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第一部
服の下の秘密 2 ※
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「それで、肝心な胎はどこにある?」
元より蔑んでいた相手に対して、もはや形だけでも払う敬意は残っていないのか。エクストルが横柄な態度でレフラの顔を正面へ向かせた。
「……奥に、交わる事のできる奥に……胎は備わっております……」
この状況の苦痛さを物語るように、レフラの身体は冷えきって、顔はひどく青白い。
「ほう、そんな処で子を成せるのか」
「……はい、跳び族には事例がそれなりにございます」
「こんな出来損ないの身体なのだ、過去の例があるからと言って、お前も成せるとは限らぬだろう」
「それはーー!」
「だから、イグリアの種を使わせてもらう」
聞き慣れないその名前にレフラは戸惑った。
「イグリアの種とは?」
「魔種である植物を改良したもので、胎を調べる為に使っている」
この男は医癒者だと言っていた。もしかしたら、治療や診察に使われる真っ当な道具なのかもしれない。だが、酷薄そうに笑うエクストルの表情を見れば、レフラは素直に頷けなかった。
「まぁ、貴様の意思など関係ない。このような身体を隠していたのだ、それなりの扱いを受けてしかるべきだろう」
心の底からこの男がそう思っている事を感じ取り、レフラは再び言葉を飲んだ。
そんなレフラを気にとめず、袂から小さな革袋を取り出したエクストルが、何かを摘まみ出す。人差し指と親指で輪を作ったぐらいのサイズのそれは、硬い殻に包まれてるようだった。
「裂けたくなければ、動かない方が良い」
「待って下さい!」
制止の言葉も意味を成さずに、乾いたままのそれを一度も開いた事のない後孔へと捻じ込まれる。
「あぁぁ!!」
ヒリつくような、焼け付くような痛みが走り、目を見開く。初めて経験するその痛みに、レフラの身体が細かく震え、双眼がいつの間にか濡れていた。
「だし、て、だして、ください」
喋る為の呼吸さえ、腹の中に詰められたその種を締め付けてしまい苦しくなる。その動きのせいで、一言、一言ごとに種をハッキリと感じてしまい、レフラは絶えきれないと首を振った。
散った涙に光が当たり、シーツに白金の髪が広がる。眩い光を纏うその姿は、辱められているにも関わらず、レフラの身体が何よりも穢れのない清い物だと感じさせる様だった。
その姿に思わずエクストルが唇を舐める。
このような場面では、穢れない清さなど男を煽る効果にしかならない。
「まだだ、こんな事で音をあげてどうする。この種の作用はこれからだというのに」
その言葉に合わせたかのように、レフラの中に含まされた種が更に膨らんで。
「ひっ、あぁぁぁー!!」
割れた殻の中から何かが中へ伸びていく。
殻ほどの太さはなく、ぐにゃぐにゃとひどく柔らかな感触だった。そうだとは言え、一度も開かれた事のない場所なのだ。そんな所を無理矢理に開かれていく感覚は、まさに身を裂かれるような苦痛だとしか言い様がなく、レフラの口から制止を求める悲鳴が上がった。
元より蔑んでいた相手に対して、もはや形だけでも払う敬意は残っていないのか。エクストルが横柄な態度でレフラの顔を正面へ向かせた。
「……奥に、交わる事のできる奥に……胎は備わっております……」
この状況の苦痛さを物語るように、レフラの身体は冷えきって、顔はひどく青白い。
「ほう、そんな処で子を成せるのか」
「……はい、跳び族には事例がそれなりにございます」
「こんな出来損ないの身体なのだ、過去の例があるからと言って、お前も成せるとは限らぬだろう」
「それはーー!」
「だから、イグリアの種を使わせてもらう」
聞き慣れないその名前にレフラは戸惑った。
「イグリアの種とは?」
「魔種である植物を改良したもので、胎を調べる為に使っている」
この男は医癒者だと言っていた。もしかしたら、治療や診察に使われる真っ当な道具なのかもしれない。だが、酷薄そうに笑うエクストルの表情を見れば、レフラは素直に頷けなかった。
「まぁ、貴様の意思など関係ない。このような身体を隠していたのだ、それなりの扱いを受けてしかるべきだろう」
心の底からこの男がそう思っている事を感じ取り、レフラは再び言葉を飲んだ。
そんなレフラを気にとめず、袂から小さな革袋を取り出したエクストルが、何かを摘まみ出す。人差し指と親指で輪を作ったぐらいのサイズのそれは、硬い殻に包まれてるようだった。
「裂けたくなければ、動かない方が良い」
「待って下さい!」
制止の言葉も意味を成さずに、乾いたままのそれを一度も開いた事のない後孔へと捻じ込まれる。
「あぁぁ!!」
ヒリつくような、焼け付くような痛みが走り、目を見開く。初めて経験するその痛みに、レフラの身体が細かく震え、双眼がいつの間にか濡れていた。
「だし、て、だして、ください」
喋る為の呼吸さえ、腹の中に詰められたその種を締め付けてしまい苦しくなる。その動きのせいで、一言、一言ごとに種をハッキリと感じてしまい、レフラは絶えきれないと首を振った。
散った涙に光が当たり、シーツに白金の髪が広がる。眩い光を纏うその姿は、辱められているにも関わらず、レフラの身体が何よりも穢れのない清い物だと感じさせる様だった。
その姿に思わずエクストルが唇を舐める。
このような場面では、穢れない清さなど男を煽る効果にしかならない。
「まだだ、こんな事で音をあげてどうする。この種の作用はこれからだというのに」
その言葉に合わせたかのように、レフラの中に含まされた種が更に膨らんで。
「ひっ、あぁぁぁー!!」
割れた殻の中から何かが中へ伸びていく。
殻ほどの太さはなく、ぐにゃぐにゃとひどく柔らかな感触だった。そうだとは言え、一度も開かれた事のない場所なのだ。そんな所を無理矢理に開かれていく感覚は、まさに身を裂かれるような苦痛だとしか言い様がなく、レフラの口から制止を求める悲鳴が上がった。
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