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登場人物(ネタバレあり)

登場人物

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 リクエストいただきました。概ね登場順です。
 ネタバレMAXなので、初めましての方は本編からお読みくださいませ。

 突貫なので抜けがあるかも⋯⋯。人物が増えたら更新いたします。

 ⁂ ⁂ ⁂ ⁂ ⁂


⁂エルフィン(エル、王様だけフィン)⁂
パン屋の倅。物語開始時点で十七歳。黒髪ストレート、翡翠の瞳。前世はカリスマ主婦の息子。座右の銘は『料理上手は片付け上手』『やらない善意よりやる偽善』。妙に聡い割に思考回路が明後日の方向を向いている。にぶちん。

⁂リューイ⁂
エルフィンの甥で王様の異母弟。開始時は四歳。黒髪巻き毛、榛色に金の星が散った瞳。いい子で我慢強い。エルフィンが前世の知識で育てた。とにかく天使。エルフィンだけ胸の内で『龍威ーー龍のように威風堂々育って欲しい』と願っている。

⁂リュシフォード(リュシー様)⁂
エスタークの王様。銀髪、黄金色の瞳。時々蜂蜜みたいに甘くなる。開始時二十四歳。エルフィンと出会ったときは即位して二ヶ月くらい。前王時代のアレコレに雁字搦めになりつつも、良い家臣とともに奮闘中。妻と息子(笑)にメロメロ。

⁂ルシオ(宰相様)⁂
エスタークの若き宰相。ガウィーニ伯爵。開始時二十四歳。王様の幼なじみで戦友のような存在。薄寒い微笑みが標準装備の美形。

⁂エルフィンの姉⁂
故人。黒い巻き毛、翡翠の瞳の美人。奉公先の男爵家で貴人に乱暴されて逃げ帰ってくる。リューイを産んだ後、心を病んで亡くなる。王国の歪みに巻き込まれた、物語の始まりの人。

⁂エルフィンの両親⁂
故人。パン屋の親方夫妻。夫は仕事に打ち込むことが家族のためと信じる堅物。妻はよくも悪くも普通の女性。乱暴された娘が産んだ孫を憎む自分を恐れ、世話から目を逸らす。ふたりで仕入れの交渉に行き、事故に遭う。

⁂前王⁂
故人。諸悪の根源⋯⋯と思われたが、作られた傀儡だった。放蕩が過ぎて傀儡の役目も果たせなくなり、見捨てられた模様。リューイの母を一方的に見染め、思い出を美化してポエムを書いていた。

⁂アッカラン男爵⁂
エルフィンの姉の奉公先の当主。自分が可愛い小心者で、悪事を働くほどの頭もない。パン屋に口止め料の金貨を置いていく。

⁂ポリー⁂
リューイ付きのお婆ちゃん侍女。エルフィンの頼れる子育ての師匠。

⁂ダリウス(ダリ)⁂
リューイ付きの小姓。世話役というより遊び相手。将来に期待。

⁂シルヴェスタ(シルヴィー)⁂
肉屋の倅。エルフィンの幼なじみ。気のいい青年でご近所のジジババのご用聞き。エルフィンへの恋心はご近所中にバレバレで、知らないのはエルフィンだけ。

⁂カイル卿⁂
近衛騎士。エルフィンの護衛担当の筆頭。割と苦労性っぽい。伯爵家の息子。

⁂ジュリエッタ(トンデモ令嬢)⁂
自意識過剰の我儘娘。父親の言葉を鵜呑みにして、エルフィンを男娼と罵る。自身を侯爵令嬢と信じて育つが故の我儘ぶりだったが、父親が偽侯爵と判明して放心する。

⁂アイリス⁂
ジュリエッタのメイド。虐げられたうえ弟を人質に、エルフィンへの嫌がらせの片棒を担がされる。実際はジュリエッタの従姉姫で、正当な侯爵令嬢。小動物系。

⁂女官長⁂
宰相様の姉上。女性の文官を束ねるキャリアウーマン。王様のことを弟と一緒くたにしてどやすくらい、肝の座った人。エルフィンのマナーの先生。

⁂シェルダン卿⁂
リューイ付きの近衛騎士。ど真面目。四角四面。言葉選びが下手でストレートに言い過ぎて誤解を受けやすい。強面。

⁂マハナ卿⁂
シェルダン卿の同僚。

⁂ザカリー伯爵⁂
内務大臣。禿頭のぽっちゃりお爺ちゃん。ショコレが大好き。国を正そうと三十年近く地道に頑張っている。愛妻家で世話焼き。

⁂お爺ちゃん医師⁂
王宮の御典医。リュシー様の信頼も厚く、リューイとエルフィンの体調も診る。

⁂ガルフ・ピヒナ(偽侯爵)⁂
トンデモ令嬢の父親。前王の放蕩仲間。侯爵家からは勘当されていて、実際の身分は平民。跡を継いだ兄が亡くなったのを機に、赤ん坊だった跡取りの甥を領地に追いやって爵位を簒奪する。

⁂オリヴァー・ピヒナ⁂
正当なピヒナ侯爵。アイリスの弟。領地に隠されて使用人のようにこき使われていた。七歳。身分を取り戻してからは、リューイの学友として共に勉学に励んでいる。幼いながら世間を知っている。

⁂ウィレム⁂
エルフィン付きの侍従官。二十七歳。将来の侍従長。オカン的立場でエルフィンから全幅の信頼を得ている。柔和な顔立ちの美人だけど、中身はそこそこ苛烈。宰相閣下と同レベルで腹黒い⋯⋯との疑惑あり。

⁂ジル⁂
リューイ付きの侍従官。二十歳。おっとりした細やかな青年。リューイが行方不明になった際、責任を感じて自殺しようとした。泣きながら遺書を認めていて、同僚に見つかって食い止められる。多分モテるけど気づかないタイプ。

⁂ユリン(王太后様)⁂
隣国スニャータから嫁いできた、前王の正妃でリュシーの母后。賢過ぎて同母兄の王位を脅かすとして、他国に嫁に出された。能力を遺憾なく発揮して崩れかけたエスタークを支えるも、夫の死後、日記を見つけて放蕩の仔細を知り衝撃を受ける。

⁂ランバート⁂
宰相補佐官。お人好しで有能。文句を言いつつ全て完璧にこなすので、宰相に頼りにされている。同僚の書記官がいい性格なので、やや振り回され気味。

⁂ナサニエル⁂
リューイの学友。侯爵子息。六歳。慎重な性格。

⁂アラン⁂
リューイの学友。伯爵子息。六歳。文武で言ったら武の方が得意。

⁂クリス⁂
リューイの学友。伯爵子息。六歳。絵を描くのが好き。

⁂フレッド⁂
リューイの学友。子爵子息。五歳。ヤンチャ坊主。歳の離れた三男坊で下の兄は宰相府の文官。

⁂ワシーリ(大公殿下)⁂
リュシー様とリューイの叔父。幼少期の悪戯がもとで片足を失って車椅子生活。福祉に明るく思慮深い。

⁂ケイトリン(大公妃殿下)⁂
ワシーリの妻。元女性騎士。可愛い系美人だけど中身はガキ大将。三人も子どもがいるようには見えない。

⁂アンドリュー(大公子殿下)
大公家の長男。十歳。将来は大公ではなく公爵。中も外も両親を足して二で割った、隠れヤンチャ坊主。自分の外見をよくわかっていて、効果的に活用する。

⁂子爵夫人⁂
フレッドの母親。朗らかで陽気なママさん。泥だらけの息子をみてもへっちゃら。

⁂エリック⁂
フレッドの下の兄で子爵家の次男。宰相府の文官。徹夜明けのハイテンションで弟の前で不用意に『猫殿を嫁にしたい』などと言ってしまい、王様にバラされる。

⁂フェンネル⁂
スニャータの第四王子。王太后の甥。お馬鹿な脳筋。群雄割拠の時代なら、うっかりカリスマ発揮して建国しちゃうタイプ。平時には何の役にも立たず。エルフィンに一目惚れして引っ掻き回す。

⁂ローズマリー⁂
スニャータの第三王女。王太后の姪。脳筋兄の舵取りのため、若いのに苦労性。幼い日の初恋は宰相様。理由は『兄王子と正反対だから』。ちなみに長兄の王太子はセージという名前。

⁂ディンチ伯爵⁂
外務大臣。真面目過ぎて融通が効かない苦労性。私を投げ打って国を正すことに全力を尽くした結果、大変なことになってしまう。

⁂ギルバート⁂
書記官。録音の概念がないので、記録はもっぱら手書き。専門職で高給取り。いい性格をしている。見た目は爽やか美形。最近、ちっちゃくて料理上手で勝気な可愛い恋人を手に入れた。

⁂トイ⁂
料理人見習い。ひょろっとしたおっとりさん。自分はモテないと思い込んでいるので無防備。恋人の王宮副料理長は気が気じゃない。エルフィンの友だち。

⁂ティム⁂
料理人見習い。パティシエ。小柄でキャンキャンしたしっかり者。貴族の私生児で孤児院育ち。ギルバートに陥落する。エルフィンの友だち。

⁂八百屋の馬鹿坊⁂
王宮の野菜納入業者の息子。鑑札持ちを自慢にしていて商店街を馬鹿にしていた。美少年愛好家で、ティムのストーカー。

⁂イゾルデ・ホーパエル⁂
伯爵令嬢。洗脳美少女。父親の役に立つお人形さんとして育てられていたが、地頭の良さとばぁやさんの軌道修正のおかげで父親の言葉の矛盾に気づく。その後は宰相閣下の弟子となり、アイリスの親友になる。

⁂ばぁや⁂
イゾルデ嬢のばぁや。ホーパエル伯爵に娘を人形のように育てよと命じられ、密かに背く。根気よくイゾルデ嬢を導く。

⁂ホーパエル伯爵⁂
イゾルデの父。王国の権力を私するために、人形のように育てた娘を王妃にしようとしていた。占いと乳母の言いなりで、乳母と引き離されたのがきっかけで精神薄弱となり領地に引っ込む。

⁂サンドラ⁂
占い師。『乙女心の母』と呼ばれて縁結びの占いが得意。男女間だけでなく商売や人付き合いの縁も取り持つので人気。貴族の夫人の間でも有名だったが、そのうち占いの言葉を曲解する輩が現れて迷惑を被る。エルフィンの道を示したこともある。

⁂ナナシ子爵⁂
引退前は伯爵。反スニャータ派の重鎮。エロジジイ。エルフィンにセクハラ三昧する。彼とその派閥の前々王との確執が、現在まで続く国の歪みの根底にある。

⁂エロジジイども⁂
ナナシ子爵のお仲間。かわるがわるセクハラして、エルフィンの心を荒ませる。

⁂コーディアル・ディンチ⁂
外務官。外務大臣の息子。真面目で頑固、思い込んだら一直線。ストーカー行為も全力投球。非を認めた後、振り切って場外ホームラン。

⁂エロ夫妻⁂
コーディアルに便乗して、エルフィンにセクハラして不敬罪で捕縛される。

⁂法務大臣⁂
刑の執行をしたくないがために、貴族の罪を無かったことにする。

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