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海の岩戸 冒険バージョン
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むかしむかし。
大きな大きな海の真ん中で
深い深い海の底。
ちょうちんをぶらさげたアンコウさんがお腹を空かせて泳いでいました。
「楽して、エサが食べらるところはないかな?」
お腹をすかせたアンコウさんがしばらく泳いると、イカの群れがいました。
「ぐへへっ、おいしそうだっ。それーーーっ」
アンコウさんがいっしょうけんめい泳いでイカの群れを追いますが、イカたちはすぐさま逃げて、ぜんぜんつかまりません。
「くそ~~~~」
ごはんをたべていないアンコウさんは力尽きてイカを追うのをあきらめます。
「クスクスクスッ」
「ケッケッケッ」
ヒラメさんやカレイさんたちが、そんなアンコウさんを見てこそこそしながら、笑っています。
アンコウさんはにらみつけますが、ヒラメさんやカレイさんはよゆうの顔をしています。
それもそのはず。
短いきょりだと、ヒラメさんもカレイさんも泳ぐのがとてもはやいのです。
その素早さを活かしてイカを捕まえておいしそうに食べています。
「おい、じろじろ見んなよ。ここはのろまのお前にはにゃ無理だ、あっち行け」
アンコウさんはくやしそうな顔をしながらエサを食べられるところを探します。
「ん?」
アンコウさんがふたたび、泳いでいると岩場を見つけました。
アンコウさんは作戦を考えようと、岩場にもぐりこみました。
「んーー、どうしようかな?おなかがすいて、素早く泳げないし・・・」
アンコウさんが困った顔をして岩場にいると、イカがのんびり泳いでやってきました。
パクッ
「ん、うまいっ」
アンコウさんは久しぶりのごはんを涙を流して食べました。
アンコウさんが周りをよく見ると、イカが好きなプランクトンがたくさんいます。
「ここで、隠れていればおいしいイカがくるんじゃないか?」
アンコウさんはちょうちんを消して、隠れているとイカがどんどん来ます。
「ムシャムシャムシャ・・・こりゃいいや。カレイたちみたいに頑張らなくたって、ボクは楽してごはんを食べられるぞ。ヘヘヘッ」
アンコウさんはそこを家と決めて、楽してごはんを食べるようになりました。
めでたし、めでたし。
大きな大きな海の真ん中で
深い深い海の底。
ちょうちんをぶらさげたアンコウさんがお腹を空かせて泳いでいました。
「楽して、エサが食べらるところはないかな?」
お腹をすかせたアンコウさんがしばらく泳いると、イカの群れがいました。
「ぐへへっ、おいしそうだっ。それーーーっ」
アンコウさんがいっしょうけんめい泳いでイカの群れを追いますが、イカたちはすぐさま逃げて、ぜんぜんつかまりません。
「くそ~~~~」
ごはんをたべていないアンコウさんは力尽きてイカを追うのをあきらめます。
「クスクスクスッ」
「ケッケッケッ」
ヒラメさんやカレイさんたちが、そんなアンコウさんを見てこそこそしながら、笑っています。
アンコウさんはにらみつけますが、ヒラメさんやカレイさんはよゆうの顔をしています。
それもそのはず。
短いきょりだと、ヒラメさんもカレイさんも泳ぐのがとてもはやいのです。
その素早さを活かしてイカを捕まえておいしそうに食べています。
「おい、じろじろ見んなよ。ここはのろまのお前にはにゃ無理だ、あっち行け」
アンコウさんはくやしそうな顔をしながらエサを食べられるところを探します。
「ん?」
アンコウさんがふたたび、泳いでいると岩場を見つけました。
アンコウさんは作戦を考えようと、岩場にもぐりこみました。
「んーー、どうしようかな?おなかがすいて、素早く泳げないし・・・」
アンコウさんが困った顔をして岩場にいると、イカがのんびり泳いでやってきました。
パクッ
「ん、うまいっ」
アンコウさんは久しぶりのごはんを涙を流して食べました。
アンコウさんが周りをよく見ると、イカが好きなプランクトンがたくさんいます。
「ここで、隠れていればおいしいイカがくるんじゃないか?」
アンコウさんはちょうちんを消して、隠れているとイカがどんどん来ます。
「ムシャムシャムシャ・・・こりゃいいや。カレイたちみたいに頑張らなくたって、ボクは楽してごはんを食べられるぞ。ヘヘヘッ」
アンコウさんはそこを家と決めて、楽してごはんを食べるようになりました。
めでたし、めでたし。
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