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幼馴染み二人と僕の15歳の試練

66 冬月のある日の話⑦

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「エル!」

 後ろからディーに支えられて、でもそこは握られて緩やかにこすられたまま、僕は片脚を抱えられるような状態で立たされてた。
 ディーが大きな声でエルを呼んだら、お風呂場の扉がすぐに開いて、大きな柔らかそうなタオルを持ったエルが入ってきた。

「うわっ」
「なんだよ」
「フィー、出来上がっちゃってるじゃない…」
「射精はさせてない」
「かわいそ……」

 頭の中に言葉が入ってこない。
 エルは僕の頭も身体も優しく拭いてくれる。
 胸のとこ拭かれると、ゾクゾクしてたまらなくなる。

「ディーそのまま」
「ああ」

 膝をついたエルが、ディーに握られっぱなしの僕のそれを口の中に入れた。

「~~~あああ!!」

 握ってたディーの手が離れて、今度は胸のとこをいじってくる。
 エルは僕のを口に入れたまま、何かの瓶の蓋を開けて、中身を手に出してた。
 ふわりと花の香がする。
 中身がわかって、僕の心臓がどんどん早くなっていく。

「ん、柔らかいね」
「あ、や、あ、ぁんんっ」

 くにゅりとお尻の中に指が入ってくる。
 香油は中に絡みついて、熱くなっていく。

「イく……イっちゃうぅ…っ」
「一度だけな」

 耳元でディーの艶っぽい声。
 エルの指でぐにゅぐにゅいじられるお尻の中。
 つまんだりひっぱったり、胸をいじめてくるディーの指。
 ぷっくり腫れた僕のそれが、エルの口の中で弄ばれてて。

「あーーー……!!」

 ビクンビクン身体が震えて、エルの口の中でイった。
 コクンって音がして、エルが口を離す。

「あ……ぁ……ん、ん……」
「はぁ…可愛い」

 身体に力が入らないけど、後ろからディーが支えてくれてるから倒れない。
 まだ腰のあたりに甘い疼きがある。

「さ、これ着ようか」

 エルに腕を取られて、ふわふわの服を着せられる。
 ……ほんと、ふわふわ。
 けど、下着とか、着ないの?

「むね……くすぐったい……」
「今敏感になってるからね。乳首が赤くなってる。前開けたままにしようか」

 袖が長い。
 ちょっと腕を伸ばしたら、指先しか出てこない。
 ズボン…も、穿かせてくれたけど、とっても短い。こっちも、ふわふわ。でも、下着がないからちょっとチクチクする。
 丈も短いけど、お腹のとこもすごく短くて、オヘソが見える。

「……服?」
「うん。部屋着用にね。部屋は温かいし、寒くないでしょう?」
「……寒くはないけど……」

 …なんか、落ち着かないよ。
 こんな恰好……。

「足……、すーすーする……」
「綺麗な足だ。食べたくなる」
「ひゃ…ん…っ」

 何も言わなかったディーが、突然耳元で息を吹きかけてきた。
 ……また、身体が、ゾクゾクする。

「歩ける?ディー、さっさと支度していいよ」
「ん」

 ディーが手を離して、今度はエルに腰を抱かれた。
 脱衣所を出るとき抱き上げられて、ソファに座らされた。

「足元はこれね」
「足もふわふわ」
「うん」

 靴…の、かわりに、ふわふわな、室内履き。

「はぁ………、可愛すぎ」
「だな」

 わしゃわしゃと頭を拭きながら、下だけ部屋着用のズボンを着けたディーが戻ってきた。

「おいで、フィー」
「ディー」

 ソファに座ったディーに抱き寄せられる。
 自然とエルにお尻を向けるような姿勢になったのだけど。

「じゃ、仕上げね」

 短いけどズボンを穿いてるはずの僕のお尻に、エルの指が直に触れた。

「え」
「力抜いてて」

 え、え、って思ってる間に、お尻の中に指じゃない何かが入ってきた。




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