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幼馴染み二人と蜜月を過ごします。…蜜月ってなんですか?

14 匂い

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 脱衣所で、エルが魔法を使った。
 温かくて心地のいい風が、僕たちを包み込む。
 僕はずっとディーの腕の中。
 魔法を止めたエルが、僕の髪を手で梳いてくれる。

「ふわふわだね」
「うん」
「寒くない?」
「……熱いくらい」
「そっか」

 エルは笑ってお風呂場の扉を開けた。
 何も着ないで、そのまんま。
 お風呂場も明るかったけど、寝室はもっと明るかった。
 薄いカーテンだけがされた大きな窓から、秋月の日差しが降り注いできてるから。

 ベッドに近い低めのテーブルの上に、果物やビスケットみたいな簡単に食べられるものが置かれてた。
 それから、少し大きな水差しとグラス。

 ディーは僕をベッドの上に降ろして、二人ともベッドの上に座る。

「……ここで二人で寝てたの?」
「「それはない」」

 息ぴったりで否定された。

「この家を使うのは今日が初めてだよ、フィー」
「フィーがいるからこその家でしょう?」
「…フィーがいないのにエルと二人でベッドを使うとか……」
「ただの拷問だね……。何その我慢比べ状態な」
「そう、なんだ?」

 じゃあ、枕とか、布団とか、二人の匂いがついてないんだ。それをさみしいとか思ったら駄目なのかな…?

「……二人の匂いがついてたら良かった……」
「「!!」」
「でも、仕方ないよね。これから使うんだから、そのうち二人の匂いでいっぱいになるよね」
「…………フィー」
「駄目だ………」
「ディー?エル?」

 ディーが僕の両手をベッドに押さえつけた。指を絡めて、ぎゅっと握る。

「つくならフィーの匂いがいい」
「ディ」

 口が塞がれた。
 すぐに舌が入ってきて、ちゅくちゅく音が出る。
 上顎を舌先でゆっくり舐められて、ぞくぞく……って背中が震えた。

「ん……んく」

 すぐに唾液が溜まってしまう。
 苦しくなるから飲み込んだけど、甘いし、お腹の中がぽかぽかして、ぎゅってなる。
 唇が腫れちゃうよ……ってくらい吸われて舐められて、ディーの口が離れたときには僕は息が早くなっていた。

 上から見下されて、胸がどきっとなる。
 ディーの目が凄くギラギラしてる。

「家中どこにいてもフィーの匂いがするのがいいなぁ」
「エ」

 息をついてたら、顎を取られて、今度はエルに。
 キスが気持ちいい……ってうっとりしてたら、ディーに胸のとこを舐められた。

「ひぅ……んんっ」

 口を合わせながら、別の声が出た。
 思わずキスをやめようとしたら、エルに口を押し付けられて、キスが深くなる。
 舌も胸のとこも吸われて、びくんびくんしてるうちに、おちんちんが濡れ始めたのがわかった。


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