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幼馴染み二人と僕の15歳の試練
62 冬月のある日の話③/L
しおりを挟む常日頃から、ディーから変態と言われる私だけど、最近のディーは私の上を行くと思うんだ。
スノーラビットの角狩りしてる間に、鼻血垂らすとは思ってなかったわ。
どうせ、狩りながら、白フワモコなフィーのエロ可愛い姿でも想像したんだろうけど。まあ、私も若干勃ってるから、ディーのことは言えないけど。
日が暮れるまで無心で狩り続けて、凍らないうちに血抜きをした。
毛皮を剥ぎ取る作業は、慣れたもんで。
あとは職人が加工してくれるから、多少の汚れは問題ない。
初日だけで依頼分の肉は確保し終え、翌日、早朝から追加で狩り続けた。
結果、角の数を数えたら五十三個にもなっていて笑った。
私達のフィー限定エロにかける力がすごい。
次に会えるのは来月の一の日なのに、もう待ち遠しい。
さっさと野営地を片付けて、その日の夕刻前には王都に帰り着いた。
「随分早いな」
「まあ、寒いので」
って言いながら、ディーは店主に肉の入った袋を渡す。
店主はその中身を確認してから、頷き、手元の箱の中に収めた。
「依頼どおりだ。処理がいいんだな。質がいい。報酬、期待しとけ」
ニカっと笑う店主、嫌いじゃないな。
「角はレヴィ殿が買い取ってくれるだろうか」
「ああ。引き取るぜ」
「では」
背負袋の中から、かなりの重さのある袋を取り出し、カウンターの上にドサリとおいた。
「おいおい」
「五十三匹分」
「依頼は二十だったろ」
「フィーの服にしたいから」
ディーがそう言えば、納得した、って顔で頷かれた。
予想よりも高い買取金額で、ついでと言うように、毛皮が余ったらそっちも買い取ると言われたけれど、それは丁重に断った。
部屋に一旦荷物を置き、街に出た。
西町に腕のいい職人がいて、私はフィーに持たせるものをよく依頼していた。
店に入ると、ディーは特に何も言わなくなる。私が選ぶものや作るものに関して、文句を言わないのがいい。フィーによく似合うとわかっているからだろう。適材適所とはよく言ったものだな。
「店主、これを」
「スノーラビットの毛皮、また随分と大量だな。しかも、かなり状態がいい」
「これで、部屋着と上着を作りたいんだ。足りるか?」
「例のちっこいのに、だろ?十分だ」
ちっこいの。
フィーのことは話してあるから、通じやすくて助かる。
小さいから。そこも否定しない。
あとは、部屋着の形や長さを微調整していく。
上着の方は膝丈くらいまであれば十分温かいだろう。
部屋着の方は、袖は長め、裾は短め。すらりとした足を見ていたい。
「部屋着の方は頭からかぶる感じで……、帽子部分にスノーラビットみたいな耳をつけたいんだけど」
「ああ、なるほど。んじゃ、ボタンは背中側じゃなくて前につけたほうがいいな。いっそ、前側一列、下までボタンにすっか。風呂上がりの羽織にもなるだろ」
「ああ、それいいな」
風呂上がりの上気した肌に、真っ白な毛皮――――あ、やば。エロすぎるでしょ。
「尻尾はつけないのか?」
静観してたディーが、口を出してきた。
尻尾か。尻尾があっても可愛いな。
「でも、寝るとき邪魔になるよね」
「あー……確かに」
「ふむ」
私達が悩んてると、店主は奥から何やら持ち出してきた。
……所謂玩具というやつだ。
「こいつに尻尾をつけるのは?」
「「頼む」」
ニヤリと笑った店主の提案に、私もディーも迷うことなく乗った。
「んじゃ、尻のちょうど良さげなところに、目立たないように一箇所穴開けとくわ」
「よろしくおねがいします」
今度出来上がった上着を着せて本人を連れてくることを約束し、私達はその店を出た。
角の報酬はそっくり白フワモコな上着と部屋着の代金に消えていったけど。
「楽しみ……」
「だが、俺達のもまだ挿れてないのに、先に玩具挿れるってのもな…」
「ま、改めて考えようよ。拡張するって意味合いでは、使うのも吝かじゃないでしょ」
「なるほど」
早く出来上がらないかな。
凄く楽しみだ。
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