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第一部

孕み族の性 2 ※

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「ちがっ、やっ、やあぁ、やめっーーあぁぁっ!!」

否定と制止を求めるレフラの声を聞き流しながら、中を弄るように出し入れをする。
それに合わせて増える滑りが、指の動きをスムーズにした。

もともとイグリアの種に犯されて、敏感になっていた内壁を擦られるだけでも辛いのだろう。だがギガイの指はその内壁だけではなく、内部で触れた痼りをも潰すように捏ねていた。

「やめてっ、くださ、い…やぁ、そこは、いやぁ、で、すっ!!」

初めて経験する刺激に耐えきれず、レフラの目から涙が散った。

「その割には濡れているな」

引き抜いた指をレフラの目の前で開いて見せる。指を伝った滑りはギガイの手首まで濡らしていて、開かれた指の間を粘糸がキラキラと繋いでいた。

「いや、嘘、です。ちが、います。だって、痛いし、辛いん、です」

なぜと、呟いたレフラの目に怯えがゆっくり広がっていく。頭と身体のちぐはぐな反応に、理解が追いついていないようだった。

「何も違わない。お前の身体は十分気持ちいいと感じている」

「いやっ、ちがっ!!」

「違わない。ほら、自分自身で確認しろ」

逃れようとする身体を添えた掌で容易く抑え、もう一度指を差し込んだ。さっきのような性急さはなく、感覚を認識させるように痼りを上下左右に撫で回し、思い出したように挟み込む。

「ひぃっ!!あっ!あーーッ!…や…っめ…てぇ…っっ……!」

何度も執拗にその場所を弄られる感覚が辛かったのか。

「気持ちよくて、感じているだろ」

反抗よりは追従を選ぶ事にしたのかもしれない。
その言葉へ壊れたように頷きながら、レフラの顔が肩口に埋もれた。

「きも、ちいい、です、だから、もう、おねがい、止めて、くださ、い…」

お願いです。縋るように擦り寄ったレフラの口から、切れ切れの懇願が零れていた。
その音と一緒に立ち上る、酩酊しそうなあの香り。
ギガイの意識がクラッとする。

「……せっかくだ、気持ちいいのなら、もう少し体感しておけ」

「やぁぁっ!おねが、ッ!!」

暴走して貪りそうになる欲を食い止めながらも、再び刺激をレフラの身体へ擦り込むように動かした。

「あっ、あぁ、あぁぁぁーーーッ!!」

ついに硬く立ち上がったレフラの茎からも吐精のように、透明な粘液が吐き出される。
ガクリッと崩れ落ちそうな身体をもたれ掛からせながら、ギガイがレフラの耳に唇を寄せた。

「もう二度と他の者に触れさせようと思わないか?」

肩口が濡れているようだった。
もしレフラが素直に頷くならば、肩を振るわせながらギガイにもたれるその身体を、そのまま解放しても良いだろう。

だが、その問いにレフラの首がフルフルと振られる。

素直に応じてしまえば良いはずなのに、意地を張る理由が分からない。
だが頷く事がないならば、ギガイが取る行動は一つだった。
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