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本編
第20話 素直さへの甘露 3※
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濡れた音が部屋の中に響いていた。
「あっ、あぁ……あぁっ、あぁぁぁ……っ」
ギガイのモノがレフラの後孔の浅い所だけを、何度も何度も刺激する。その動きはいつもに比べると、もどかしいぐらいにゆっくりとしていた。しかも、ぎりぎり気持ち良い場所には足りない挿入なのだ。レフラは身体の奥が強請るよう蠢くのを感じながら、どうにか少しでも深く咥え込もうと腰をギガイの方へ突き出した。
ギガイが後ろで笑ったのか、喉を震わす音が微かに聞こえてくる。まだ霞のように残った理性が羞恥心を刺激して、頭の中が熱くなる。それでも、何度も何度も、微妙に快感に届かない刺激を与えられて、お預けをされ続けてしまっているのだ。ゆっくりと引き抜かれた固いモノが、もう1度、中を同じような速度で広げて行く時に、あと少しで触れそうな場所への刺激を期待してしまうのは、もう仕方ないだろう。
だけど、そんなレフラの期待を分かりつつ、またギガイが熱を引き抜いていく。
「あぁぁ! あぁっ、あぁっ、ぁぁ……っ」
遠ざかる刺激に目を見開いて、悲しげな声でレフラが啼いた。何度も期待した身体は、ぐずぐずに熟れてツラいのに、ギガイが許してくれる様子はない。たださっきと同じように、決定打となる刺激を与えてくれない熱が、またゆっくりと進んでくるだけだった。
素直に求めるだけで良い。
それだけで、楽になれる。
分かっているのに、頭がおかしくなりそうなぐらいのもどかしさの中、上手く言葉が紡げない。快感に任せて口を開けば、出てきてしまうのは、クセになった言葉ばかりで。それは、強すぎる快感を怯えて、否定や制止を求める嬌声だった。
いつもなら、蕩けてギガイの腕の中で啼くレフラが、そんな言葉ばかりでも、ギガイはレフラの反応から、して欲しい事を酌み取ってくれた。レフラの表情や反応を確認しながら、ギガイがいつだって抱いてくれたから、こんな状況になって、レフラはどうして良いか分からなかった。
本当はそんな所じゃ物足りなくて、そこで止められる刺激に、何度も「いやだ」と言いかけた。でも、そうすればこの挿入さえ、ギガイはきっと止めてしまう。それが分かっているからこそ、レフラは気を抜けば、嬌声に混ざってしまいそうな制止の言葉を堪える為に、キュッと唇を強く噛み締め続ける以外に、術がなかった。
こんな風に成る前に、レフラだって、ちゃんと頑張って求めてはみたのだ。
今日は望んだ事だけを叶えてやる、と言っていたから。だからこそ、泣きそうなぐらいの羞恥を堪えて、後孔へギガイのモノを入れてくれるようにお願いをして。後へ宛がわれた剛直を感じた時には、レフラはようやく得られる熱を思って安堵して、少し涙ぐんだぐらいだった。
膝の上で身体を持ち上げられて、屹立が身体の中に入り込む。待ち望んでいた中は、すっかり敏感になっていて、ようやく与えてもらえた熱は、それだけでイッてしまいそうなぐらい、レフラは気持ち良かった。
声も堪える事なんかできなくて、ただただ、駆け上がってくる快感と、自重で一気に最奥まで開かれる圧に堪えきれず、上げてしまった嬌声も、またいつものクセでしかなかったのだ。
『あぁぁぁ!! やぁぁ、ひっぁぁ、やっ、やぁぁーー!!』
本当にイヤだと、思っていた訳じゃない。むしろ、今にもイッてしまいそうな快感を堪えるのに夢中で、何を叫んでいるのかも、レフラにはよく分かっていなかったのだから、その言葉に意味は大してなかった。
『それなら、仕方ないな』
それなのに聞こえてきたのはそんな声と、ズルズルと引き抜かれ始めた熱だった。
「あっ、あぁ……あぁっ、あぁぁぁ……っ」
ギガイのモノがレフラの後孔の浅い所だけを、何度も何度も刺激する。その動きはいつもに比べると、もどかしいぐらいにゆっくりとしていた。しかも、ぎりぎり気持ち良い場所には足りない挿入なのだ。レフラは身体の奥が強請るよう蠢くのを感じながら、どうにか少しでも深く咥え込もうと腰をギガイの方へ突き出した。
ギガイが後ろで笑ったのか、喉を震わす音が微かに聞こえてくる。まだ霞のように残った理性が羞恥心を刺激して、頭の中が熱くなる。それでも、何度も何度も、微妙に快感に届かない刺激を与えられて、お預けをされ続けてしまっているのだ。ゆっくりと引き抜かれた固いモノが、もう1度、中を同じような速度で広げて行く時に、あと少しで触れそうな場所への刺激を期待してしまうのは、もう仕方ないだろう。
だけど、そんなレフラの期待を分かりつつ、またギガイが熱を引き抜いていく。
「あぁぁ! あぁっ、あぁっ、ぁぁ……っ」
遠ざかる刺激に目を見開いて、悲しげな声でレフラが啼いた。何度も期待した身体は、ぐずぐずに熟れてツラいのに、ギガイが許してくれる様子はない。たださっきと同じように、決定打となる刺激を与えてくれない熱が、またゆっくりと進んでくるだけだった。
素直に求めるだけで良い。
それだけで、楽になれる。
分かっているのに、頭がおかしくなりそうなぐらいのもどかしさの中、上手く言葉が紡げない。快感に任せて口を開けば、出てきてしまうのは、クセになった言葉ばかりで。それは、強すぎる快感を怯えて、否定や制止を求める嬌声だった。
いつもなら、蕩けてギガイの腕の中で啼くレフラが、そんな言葉ばかりでも、ギガイはレフラの反応から、して欲しい事を酌み取ってくれた。レフラの表情や反応を確認しながら、ギガイがいつだって抱いてくれたから、こんな状況になって、レフラはどうして良いか分からなかった。
本当はそんな所じゃ物足りなくて、そこで止められる刺激に、何度も「いやだ」と言いかけた。でも、そうすればこの挿入さえ、ギガイはきっと止めてしまう。それが分かっているからこそ、レフラは気を抜けば、嬌声に混ざってしまいそうな制止の言葉を堪える為に、キュッと唇を強く噛み締め続ける以外に、術がなかった。
こんな風に成る前に、レフラだって、ちゃんと頑張って求めてはみたのだ。
今日は望んだ事だけを叶えてやる、と言っていたから。だからこそ、泣きそうなぐらいの羞恥を堪えて、後孔へギガイのモノを入れてくれるようにお願いをして。後へ宛がわれた剛直を感じた時には、レフラはようやく得られる熱を思って安堵して、少し涙ぐんだぐらいだった。
膝の上で身体を持ち上げられて、屹立が身体の中に入り込む。待ち望んでいた中は、すっかり敏感になっていて、ようやく与えてもらえた熱は、それだけでイッてしまいそうなぐらい、レフラは気持ち良かった。
声も堪える事なんかできなくて、ただただ、駆け上がってくる快感と、自重で一気に最奥まで開かれる圧に堪えきれず、上げてしまった嬌声も、またいつものクセでしかなかったのだ。
『あぁぁぁ!! やぁぁ、ひっぁぁ、やっ、やぁぁーー!!』
本当にイヤだと、思っていた訳じゃない。むしろ、今にもイッてしまいそうな快感を堪えるのに夢中で、何を叫んでいるのかも、レフラにはよく分かっていなかったのだから、その言葉に意味は大してなかった。
『それなら、仕方ないな』
それなのに聞こえてきたのはそんな声と、ズルズルと引き抜かれ始めた熱だった。
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