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私の『彼女』からリゼット嬢を外す手続きをする。
もう慣れたものだ、ついでに結婚祝いと赤ちゃんに贈り物をすることにした。
「カール王子様、今日はもうそれくらいにして、早く寝ますよ」
「うん、ランディは先に部屋に戻っていいよ、後少しで終わるから」
リゼット嬢の赤ちゃんにベビーシューズを贈るのだ。男の子だったから青?とも思っていたが、色を決めつけるのは良くないと考え直し薄いレモン色にした。
うーん、と伸びをして執務室から部屋へ戻ろうと席を立つとランディが扉を開けて待っていた。
「待っていなくてもよかったのに、部屋に戻っていいと言っただろう?」
「早く寝るぞ、と言っただろう?」
「……?寝るけど… まさか」
「たまには子供の頃の様に一緒に寝よう、カール」
キランとアイスブルーの瞳が光る。
いや、何言ってんの?ランディこの頃おかしいよ⁈
「い、いや私は一人で寝る、ベッド狭いし寝相悪いから」
「はぁ?ベッドは広いだろう?…何、お前、俺の事意識してるのか?男同士なのに?」
「ばっ、ばーか!そんな事ある訳ないだろっ!とにかく私は一人で寝る、おやすみっ!」
私は早足で部屋に戻った。
…どうしちゃったんだろう、今迄もあんな感じだったっけ?
一緒になんか寝れる訳ないじゃ無いか、体は男でも心は乙女なんだよ、変に緊張するから!
◇◇◇◇
「シシリア嬢、どうしてそんなに私を見つめるのかな?」
本日はタナア・マリードラン子爵令嬢に会いに行く。その馬車の中、私の前に座るシシリア嬢がふわふわが付いた派手な扇子で口元を隠しながら私を見つめていた。
「昨夜はお楽しみでしたか?」
「……⁈ えっ!何が?」
某ゲームの宿屋に泊まった後のセリフみたいなことを突然言い、目を細めるシシリア嬢。
「まだ何もやってない」
「……!」
「…あら、残念」
「何⁈ 何のこと!」
シシリア嬢とランディの会話が変なんだけど!聞いても彼女はうふふと笑うばかりだし、ランディは横に座って何故か不機嫌で、冷気を振りまいてるし…はぁ、もうどうでもいいから早く着かないかなぁ。
暫く進むと長い一本道に出た。この先にマリードラン子爵の邸宅がある。
道の左右には等間隔で枝葉を四角に刈られた木が植えられていた。道の中央には矢印形で芝が生えてる。
ゲームの世界みたいだ。凄いな!
子爵家は小さなお城みたいな建物だった。
玄関先には黄色髪を左右の高い位置でお団子にしてツインテールにしたメイドさんが一人で待っていた。
近くに行くと、その人はメイドさんではなく、彼女こそ私の11人目の『彼女』、タナア・マリードラン子爵令嬢だった。
タナア嬢は手に不思議なステッキを持っていた。銀色の棒の先に水晶みたいな石が付いている。
彼女は私に優雅にお辞儀をしてくれた。
「よくぞいらしてくださいました。カール王子様、お久しぶりです、タナア・マリードランでぇす」
「この人です!」
メイド服を着たタナア嬢が挨拶をした途端、シシリア嬢が彼女を指差し叫んだ。
「ーへっ?何」
訳が分からずタナア嬢とシシリア嬢を見る。
何故かランディがシシリア嬢の後ろで青い顔をしていた。
「ランディ?どうしたんだ、顔色が悪いぞ?」
「早くなさったら?ランディくーん」
「ーん?」
タナア嬢は手に持っていたステッキをグルグルと回しながら、満面の笑みをランディに向けていた。
ランディくーんって知り合いなのか?早くってなんだ?
「………………」
ランディは苦い顔をしたまま目を伏せて…そのまま動かなくなった。
ステッキを回していたタナア嬢がはぁーっとため息を吐き回すのをやめた。
「…とりあえず、中にどうぞ」
◇◇◇
「お茶をどうぞーっ!」
腕をいっぱい伸ばし、高い所からお茶を注ぐタナア嬢。…心を病んでいたのではなかったのだろうか?
いや、元気そうで何よりなんだが…。
「すまないね、タナア嬢。まさか貴女にお茶を入れて貰えるなんて思わなかったよ」
「うふっ、お茶ぐらい入れますわよ、私何でも出来ますの、何でも!」
「さすがですっ!」
さっきからシシリア嬢が目をキラキラさせてタナア嬢を見ている。知り合いだったのか?
固まっていたランディは案内された丸いテーブルの私の斜め前に座り、タナア嬢を冷たい目で睨んでいる。
拳まで握りしめて…どうしたのだろう?
「ランディ?どうしたんだ?具合でも悪いのか?」
ランディの拳に手を重ねると一瞬ピクリと体が動いた。
「…カール王子様」
悩ましげな声で囁くようにランディが言った。
「はいっ、お茶とケーキをどうぞ!」
ランディが何か言いかけたがそれを遮るようにタナア嬢がお茶とケーキの皿をテーブルに置いた。
ヨイショっといいながらタナア嬢は私の前の椅子に腰掛ける。
「それ、ホットケーキですよ、バターとハチミツたーぷりかけてあります。好きでしょ?カール王子様」
「ああ、ホットケーキ!うん、大好きだよ」
前世での私はお菓子作りはてんでだめで、唯一作れたのがホットケーキ、粉は市販の物を使っていたから失敗もなくてよく作ってた。
光輝も好きで、週末は朝から二人でよく食べていたなぁ。
「…懐かしいな」
「懐かしいのですか?」
ー…はっ、思わず声に出てしまっていたようだ。
タナア嬢とシシリア嬢が同じようにニコニコ笑いかけてくる。
「…えっと」
言葉に詰まってしまった。
「どうぞ、温かい内に食べてください」
タナア嬢が勧めてくれたのでホットケーキにナイフを入れた。
ふわふわの生地にはちみつがジュワーっと染み込んでいる。一口頬張ると前世で私がよく作ってた物と同じ味がした。
隣で黙りこくるランディも一口食べた。フォークを置くと下を向きワナワナと震えている。
「ーーっ!てめえ!」
ガタンっと椅子を倒して立ち上がるとランディはタナア嬢を凍てつくような目で睨んでいた。
「ど、どうしたんだよランディ⁈ 」
慌てる私にタナア嬢は笑って人差し指を口元に持っていき黙っていて、と合図した。
横でシシリア嬢も微笑んで頷いている。
しかし、またもやランディは動かない。
どうしちゃったんだ?
見かねたようにタナア嬢が「もうっ、強情ねっ」と言いながら立つと、その場でステッキをぐるぐると回し出した。
もう慣れたものだ、ついでに結婚祝いと赤ちゃんに贈り物をすることにした。
「カール王子様、今日はもうそれくらいにして、早く寝ますよ」
「うん、ランディは先に部屋に戻っていいよ、後少しで終わるから」
リゼット嬢の赤ちゃんにベビーシューズを贈るのだ。男の子だったから青?とも思っていたが、色を決めつけるのは良くないと考え直し薄いレモン色にした。
うーん、と伸びをして執務室から部屋へ戻ろうと席を立つとランディが扉を開けて待っていた。
「待っていなくてもよかったのに、部屋に戻っていいと言っただろう?」
「早く寝るぞ、と言っただろう?」
「……?寝るけど… まさか」
「たまには子供の頃の様に一緒に寝よう、カール」
キランとアイスブルーの瞳が光る。
いや、何言ってんの?ランディこの頃おかしいよ⁈
「い、いや私は一人で寝る、ベッド狭いし寝相悪いから」
「はぁ?ベッドは広いだろう?…何、お前、俺の事意識してるのか?男同士なのに?」
「ばっ、ばーか!そんな事ある訳ないだろっ!とにかく私は一人で寝る、おやすみっ!」
私は早足で部屋に戻った。
…どうしちゃったんだろう、今迄もあんな感じだったっけ?
一緒になんか寝れる訳ないじゃ無いか、体は男でも心は乙女なんだよ、変に緊張するから!
◇◇◇◇
「シシリア嬢、どうしてそんなに私を見つめるのかな?」
本日はタナア・マリードラン子爵令嬢に会いに行く。その馬車の中、私の前に座るシシリア嬢がふわふわが付いた派手な扇子で口元を隠しながら私を見つめていた。
「昨夜はお楽しみでしたか?」
「……⁈ えっ!何が?」
某ゲームの宿屋に泊まった後のセリフみたいなことを突然言い、目を細めるシシリア嬢。
「まだ何もやってない」
「……!」
「…あら、残念」
「何⁈ 何のこと!」
シシリア嬢とランディの会話が変なんだけど!聞いても彼女はうふふと笑うばかりだし、ランディは横に座って何故か不機嫌で、冷気を振りまいてるし…はぁ、もうどうでもいいから早く着かないかなぁ。
暫く進むと長い一本道に出た。この先にマリードラン子爵の邸宅がある。
道の左右には等間隔で枝葉を四角に刈られた木が植えられていた。道の中央には矢印形で芝が生えてる。
ゲームの世界みたいだ。凄いな!
子爵家は小さなお城みたいな建物だった。
玄関先には黄色髪を左右の高い位置でお団子にしてツインテールにしたメイドさんが一人で待っていた。
近くに行くと、その人はメイドさんではなく、彼女こそ私の11人目の『彼女』、タナア・マリードラン子爵令嬢だった。
タナア嬢は手に不思議なステッキを持っていた。銀色の棒の先に水晶みたいな石が付いている。
彼女は私に優雅にお辞儀をしてくれた。
「よくぞいらしてくださいました。カール王子様、お久しぶりです、タナア・マリードランでぇす」
「この人です!」
メイド服を着たタナア嬢が挨拶をした途端、シシリア嬢が彼女を指差し叫んだ。
「ーへっ?何」
訳が分からずタナア嬢とシシリア嬢を見る。
何故かランディがシシリア嬢の後ろで青い顔をしていた。
「ランディ?どうしたんだ、顔色が悪いぞ?」
「早くなさったら?ランディくーん」
「ーん?」
タナア嬢は手に持っていたステッキをグルグルと回しながら、満面の笑みをランディに向けていた。
ランディくーんって知り合いなのか?早くってなんだ?
「………………」
ランディは苦い顔をしたまま目を伏せて…そのまま動かなくなった。
ステッキを回していたタナア嬢がはぁーっとため息を吐き回すのをやめた。
「…とりあえず、中にどうぞ」
◇◇◇
「お茶をどうぞーっ!」
腕をいっぱい伸ばし、高い所からお茶を注ぐタナア嬢。…心を病んでいたのではなかったのだろうか?
いや、元気そうで何よりなんだが…。
「すまないね、タナア嬢。まさか貴女にお茶を入れて貰えるなんて思わなかったよ」
「うふっ、お茶ぐらい入れますわよ、私何でも出来ますの、何でも!」
「さすがですっ!」
さっきからシシリア嬢が目をキラキラさせてタナア嬢を見ている。知り合いだったのか?
固まっていたランディは案内された丸いテーブルの私の斜め前に座り、タナア嬢を冷たい目で睨んでいる。
拳まで握りしめて…どうしたのだろう?
「ランディ?どうしたんだ?具合でも悪いのか?」
ランディの拳に手を重ねると一瞬ピクリと体が動いた。
「…カール王子様」
悩ましげな声で囁くようにランディが言った。
「はいっ、お茶とケーキをどうぞ!」
ランディが何か言いかけたがそれを遮るようにタナア嬢がお茶とケーキの皿をテーブルに置いた。
ヨイショっといいながらタナア嬢は私の前の椅子に腰掛ける。
「それ、ホットケーキですよ、バターとハチミツたーぷりかけてあります。好きでしょ?カール王子様」
「ああ、ホットケーキ!うん、大好きだよ」
前世での私はお菓子作りはてんでだめで、唯一作れたのがホットケーキ、粉は市販の物を使っていたから失敗もなくてよく作ってた。
光輝も好きで、週末は朝から二人でよく食べていたなぁ。
「…懐かしいな」
「懐かしいのですか?」
ー…はっ、思わず声に出てしまっていたようだ。
タナア嬢とシシリア嬢が同じようにニコニコ笑いかけてくる。
「…えっと」
言葉に詰まってしまった。
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タナア嬢が勧めてくれたのでホットケーキにナイフを入れた。
ふわふわの生地にはちみつがジュワーっと染み込んでいる。一口頬張ると前世で私がよく作ってた物と同じ味がした。
隣で黙りこくるランディも一口食べた。フォークを置くと下を向きワナワナと震えている。
「ーーっ!てめえ!」
ガタンっと椅子を倒して立ち上がるとランディはタナア嬢を凍てつくような目で睨んでいた。
「ど、どうしたんだよランディ⁈ 」
慌てる私にタナア嬢は笑って人差し指を口元に持っていき黙っていて、と合図した。
横でシシリア嬢も微笑んで頷いている。
しかし、またもやランディは動かない。
どうしちゃったんだ?
見かねたようにタナア嬢が「もうっ、強情ねっ」と言いながら立つと、その場でステッキをぐるぐると回し出した。
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