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神、来たる。
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ドンって音がした。続いてゴゴゴゴゴって地鳴りが響いて、舞踏場の床一面に敷き詰められたカーペットの真ん中あたりが、床の中に吸い込まれた。
模様に沿って継ぎ目が目立たないように敷かれていたうちの数枚が、抜けた床の下に落ちたようだ。壁際にいた俺たちは難を逃れたけれど、三十人三十一脚のまま転がっていた近衛騎士たちは、声もなく穴の中に吸い込まれていった。カーペットの下から現れた煉瓦が、ボロボロと空いた穴の端から落ちていって、その口を広げている。
穴からは次々とヌタウナギが噴き出してきて、地下の暗黒神がいよいよ表に出ようとしているのがわかった。ヌタウナギはどんどん暗黒神の下半身に集まっていって、クシュナ王の上半身との比率がおかしいことになっている。
上半身だけがニュッと突き出したクシュナ王の体を見て、剥製にされて壁に飾られた動物を思い出してゾッとした。
「城の中は危のうございます。大階段を降りましょう」
壮年の騎士が俺に手を差し伸べた。エスコートの手だ。
「手はいつでも使えるようにしていて。俺、武器持って戦えないけど、逃げ足だけは早いから」
とは言え、舞踏場の中央の床が抜け落ちているのは見ての通りだ。崩れた建物の中にいつまでも留まっているのは、危険極まりない。騎士たちと俺は広いテラスでジェムたちと対峙する暗黒神の関心を引かないよう、そろそろと移動した。
「ごめん⋯⋯誰かハイマンを連れてきてくれる? 俺、命令する立場にないからお願いだし、身の危険があるなら断って欲しいけど」
雛壇の上で、真っ直ぐ暗黒神を見つめるハイマンは、落ちてもらっちゃ困る。クシュナ王の最期を目に焼き付けるのが、アイツの最後の忠義だと思うし、自分のしたことの顛末を責任持って見届けろって思うし。
若いふたりが引き受けてくれて、俺たちは一足先に外に向かう。テラスに続く大窓はヌタウナギに占拠されている。どうしようかと思ったら、警護担当が出入りする隠し扉があって、騎士たちが迷いなく連れ出してくれた。奥宮は影の一族が取り仕切っていたけど、外宮は文官武官の仕事場だから、彼らの庭みたいなものだそうだ。
暗黒神の頭脳とでも言ったらいいのか、クシュナ王の身体は鎌首を上げた蛇のようなヌタウナギに支えられて、ジェムのはるか頭上にある。胴体は斬っても斬っても切断面はすぐにくっつくし、引きちぎっても融合する。恐らくダメージを受けるであろうクシュナ王の身体に、剣はかすりもしなかった。
元々が思念体だから、決定的な攻撃に欠ける。これじゃ一方的に体力が削られて終わりだ。
グッと奥歯を噛み締めたとき、どこからか『九十九番目ちゃん』って声がした。どこからって、そんな呼び方ねーさんぐらいしかしないから、魂の裏側からだ。
俺が表で覚醒している間に、意思の疎通が出来るなんて初めてだ。
ーー四十五番目ちゃんが外に出たがってるわ! 百番目ちゃんの身体じゃ飛べないから、誰かに押さえつけてでも止めさせて!
「はぁ? 四十五番目って、ピーちゃんだろ⁈」
ねーさんにツッコミかけた瞬間、視界がホワイトアウトした。
ーー遅かったわぁ。
傍らに肉感的な美女の気配がする。振り向かなくても魂でわかる。繋がってるからな。七十三番目のねーさんだ。
ピーちゃんとも同調している意識は、忙しなくちょろちょろする視界を映している。俺より眼球の動きが早いのか、やや目が回る。
ーー駄目だって、ねーさん。今鳥になったら、騎士さんが困るんだよ。
ーーすぐに戻るから、もう少しお待ちなさいな。
ねーさんも謎の自信を見せないでくれ。
アリスレアの身体が立ち止まって空を仰いだ。
唐突に。
「ルーーーールルルルーールーーラルーーーー」
アリスレアの喉、どうなってんの⁈ ピーちゃん、そう言えば神鳥だった。人間の喉から出せるとも思えない天上の調べが、極上の美少年の口から発せられて、キラキラと氷の粒が光を反射するような幻まで見える。
ピーちゃんはエーレイェン語を解さないのか、歌詞はない。スキャットだかハミングだか、音階だけを紡いでいる。
視界の隅に騎士の惚けた顔が見えた。
ーー起きてるあなたと無理矢理交代するのは、力技なのよ。じぁあね、九十九番目ちゃん。いってらっしゃい。
「ねーさん、唐突すぎ‼︎」
って、惚けていた騎士と目があった。うわぁ、いきなり叫んで歌ってまた叫ぶ、おかしなひとになったじゃないか。
曖昧に笑って誤魔化してから、ピーちゃんはなにをしたかったのかと首を傾げていると、あたりが影に包まれた。気象という意味での雲は空にはなかったはず⋯⋯見上げてビックリ。
ヒッチコックーーーーッ‼︎‼︎
日光を遮るほどの鳥の大群が旋回しながらこっちに向かってくる!
サスペンスの神様ヒッチコック監督の映画『鳥』。一言で映画のストーリーを語るなら『鳥に襲われる』。最初から最後まで。
ピーちゃんが呼んだのかよ! 多すぎて怖いよ!
「ふえぇ」
ララちゃんが泣いちゃったじゃん!
「大丈夫だよ~。ピーちゃんのお友達だよ~」
優しく揺すりながら、説得力のないことを言ってみる。
『后よ、なにをした‼︎』
はへ? ヌタウナギがここに来て初めて焦った声を出した。
視界を遮るほどの鳥たちが発する羽ばたきの音が、会話まで遮る。彼らはヌタウナギの縒り合わさった胴体をつつき回し、分離させ、個々に攻撃を加えて融合を妨げている。
スゲーーッ!
そんで、かなりのグロさ。
ぴしゃぴしゃぐちゅぐちゅと赤黒いヌタウナギが、そこかしこで鳥につつかれ、白い化粧煉瓦で舗装された美しい大階段を汚していく。
ヌタウナギの総量は減らないけど、分解されたことによって頭脳を支える力が抜けたのか、クシュナ王の身体が降りてきた。
ジェムは鳥の大群に怯むことなく一歩踏み込んで、クシュナ王の身体を斜めに斬り上げた!
『なにをするのだ、小蠅の分際で。この肉体は妃を喜ばせる大事な容れ物ぞ』
「貴様に妻などいない。神代の昔から、他人のものばかり欲しがる、自己顕示欲と承認欲求ばかりが強い、ただの愚か者に私の妻は渡さない!」
もう一閃、今度はヌタウナギが塊で間に入って、びしゃりと崩れて落ちた。
ジェムがニヤリと男臭く笑った。
なにか企んでる?
バシャーーーーン‼︎
「うわっぷ!」
「愛しいアリス、待たせたな!」
銀の君!
背後から風の気を持つ妖精の闊達な声がしたと思ったら、ガッコンガッコンと音を立てて、いくつもの樽が大階段を転げ落ちて行った。
『オオオオーーーーオォッオオーーーーッ』
俺はララちゃんごと全身聖水でずぶ濡れになりながら、のたうつヌタウナギが気化して黒いモヤになるのを見た。
「銀の君、助力を感謝する!」
「礼は鳥の民に言ってくれたまえ」
ジェムは俺の後ろに降り立った銀の君に気付いてたんだな。
鳥の羽が無数に舞い、羽ばたく音と鳴き声が凄い。暗黒神は絶叫をあげてのたうっていて、上空から腸詰の聖水が別動の鳥によって落とされてくる。ヌタウナギとモヤがウネウネと気色悪い自己主張をして、ララちゃんが泣いて、全員がずぶ濡れだ。
カオスって、絵面にしたら今が正にそうだろう。
これ以上の混乱は無いと思っていたら。
光の柱が城の尖塔を貫いた。
眩い虹色の光の乱反射に、ララちゃんの目を隠す。光の中心から衝撃波が生み出されて、崩れかかった城から軋む音が止まらない。
「母様を狙う色情魔、よくも好き勝手してくれたわね!」
「僕の可愛い九十九番目と百番目、傷つけた報いを受けていただきます」
同じ面貌をした美しい双子の神は真っ赤に輝く憤怒の瞳で、のたうつ暗黒神に宣言した。
模様に沿って継ぎ目が目立たないように敷かれていたうちの数枚が、抜けた床の下に落ちたようだ。壁際にいた俺たちは難を逃れたけれど、三十人三十一脚のまま転がっていた近衛騎士たちは、声もなく穴の中に吸い込まれていった。カーペットの下から現れた煉瓦が、ボロボロと空いた穴の端から落ちていって、その口を広げている。
穴からは次々とヌタウナギが噴き出してきて、地下の暗黒神がいよいよ表に出ようとしているのがわかった。ヌタウナギはどんどん暗黒神の下半身に集まっていって、クシュナ王の上半身との比率がおかしいことになっている。
上半身だけがニュッと突き出したクシュナ王の体を見て、剥製にされて壁に飾られた動物を思い出してゾッとした。
「城の中は危のうございます。大階段を降りましょう」
壮年の騎士が俺に手を差し伸べた。エスコートの手だ。
「手はいつでも使えるようにしていて。俺、武器持って戦えないけど、逃げ足だけは早いから」
とは言え、舞踏場の中央の床が抜け落ちているのは見ての通りだ。崩れた建物の中にいつまでも留まっているのは、危険極まりない。騎士たちと俺は広いテラスでジェムたちと対峙する暗黒神の関心を引かないよう、そろそろと移動した。
「ごめん⋯⋯誰かハイマンを連れてきてくれる? 俺、命令する立場にないからお願いだし、身の危険があるなら断って欲しいけど」
雛壇の上で、真っ直ぐ暗黒神を見つめるハイマンは、落ちてもらっちゃ困る。クシュナ王の最期を目に焼き付けるのが、アイツの最後の忠義だと思うし、自分のしたことの顛末を責任持って見届けろって思うし。
若いふたりが引き受けてくれて、俺たちは一足先に外に向かう。テラスに続く大窓はヌタウナギに占拠されている。どうしようかと思ったら、警護担当が出入りする隠し扉があって、騎士たちが迷いなく連れ出してくれた。奥宮は影の一族が取り仕切っていたけど、外宮は文官武官の仕事場だから、彼らの庭みたいなものだそうだ。
暗黒神の頭脳とでも言ったらいいのか、クシュナ王の身体は鎌首を上げた蛇のようなヌタウナギに支えられて、ジェムのはるか頭上にある。胴体は斬っても斬っても切断面はすぐにくっつくし、引きちぎっても融合する。恐らくダメージを受けるであろうクシュナ王の身体に、剣はかすりもしなかった。
元々が思念体だから、決定的な攻撃に欠ける。これじゃ一方的に体力が削られて終わりだ。
グッと奥歯を噛み締めたとき、どこからか『九十九番目ちゃん』って声がした。どこからって、そんな呼び方ねーさんぐらいしかしないから、魂の裏側からだ。
俺が表で覚醒している間に、意思の疎通が出来るなんて初めてだ。
ーー四十五番目ちゃんが外に出たがってるわ! 百番目ちゃんの身体じゃ飛べないから、誰かに押さえつけてでも止めさせて!
「はぁ? 四十五番目って、ピーちゃんだろ⁈」
ねーさんにツッコミかけた瞬間、視界がホワイトアウトした。
ーー遅かったわぁ。
傍らに肉感的な美女の気配がする。振り向かなくても魂でわかる。繋がってるからな。七十三番目のねーさんだ。
ピーちゃんとも同調している意識は、忙しなくちょろちょろする視界を映している。俺より眼球の動きが早いのか、やや目が回る。
ーー駄目だって、ねーさん。今鳥になったら、騎士さんが困るんだよ。
ーーすぐに戻るから、もう少しお待ちなさいな。
ねーさんも謎の自信を見せないでくれ。
アリスレアの身体が立ち止まって空を仰いだ。
唐突に。
「ルーーーールルルルーールーーラルーーーー」
アリスレアの喉、どうなってんの⁈ ピーちゃん、そう言えば神鳥だった。人間の喉から出せるとも思えない天上の調べが、極上の美少年の口から発せられて、キラキラと氷の粒が光を反射するような幻まで見える。
ピーちゃんはエーレイェン語を解さないのか、歌詞はない。スキャットだかハミングだか、音階だけを紡いでいる。
視界の隅に騎士の惚けた顔が見えた。
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「ねーさん、唐突すぎ‼︎」
って、惚けていた騎士と目があった。うわぁ、いきなり叫んで歌ってまた叫ぶ、おかしなひとになったじゃないか。
曖昧に笑って誤魔化してから、ピーちゃんはなにをしたかったのかと首を傾げていると、あたりが影に包まれた。気象という意味での雲は空にはなかったはず⋯⋯見上げてビックリ。
ヒッチコックーーーーッ‼︎‼︎
日光を遮るほどの鳥の大群が旋回しながらこっちに向かってくる!
サスペンスの神様ヒッチコック監督の映画『鳥』。一言で映画のストーリーを語るなら『鳥に襲われる』。最初から最後まで。
ピーちゃんが呼んだのかよ! 多すぎて怖いよ!
「ふえぇ」
ララちゃんが泣いちゃったじゃん!
「大丈夫だよ~。ピーちゃんのお友達だよ~」
優しく揺すりながら、説得力のないことを言ってみる。
『后よ、なにをした‼︎』
はへ? ヌタウナギがここに来て初めて焦った声を出した。
視界を遮るほどの鳥たちが発する羽ばたきの音が、会話まで遮る。彼らはヌタウナギの縒り合わさった胴体をつつき回し、分離させ、個々に攻撃を加えて融合を妨げている。
スゲーーッ!
そんで、かなりのグロさ。
ぴしゃぴしゃぐちゅぐちゅと赤黒いヌタウナギが、そこかしこで鳥につつかれ、白い化粧煉瓦で舗装された美しい大階段を汚していく。
ヌタウナギの総量は減らないけど、分解されたことによって頭脳を支える力が抜けたのか、クシュナ王の身体が降りてきた。
ジェムは鳥の大群に怯むことなく一歩踏み込んで、クシュナ王の身体を斜めに斬り上げた!
『なにをするのだ、小蠅の分際で。この肉体は妃を喜ばせる大事な容れ物ぞ』
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もう一閃、今度はヌタウナギが塊で間に入って、びしゃりと崩れて落ちた。
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なにか企んでる?
バシャーーーーン‼︎
「うわっぷ!」
「愛しいアリス、待たせたな!」
銀の君!
背後から風の気を持つ妖精の闊達な声がしたと思ったら、ガッコンガッコンと音を立てて、いくつもの樽が大階段を転げ落ちて行った。
『オオオオーーーーオォッオオーーーーッ』
俺はララちゃんごと全身聖水でずぶ濡れになりながら、のたうつヌタウナギが気化して黒いモヤになるのを見た。
「銀の君、助力を感謝する!」
「礼は鳥の民に言ってくれたまえ」
ジェムは俺の後ろに降り立った銀の君に気付いてたんだな。
鳥の羽が無数に舞い、羽ばたく音と鳴き声が凄い。暗黒神は絶叫をあげてのたうっていて、上空から腸詰の聖水が別動の鳥によって落とされてくる。ヌタウナギとモヤがウネウネと気色悪い自己主張をして、ララちゃんが泣いて、全員がずぶ濡れだ。
カオスって、絵面にしたら今が正にそうだろう。
これ以上の混乱は無いと思っていたら。
光の柱が城の尖塔を貫いた。
眩い虹色の光の乱反射に、ララちゃんの目を隠す。光の中心から衝撃波が生み出されて、崩れかかった城から軋む音が止まらない。
「母様を狙う色情魔、よくも好き勝手してくれたわね!」
「僕の可愛い九十九番目と百番目、傷つけた報いを受けていただきます」
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