11 / 13
11
しおりを挟む
やっと着いたモーガン伯爵家の玄関先には、深く頭を下げたモーガン伯爵と夫人が待っていた。
「カール王子様、ようこそいらっしゃいました」
「久しぶりだね、モーガン伯爵、夫人も…どうしたの?頭を上げてよ、何かあったの?」
「…その…あった…というか、どうか!温情をお与え頂きたいです」
「…どういう事?」
「こちらへ…リゼット達が待っております」
「…達?」
ひたすらに頭を下げるモーガン伯爵に案内された部屋には、リゼット嬢とその腕に抱かれた赤ちゃん。
二人の横に90度体を折り曲げて頭を下げている茶色髪の青年がいた。
「カール王子様、お久しぶりでございます」
「ああ、長らく会いに来なくてすまなかったね…その」
リゼット嬢の腕に抱かれた赤ちゃんは、彼女にそっくりだった。
「カール王子様、この子は私の子供です」
「そ、そのようだね、そっくりだよ。うん、とても可愛い」
かわいい赤ちゃんだ。ぷにぷにしている、首も座ってるし、何ヶ月くらいかな?
などと考えている間もリゼット嬢の隣では茶髪の青年が頭を下げ続けていた。
「ねぇ君、頭を上げてよ…そのままでは話も出来ないよ」
申し訳なさそうに顔を上げた彼は私の幼少期の剣術の先生であった、ハミルトン伯爵の令息だった。彼ともよく一緒に指導を受けた、私はあまり上手くならず、試験の時にノエミ様に助けて貰ったが、彼は父親譲りの素晴らしい腕前だった。
「カール王子様、お久しぶりです。セレス・ハミルトンです」
「セレス…もしかして君がその子の父親なの?」
「…はい、その通りです」
「その…どうして?」
「…一年半程前になりますが」
セレスは申し訳なさそうに話をはじめた。
一年半程前にセレスは父親のハミルトン伯爵と共にモーガン伯爵家を訪れた。ハミルトン伯爵は事業の一部で庭の造形をしていた。リゼット嬢の為にモーガン伯爵が庭を作り替えたいと頼んだ所、ハミルトン伯爵自ら息子と職人を連れて見に来てくれたのだ。
セレスはそこで初めてリゼット嬢と出会った。
何度か会って話をする内に互いに惹かれあって、子供が出来た。
「ー…!まていっ!互いに惹かれ合うのはいいが、それだけじゃ子供は出来ないだろうっ!」
「申し訳ありません‼︎ 」セレスは深々と頭を下げた。
「…そうなる前に私に言ってくれよ、『彼女』から外すだけでいいんだから、それにそのままでは赤ちゃんが可哀想だ」
「はい、申し訳ありません」
私の『彼女』のままでは結婚が出来ない。一応、婚約者候補になるからだ。…まぁ、リゼット嬢は私が無理言って入ってもらっているから、一言言ってくれたらすぐに外す手続きを取ったのに。
頭を下げるセレスの横では、リゼット嬢が赤ちゃんを抱いて立っていた。
…立っている、赤ちゃんを抱いて…杖もなく⁈
「リゼット嬢!杖が無くても平気なの⁈ 」
驚いて聞くとリゼット嬢は優しく微笑み、小さく頷いた。
「はい、カール王子様、何故か妊娠してから足が良くなったのです。今では全く痛みも無く普通に歩く事が出来るのです…本当に不思議なのですが…どうしてなのか」
「赤ちゃんを授かった事で複雑に絡み合っていた魔法が綺麗に並び替えられた様ですね」
ふむふむと頷きながらシシリア嬢が言う。
「えっ、どういうこと?何で分かるの?」
シシリア嬢はハッとした顔をした後、変な作り笑いをした。
「…そういった事例を知っています」
「そうなのか…そうか!よくわかんないけど…良かった、うん、良かった!」
彼女の足が治ったんだ、かわいい赤ちゃんも生まれてる、父親になる男は私も知っている誠実な…本当は誠実な奴だ。喜ばしいことだ、リゼット嬢があんなに笑った顔を私は初めて見た。…もう、それだけでいい。
「カール王子様、よろしければ赤ちゃんを抱っこしてもらえませんか?」
「いいの?もちろん喜んで抱かせてもらうよ!」
私はリゼット嬢に赤ちゃんを抱かせてもらった。
うわぁ、小さい、かわいい、ミルクの匂いがする!
「あうーっ、あーっ」
ペチペチと私の顔を叩くリゼット嬢の赤ちゃん。
それを見てオロオロしているセレスが何とも可笑しかった。
可愛いなぁ、こんなに小さいのに何だか重く感じるのは命の重さなんだろうな。
モーガン伯爵は私からリゼット嬢に罰が与えられると思っていたらしい。
『彼女』なのに黙って妊娠してしまったから、だとか。
うーん、前世で読んだ小説とかだとそんな事もあるのかなぁ?
でも、婚約者ではないのだ。罰なんて与えないし、放ったらかしにしていた私もダメなやつなんだ。
それより急いでセレスとリゼット嬢を結婚させて赤ちゃんを幸せにしてあげないと!
「幸せになるんだぞ」
チュと赤ちゃんのほっぺにキスをした。赤ちゃんはキャッキャと喜んでいる。
「カール王子様、ありがとうございます」
リゼット嬢が嬉しそうな顔をしながら涙ぐんでいる。隣にいるセレスは号泣していた。
この二人なら大丈夫だな、何となくそう思った。
◇◇◇◇
赤ちゃんを抱いて微笑んでいるカールを、ランディは複雑な気持ちで見ていた。
あんなに幸せそうな顔をするのか…。
…残念だがリゼット嬢は魔女じゃなかった。
そうなれば残りは一人。
11人目の『彼女』タナア・マリードラン子爵令嬢。
彼女は精神を病んでいて家から出る事が出来ないと聞いていた。
…『彼女』になってから一度も会えていない。
入れたのは、スカーレット嬢の親友だったタナア嬢がカールの大ファンで入れて欲しいと頼み込んで来たのだったか…⁈
あれ?タナア嬢はどんな顔だった?
◇◇◇◇
モーガン伯爵家からの帰り道、ランディからタナア嬢はどんな顔だったかと聞かれた。
「タナア嬢はね、美少女戦士セーラー……んんっ、えっと、長い金髪で、青い目がキラキラしてる人だったよ」
危なかった、前世で見ていたアニメの名前を言いそうになった。
やばい、この世界の人に分かる訳ないのに。
「ああ、カール王子様は覚えていたんですね。俺は思い出せなくて…」
「あっ、あのなランディ、真横にいるのにそんな近くで話さなくても聞こえるから!」
城までの馬車では私の横にランディが座っている。
目の前にはシシリア嬢が…座席に横になって寝ていた。…寝ているのか?今、薄く目を開けていた様な…。
「カール王子様」
「だっ、だから耳元で囁くように話すなっ!」
「なぜ?」
「なぜって…おいっ!」
うわぁランディがおかしいよっ!
今、私は馬車の中で壁ドン?されてるんですけど⁈
「…冗談ですよ、男には欲情しませんよ」
そう言いながらも退かないのは何故だ⁈
「あっ、当たり前だ、私だってランディに何されてもどうも思わない」
「そんなに顔を赤くしていると説得力無いですよ?カール」
「⁉︎」呼び捨て⁈
「… 王子様」違った!
…間、開け過ぎだからっ!
艶やかな黒髪から覗くアイスブルーの瞳が私を捉えている。
イヤイヤ、私は王子、男だからな!
どうしたんだよランディ?変だぞ⁈
様子のおかしなランディとどう見ても寝たふりをしているシシリア嬢、混乱する私を乗せた馬車が城に着いたのは、すっかり日が暮れた頃だった。
「カール王子様、ようこそいらっしゃいました」
「久しぶりだね、モーガン伯爵、夫人も…どうしたの?頭を上げてよ、何かあったの?」
「…その…あった…というか、どうか!温情をお与え頂きたいです」
「…どういう事?」
「こちらへ…リゼット達が待っております」
「…達?」
ひたすらに頭を下げるモーガン伯爵に案内された部屋には、リゼット嬢とその腕に抱かれた赤ちゃん。
二人の横に90度体を折り曲げて頭を下げている茶色髪の青年がいた。
「カール王子様、お久しぶりでございます」
「ああ、長らく会いに来なくてすまなかったね…その」
リゼット嬢の腕に抱かれた赤ちゃんは、彼女にそっくりだった。
「カール王子様、この子は私の子供です」
「そ、そのようだね、そっくりだよ。うん、とても可愛い」
かわいい赤ちゃんだ。ぷにぷにしている、首も座ってるし、何ヶ月くらいかな?
などと考えている間もリゼット嬢の隣では茶髪の青年が頭を下げ続けていた。
「ねぇ君、頭を上げてよ…そのままでは話も出来ないよ」
申し訳なさそうに顔を上げた彼は私の幼少期の剣術の先生であった、ハミルトン伯爵の令息だった。彼ともよく一緒に指導を受けた、私はあまり上手くならず、試験の時にノエミ様に助けて貰ったが、彼は父親譲りの素晴らしい腕前だった。
「カール王子様、お久しぶりです。セレス・ハミルトンです」
「セレス…もしかして君がその子の父親なの?」
「…はい、その通りです」
「その…どうして?」
「…一年半程前になりますが」
セレスは申し訳なさそうに話をはじめた。
一年半程前にセレスは父親のハミルトン伯爵と共にモーガン伯爵家を訪れた。ハミルトン伯爵は事業の一部で庭の造形をしていた。リゼット嬢の為にモーガン伯爵が庭を作り替えたいと頼んだ所、ハミルトン伯爵自ら息子と職人を連れて見に来てくれたのだ。
セレスはそこで初めてリゼット嬢と出会った。
何度か会って話をする内に互いに惹かれあって、子供が出来た。
「ー…!まていっ!互いに惹かれ合うのはいいが、それだけじゃ子供は出来ないだろうっ!」
「申し訳ありません‼︎ 」セレスは深々と頭を下げた。
「…そうなる前に私に言ってくれよ、『彼女』から外すだけでいいんだから、それにそのままでは赤ちゃんが可哀想だ」
「はい、申し訳ありません」
私の『彼女』のままでは結婚が出来ない。一応、婚約者候補になるからだ。…まぁ、リゼット嬢は私が無理言って入ってもらっているから、一言言ってくれたらすぐに外す手続きを取ったのに。
頭を下げるセレスの横では、リゼット嬢が赤ちゃんを抱いて立っていた。
…立っている、赤ちゃんを抱いて…杖もなく⁈
「リゼット嬢!杖が無くても平気なの⁈ 」
驚いて聞くとリゼット嬢は優しく微笑み、小さく頷いた。
「はい、カール王子様、何故か妊娠してから足が良くなったのです。今では全く痛みも無く普通に歩く事が出来るのです…本当に不思議なのですが…どうしてなのか」
「赤ちゃんを授かった事で複雑に絡み合っていた魔法が綺麗に並び替えられた様ですね」
ふむふむと頷きながらシシリア嬢が言う。
「えっ、どういうこと?何で分かるの?」
シシリア嬢はハッとした顔をした後、変な作り笑いをした。
「…そういった事例を知っています」
「そうなのか…そうか!よくわかんないけど…良かった、うん、良かった!」
彼女の足が治ったんだ、かわいい赤ちゃんも生まれてる、父親になる男は私も知っている誠実な…本当は誠実な奴だ。喜ばしいことだ、リゼット嬢があんなに笑った顔を私は初めて見た。…もう、それだけでいい。
「カール王子様、よろしければ赤ちゃんを抱っこしてもらえませんか?」
「いいの?もちろん喜んで抱かせてもらうよ!」
私はリゼット嬢に赤ちゃんを抱かせてもらった。
うわぁ、小さい、かわいい、ミルクの匂いがする!
「あうーっ、あーっ」
ペチペチと私の顔を叩くリゼット嬢の赤ちゃん。
それを見てオロオロしているセレスが何とも可笑しかった。
可愛いなぁ、こんなに小さいのに何だか重く感じるのは命の重さなんだろうな。
モーガン伯爵は私からリゼット嬢に罰が与えられると思っていたらしい。
『彼女』なのに黙って妊娠してしまったから、だとか。
うーん、前世で読んだ小説とかだとそんな事もあるのかなぁ?
でも、婚約者ではないのだ。罰なんて与えないし、放ったらかしにしていた私もダメなやつなんだ。
それより急いでセレスとリゼット嬢を結婚させて赤ちゃんを幸せにしてあげないと!
「幸せになるんだぞ」
チュと赤ちゃんのほっぺにキスをした。赤ちゃんはキャッキャと喜んでいる。
「カール王子様、ありがとうございます」
リゼット嬢が嬉しそうな顔をしながら涙ぐんでいる。隣にいるセレスは号泣していた。
この二人なら大丈夫だな、何となくそう思った。
◇◇◇◇
赤ちゃんを抱いて微笑んでいるカールを、ランディは複雑な気持ちで見ていた。
あんなに幸せそうな顔をするのか…。
…残念だがリゼット嬢は魔女じゃなかった。
そうなれば残りは一人。
11人目の『彼女』タナア・マリードラン子爵令嬢。
彼女は精神を病んでいて家から出る事が出来ないと聞いていた。
…『彼女』になってから一度も会えていない。
入れたのは、スカーレット嬢の親友だったタナア嬢がカールの大ファンで入れて欲しいと頼み込んで来たのだったか…⁈
あれ?タナア嬢はどんな顔だった?
◇◇◇◇
モーガン伯爵家からの帰り道、ランディからタナア嬢はどんな顔だったかと聞かれた。
「タナア嬢はね、美少女戦士セーラー……んんっ、えっと、長い金髪で、青い目がキラキラしてる人だったよ」
危なかった、前世で見ていたアニメの名前を言いそうになった。
やばい、この世界の人に分かる訳ないのに。
「ああ、カール王子様は覚えていたんですね。俺は思い出せなくて…」
「あっ、あのなランディ、真横にいるのにそんな近くで話さなくても聞こえるから!」
城までの馬車では私の横にランディが座っている。
目の前にはシシリア嬢が…座席に横になって寝ていた。…寝ているのか?今、薄く目を開けていた様な…。
「カール王子様」
「だっ、だから耳元で囁くように話すなっ!」
「なぜ?」
「なぜって…おいっ!」
うわぁランディがおかしいよっ!
今、私は馬車の中で壁ドン?されてるんですけど⁈
「…冗談ですよ、男には欲情しませんよ」
そう言いながらも退かないのは何故だ⁈
「あっ、当たり前だ、私だってランディに何されてもどうも思わない」
「そんなに顔を赤くしていると説得力無いですよ?カール」
「⁉︎」呼び捨て⁈
「… 王子様」違った!
…間、開け過ぎだからっ!
艶やかな黒髪から覗くアイスブルーの瞳が私を捉えている。
イヤイヤ、私は王子、男だからな!
どうしたんだよランディ?変だぞ⁈
様子のおかしなランディとどう見ても寝たふりをしているシシリア嬢、混乱する私を乗せた馬車が城に着いたのは、すっかり日が暮れた頃だった。
0
お気に入りに追加
183
あなたにおすすめの小説
夫に用無しと捨てられたので薬師になって幸せになります。
光子
恋愛
この世界には、魔力病という、まだ治療法の見つかっていない未知の病が存在する。私の両親も、義理の母親も、その病によって亡くなった。
最後まで私の幸せを祈って死んで行った家族のために、私は絶対、幸せになってみせる。
たとえ、離婚した元夫であるクレオパス子爵が、市民に落ち、幸せに暮らしている私を連れ戻そうとしていても、私は、あんな地獄になんか戻らない。
地獄に連れ戻されそうになった私を救ってくれた、同じ薬師であるフォルク様と一緒に、私はいつか必ず、魔力病を治す薬を作ってみせる。
天国から見守っているお義母様達に、いつか立派な薬師になった姿を見てもらうの。そうしたら、きっと、私のことを褒めてくれるよね。自慢の娘だって、思ってくれるよね――――
不定期更新。
この世界は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
村娘になった悪役令嬢
枝豆@敦騎
恋愛
父が連れてきた妹を名乗る少女に出会った時、公爵令嬢スザンナは自分の前世と妹がヒロインの乙女ゲームの存在を思い出す。
ゲームの知識を得たスザンナは自分が将来妹の殺害を企てる事や自分が父の実子でない事を知り、身分を捨て母の故郷で平民として暮らすことにした。
村娘になった少女が行き倒れを拾ったり、ヒロインに連れ戻されそうになったり、悪役として利用されそうになったりしながら最後には幸せになるお話です。
※他サイトにも掲載しています。(他サイトに投稿したものと異なっている部分があります)
アルファポリスのみ後日談投稿しております。
当て馬の悪役令嬢に転生したけど、王子達の婚約破棄ルートから脱出できました。推しのモブに溺愛されて、自由気ままに暮らします。
可児 うさこ
恋愛
生前にやりこんだ乙女ゲームの悪役令嬢に転生した。しかも全ルートで王子達に婚約破棄されて処刑される、当て馬令嬢だった。王子達と遭遇しないためにイベントを回避して引きこもっていたが、ある日、王子達が結婚したと聞いた。「よっしゃ!さよなら、クソゲー!」私は家を出て、向かいに住む推しのモブに会いに行った。モブは私を溺愛してくれて、何でも願いを叶えてくれた。幸せな日々を過ごす中、姉が書いた攻略本を見つけてしまった。モブは最強の魔術師だったらしい。え、裏ルートなんてあったの?あと、なぜか王子達が押し寄せてくるんですけど!?
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
ぽっちゃりな私は妹に婚約者を取られましたが、嫁ぎ先での溺愛がとまりません~冷酷な伯爵様とは誰のこと?~
柊木 ひなき
恋愛
「メリーナ、お前との婚約を破棄する!」夜会の最中に婚約者の第一王子から婚約破棄を告げられ、妹からは馬鹿にされ、貴族達の笑い者になった。
その時、思い出したのだ。(私の前世、美容部員だった!)この体型、ドレス、確かにやばい!
この世界の美の基準は、スリム体型が前提。まずはダイエットを……え、もう次の結婚? お相手は、超絶美形の伯爵様!? からの溺愛!? なんで!?
※シリアス展開もわりとあります。
我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。
たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。
しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。
そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。
ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。
というか、甘やかされてません?
これって、どういうことでしょう?
※後日談は激甘です。
激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。
※小説家になろう様にも公開させて頂いております。
ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。
タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~
公爵令嬢 メアリの逆襲 ~魔の森に作った湯船が 王子 で溢れて困ってます~
薄味メロン
恋愛
HOTランキング 1位 (2019.9.18)
お気に入り4000人突破しました。
次世代の王妃と言われていたメアリは、その日、すべての地位を奪われた。
だが、誰も知らなかった。
「荷物よし。魔力よし。決意、よし!」
「出発するわ! 目指すは源泉掛け流し!」
メアリが、追放の準備を整えていたことに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる