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第一部

孕み族の性 1 ※

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ギガイが寝台の縁へ腰を下ろし、抱えていたレフラの身体を向かい合うように膝立たせる。今さら不安が勝ったのか、ギガイの脚を跨いだ身体は小さく震えていた。

誰よりも愛おしい御饌の怯えだった。
その怯えを押し隠すように、ギガイの肩へ置かれた手がわずかに握られる。そんなレフラの腰へギガイがそっと手を添えた。

怯えを拭って慰めたい。真綿で包むように、癒してやりたい。そう感じていた。

だけど、それは今ではない。そうやって慈しむのは、これから始まる行為の後でだ。

一見すると支えているように見える手で、レフラの身体を拘束する。黒族長のギガイにとって、跳び族のレフラの身体を捕らえる程度は、片手だけでも十分だった。

掌だけの接触が拘束だと気付かずに、この後の行為も予測するだけの経験がないレフラには、抵抗する様子はまったくない。

反対の手をレフラの後ろへと回したギガイがそのまま後孔へと指を差し入んでいく。柔らかく解れたその場所は、女性のように濡れていた。

「っふ…くぅっ…」

軽く抜き差しをしながらレフラの反応を確認すれば、声を殺すように噛みしめた唇から、わずかに声が漏れてくる。

「素直に声を出せ。その方が楽になる」

首を振って拒否をするのは羞恥からか、屈辱からか。どちらにしても素直に応じる様子のないレフラの姿に目を細めた。

「っふ…うぅっ…くぅ…」

「どの道、声を堪えて居られなくなる」

機会さえあったならば、他の者に差し出す事さえ良しとした身体なのだ。大切な御饌の身体を傷付ける気は全くないが、手緩く諫めるつもりもない。

もう二度とそんな馬鹿な考えが浮かばないよう、慣れないレフラには苦痛を感じるぐらいの快楽で、その身体を攻め立てるつもりだった。

淫虐は生まれ持った種族の性には褒美となり、育んだレフラの質には仕置きになるはずだ。
その刺激をすり込むように、ギガイは抜き差しをしていた指の速度を急に上げはじめた。

「あっ、くぁ…っ、うっ、あぅっ…」

たった1本の指だけで、漏れ出す声は大きくなる。拒みたいのか留めたいのか分からない内壁が、ギガイの指をギュッギュッと何度も締め付けた。

その締め付けが一番強かった瞬間を狙って指を抜く。

「あぁっ!…っあぁっ!!」

あまりの衝撃に思わず声が漏れたのだろう。慌ててレフラが声を殺そうとしたタイミングで、今度は増やした指をねじ込んだ。

「っあぁっ!!あああーーッ!!」

悲鳴のような嬌声が上がる。
ただでさえ引き抜かれた衝撃で窄みかけていた後孔なのだ。そこに突然ねじ込まれた指2本は、その締め付けの分だけ太く感じたようだった。

「ゆ、ゆっく、り、ゆっく、り入れて…くだっ、さい…」

侵入を拒むように、後孔がますます強い力で指を締め付けていた。

「言っただろう。もう二度と誰かに触れさせようなど、思わないようにしてやると。こんな事で音を上げるな」

その言葉にレフラがぶんぶんと首を振った。
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