううん、一子ちゃんでいいよ」
それは何となく新しく追加された記憶の英雄君がそう呼んでいたような気がしたからだ。
「一子ちゃんですか。そう言えばイシマエル様もそんな風に呼んでましたね」
すると、英雄君は嬉しそうにそう言った。そうか、何となくそう呼ばれた記憶があったのは、イシマエル、お前のせいか。
「しっかし、デビくん(これも刷り込まれた私の記憶にあった)M大受けるの? ここ偏差値バリ高だよ」
「そうなんですか? だけど、『神は越えられぬ試練をお与えにはならない』ですから、多少困難ではあっても、頑張ればできないことはないでしょう」
そして、私の言葉に、元天使は爽やかな顔でそう言い切った。けど、私はパスだな。
そのとき、いきなり耳元で声がした。
「一子ちゃん、今パスって思ったでしょ。
ダメダメ、頑張ってもできないってことはないこともないけどね、大抵は頑張りゃできるんだよ。出来ないのは最初からみんな諦めてるからだよ。
それに、僕、君にデビちゃんのお守りを頼むって言ったじゃん。だから、君もM大志望ね」
は? 私がM大!? と思ってキョロキョロすると、そこには昨日の軽っぽ上司イシマエル様の姿が。しかも……
「く、首だけ!」
「騒がない、騒がない。今日はちょっと寄っただけだから、全身出さなくてもいいかなって。
それにさ、当然だけど僕の姿他の人にはみえないからね、ただ驚いてるだけだったらデビちゃんがいるからいいけど、指指したら一子ちゃん変な子に見られるよ。
ほんじゃ、2人で助け合って受験乗り切ってね。目標があるから、清い高校生恋愛ライフ満喫できるでしょ。
じゃぁね~」
ビックリして、あたふたしている私に、イシマエル様は勝手にそうまくし立ててすっと消えてった。
しかし、ちょっと寄っただけだからって、首だけってどんなホラーだ。
「どうかしました?」
と心配そうに私の顔を覗き込む英雄君に、
「あれ、今イシマエル様が(首だけ)いたんだけど、あんた見えなかった?」
「ええ、わたくしには……」
英雄君には見えなかったのか。『他の人には見えない』って言ってたもんね。私はそれでデビッドが本当に人間になっちゃったんだと改めて理解した。
「で、何か?」
イシマエル様が現れたと言えば言ったで、一体何の話かと不安そうに聞く英雄君に、
「私にもM大受けろって」
と私がブスっとした顔で答えると、
「えっ、一子さ……あ、一子ちゃんも一緒に受験してくださるんですか? 嬉しいです。一緒に頑張って、必ず合格しましょうね」
と破顔し、手を取って小躍りした後、自分が私の手を握っていることに気づいて慌てて離すと、
「す、すいません」
と挙動不審になる。何ともピュアな反応に、庇護欲をかき立てられるよ。こんな子放っておける訳ないじゃん。この調子だったら、素直に勉強しまくって、絶対合格すると思うし。
だからって、成績中の上のこの私がM大? もう、2年の2学期だよ。今からって、どんだけ勉強しなきゃなんないのよ!
イシマエルの鬼! 悪魔!! 何が損をさせないよ、こんなのペナルティーと一緒じゃんよ!!
「あんにゃろ~!!」
私はどこにも持っていけない怒りをそばにあった街路樹にぶつけるしかなかった。
ーおわりー
ま、いっか。それより早くしないと『あいつ』が来ちゃうな……あれっ、『あいつ』って誰だろう。
私は首を傾げながら階段を下りる。すると、ちょうどキッチンから出てきたお母さんに、
「おはよう。一子、まだ調子が悪いの?」
と聞かれた。ああ、ちゃんと元に戻ってる! なんか当たり前のことが本当に嬉しい。
「おはよ、ううん別に」
「熱も下がったわね。じゃぁ、早くご飯食べちゃいなさい。昨日、あんた一日昏々と寝てたもんだから、英雄君心配して朝迎えに来るって言ってたから」
ん? ひでおくんって誰? そう思った私の頭にふっとデビッドの顔が浮かぶ……まさかね。
そうしてご朝ご飯を食べてるとチャイムが鳴った。
私はまだ途中だったけど、
「ごちそうさま」
と言って立つ。お母さんも病み上がりだと思って何も言わなかった。
そして、玄関先にいたのは、私と同じ制服を着た、緩やかなウェーブのかかった金髪で碧眼の男の子。
「おはようございます。昨日は大変でしたけど、今日は大丈夫ですか」
そんな相変わらずクソ丁寧な朝の挨拶を聞く間に、
<天野英雄:県立高校2年、得意科目:数学、苦手科目:英語、家業:寿司屋、家族:両親と5歳の妹……>と何かが頭から沸いてくるように元天使の人間としての設定? が記憶に追加される。それによると、デビッド改め天野英雄君は、一年の時から私のカレシらしい。私は、
「よろしくお願いします」
という英雄君に、
「今更、よろしくお願いしますはおかしいよ。
という訳で、こっちもよろしく」
と言って笑った。
「あの、人間の英雄は昨日このようなモノを持ち帰っているのですが、一子様はどうされますか」
学校に向かいながら新米高校生英雄君がそう言って見せたのは、進路調査票。しかも、その第一志望にはM大……M大って、偏差値Aランクだよ。
「あんたさぁ、どうでも良いけど一年も付き合ってる設定で今更一子様はないと思うよ」
「は、はぁ。ではどう呼べばよろしいんでしょうか」
どう呼べばって……そこから始める? もう、何が経験すれば解るよ。設定グズグズじゃん。
「別に呼び捨ててくれていいけど、いきなりそれじゃハードル高いか。一子さんううん、一子ちゃんでいいよ」
それは何となく新しく追加された記憶の英雄君がそう呼んでいたような気がしたからだ。
「一子ちゃんですか。そう言えばイシマエル様もそんな風に呼んでましたね」
すると、英雄君は嬉しそうにそう言った。そうか、何となくそう呼ばれた記憶があったのは、イシマエル、お前のせいか。
「しっかし、デビくん(これも刷り込まれた私の記憶にあった)M大受けるの? ここ偏差値バリ高だよ」
「そうなんですか? だけど、『神は越えられぬ試練をお与えにはならない』ですから、多少困難ではあっても、頑張ればできないことはないでしょう」
そして、私の言葉に、元天使は爽やかな顔でそう言い切った。けど、私はパスだな。
そのとき、いきなり耳元で声がした。
「一子ちゃん、今パスって思ったでしょ。
ダメダメ、頑張ってもできないってことはないこともないけどね、大抵は頑張りゃできるんだよ。出来ないのは最初からみんな諦めてるからだよ。
それに、僕、君にデビちゃんのお守りを頼むって言ったじゃん。だから、君もM大志望ね」
は? 私がM大!? と思ってキョロキョロすると、そこには昨日の軽っぽ上司イシマエル様の姿が。しかも……
「く、首だけ!」
「騒がない、騒がない。今日はちょっと寄っただけだから、全身出さなくてもいいかなって。
それにさ、当然だけど僕の姿他の人にはみえないからね、ただ驚いてるだけだったらデビちゃんがいるからいいけど、指指したら一子ちゃん変な子に見られるよ。
ほんじゃ、2人で助け合って受験乗り切ってね。目標があるから、清い高校生恋愛ライフ満喫できるでしょ。
じゃぁね~」
ビックリして、あたふたしている私に、イシマエル様は勝手にそうまくし立ててすっと消えてった。
しかし、ちょっと寄っただけだからって、首だけってどんなホラーだ。
「どうかしました?」
と心配そうに私の顔を覗き込む英雄君に、
「あれ、今イシマエル様が(首だけ)いたんだけど、あんた見えなかった?」
「ええ、わたくしには……」
英雄君には見えなかったのか。『他の人には見えない』って言ってたもんね。私はそれでデビッドが本当に人間になっちゃったんだと改めて理解した。
「で、何か?」
イシマエル様が現れたと言えば言ったで、一体何の話かと不安そうに聞く英雄君に、
「私にもM大受けろって」
と私がブスっとした顔で答えると、
「えっ、一子さ……あ、一子ちゃんも一緒に受験してくださるんですか? 嬉しいです。一緒に頑張って、必ず合格しましょうね」
と破顔し、手を取って小躍りした後、自分が私の手を握っていることに気づいて慌てて離すと、
「す、すいません」
と挙動不審になる。何ともピュアな反応に、庇護欲をかき立てられるよ。こんな子放っておける訳ないじゃん。この調子だったら、素直に勉強しまくって、絶対合格すると思うし。
だからって、成績中の上のこの私がM大? もう、2年の2学期だよ。今からって、どんだけ勉強しなきゃなんないのよ!
イシマエルの鬼! 悪魔!! 何が損をさせないよ、こんなのペナルティーと一緒じゃんよ!!
「あんにゃろ~!!」
私はどこにも持っていけない怒りをそばにあった街路樹にぶつけるしかなかった。
ーおわりー
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