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第一部
自由を求めた代償 8 ※
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役目を忘れた訳じゃない。子を成さなければ自由だって得られない。分かっているはずの事だった。
それでも、この淫虐から逃れる事ができるのなら。そんな誘惑染みた思いが、張り詰めていた心の糸を弛ませる。
だってずっとレフラは頑張っていた。怖いと訴える事も、止めて欲しいと縋る事もできないまま、被虐に感じる全ての感情を一人で抱え込んで、耐えていた。
レフラの言葉が切っ掛けとなった状況でも。
まだたった二回目の情交なのだ。
「フッウ、ウゥ…ウッ……」
塞いでいる唇の隙間から、嗚咽がわずかにこぼれ出す。
それでも務めへの責任が、レフラの心を戒める。目の前にぶら下げられたような飴を、眺めるだけしかできない状況が、ついに張り詰めた心の糸を切ってしまった。
御饌としての役割さえも果たせないならば、自由を得るどころか、今の自分への価値さえ無くなってしまうのだ。
声を漏らすわけにはいかないのに。それさえもできない御饌など、ダメだと分かっているのに。口腔内で噛みしめる布だけではもう防げなかった。
「お前が望んだ結果だ、覚えておけ」
いつもよりも声音が優しく聞こえた気がした。レフラの頭から背を何度か撫でていく大きな掌も、宥めてくれているように感じられ、ますますレフラの嗚咽が増えてしまう。
そんなレフラの中に再び指が捻じ込まれた。嗚咽で震えた内壁が締め付ける感触は、また別な刺激を生んで苦しくなる。それでも、漏れた嗚咽を咎められなかった事にレフラは深く安堵した。
二本だけでも内を圧される感覚が苦しいのに、中で指を広げたまま前後に内壁を擦られる。あわせて腫れた痼りを爪でカリカリ引っ掻かれ、時折激しく揉まれる行為は、昨日の責め苦を思い出させ苦痛や恐怖を駆り立てた。
(いやだ、くるしい、あれはやだ、あんな風に触らないでーーー)
「ふう……っ、……っう」
不安で涙が増えていく。だが、初めての時でさえ混乱に反して快感を拾っていた身体だった。こんな状態でもレフラの身体は本人の気持ちに反して、快楽を拾ってそして内壁を蠢かせていた。
思わず指を締め付けた瞬間に、ギガイが指を引き抜いて、再び窄んだ所へ捻じ込んでくる。
何度も繰り返されるその行為に、レフラの茎から吐き出された滑りでシーツはぐちゃぐちゃだった。イかされ過ぎて今にも途切れそうになる意識を、ギガイに無理やり引き戻され、レフラはもう息も絶え絶えだった。
そうやって指を三本までスムーズに出し入れできるようになった頃、レフラの中から指が完全に抜き取られた。
「希望通りに、今からお前の中に入れてやろう。しっかり意識を保ってろ」
固定されていた腰をグイッと引き寄せられる。
どこかぼんやりとした頭では、言われた意味が分からなかった。引かれる手に従順に高く掲げ直したレフラの後孔に何かが宛がわれ、そこでレフラは初めて意味を理解した。
弄られすぎて熱を持つ後孔よりも、さらに熱い塊だった。
ぼんやりとしていたレフラの目に恐怖の色がハッキリ浮かぶ。
「っ、ぁぁ、ぁっ、ぁぁ……」
少しずつ潜り込んでくる熱の大きさに、見開かれたレフラの目は瞬きさえも忘れている。身体の奥へ押し込まれる質量に押し出された酸素によって、必死に閉じていた唇さえも開きっぱなしの状態だった。
その唇から、殺し損ねたか細い悲鳴が漏れていく。初めて受け入れるギガイのモノは、指なんかとは全然違う質量だった。
それでも、この淫虐から逃れる事ができるのなら。そんな誘惑染みた思いが、張り詰めていた心の糸を弛ませる。
だってずっとレフラは頑張っていた。怖いと訴える事も、止めて欲しいと縋る事もできないまま、被虐に感じる全ての感情を一人で抱え込んで、耐えていた。
レフラの言葉が切っ掛けとなった状況でも。
まだたった二回目の情交なのだ。
「フッウ、ウゥ…ウッ……」
塞いでいる唇の隙間から、嗚咽がわずかにこぼれ出す。
それでも務めへの責任が、レフラの心を戒める。目の前にぶら下げられたような飴を、眺めるだけしかできない状況が、ついに張り詰めた心の糸を切ってしまった。
御饌としての役割さえも果たせないならば、自由を得るどころか、今の自分への価値さえ無くなってしまうのだ。
声を漏らすわけにはいかないのに。それさえもできない御饌など、ダメだと分かっているのに。口腔内で噛みしめる布だけではもう防げなかった。
「お前が望んだ結果だ、覚えておけ」
いつもよりも声音が優しく聞こえた気がした。レフラの頭から背を何度か撫でていく大きな掌も、宥めてくれているように感じられ、ますますレフラの嗚咽が増えてしまう。
そんなレフラの中に再び指が捻じ込まれた。嗚咽で震えた内壁が締め付ける感触は、また別な刺激を生んで苦しくなる。それでも、漏れた嗚咽を咎められなかった事にレフラは深く安堵した。
二本だけでも内を圧される感覚が苦しいのに、中で指を広げたまま前後に内壁を擦られる。あわせて腫れた痼りを爪でカリカリ引っ掻かれ、時折激しく揉まれる行為は、昨日の責め苦を思い出させ苦痛や恐怖を駆り立てた。
(いやだ、くるしい、あれはやだ、あんな風に触らないでーーー)
「ふう……っ、……っう」
不安で涙が増えていく。だが、初めての時でさえ混乱に反して快感を拾っていた身体だった。こんな状態でもレフラの身体は本人の気持ちに反して、快楽を拾ってそして内壁を蠢かせていた。
思わず指を締め付けた瞬間に、ギガイが指を引き抜いて、再び窄んだ所へ捻じ込んでくる。
何度も繰り返されるその行為に、レフラの茎から吐き出された滑りでシーツはぐちゃぐちゃだった。イかされ過ぎて今にも途切れそうになる意識を、ギガイに無理やり引き戻され、レフラはもう息も絶え絶えだった。
そうやって指を三本までスムーズに出し入れできるようになった頃、レフラの中から指が完全に抜き取られた。
「希望通りに、今からお前の中に入れてやろう。しっかり意識を保ってろ」
固定されていた腰をグイッと引き寄せられる。
どこかぼんやりとした頭では、言われた意味が分からなかった。引かれる手に従順に高く掲げ直したレフラの後孔に何かが宛がわれ、そこでレフラは初めて意味を理解した。
弄られすぎて熱を持つ後孔よりも、さらに熱い塊だった。
ぼんやりとしていたレフラの目に恐怖の色がハッキリ浮かぶ。
「っ、ぁぁ、ぁっ、ぁぁ……」
少しずつ潜り込んでくる熱の大きさに、見開かれたレフラの目は瞬きさえも忘れている。身体の奥へ押し込まれる質量に押し出された酸素によって、必死に閉じていた唇さえも開きっぱなしの状態だった。
その唇から、殺し損ねたか細い悲鳴が漏れていく。初めて受け入れるギガイのモノは、指なんかとは全然違う質量だった。
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