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幼馴染み二人とほとんど会えなくても豊穣の国の神殿で頑張ります
40 恋人の『特別』②
しおりを挟む「怒ってない。ただ…、なんか、ね」
「うん」
「……そうだったんだ…って思ったら、すごく……、は、はずかしく、なって……」
しどろもどろしてたら、ディーの手が僕の左胸を触ってきた。
「ひぅっ」
「…心臓、速いな」
服の上から、心臓の鼓動を確かめるように。でも、指は、胸の飾りをつまんだりもんだりしてて。
「ん……んぅ、ディー…っ」
「フィー」
ディーが、右の耳に口をくっつけながら、僕を呼んだ。たったそれだけなのに、ぞわぞわしたのが身体中駆け巡って、びくびく震えてしまう。
「恋人の『特別』しようか」
耳元の声に、足の間が濡れた気がした。ドクンドクンって、鼓動がとても大きく感じる。
「ぅん……っ、は、ぁっ」
「フィーは感じやすいね。自分で足開いて?エルにもフィーが感じてるところ、見てもらおう?」
「や……はずか、しい……っ」
「フィー」
耳を甘噛みされた。はむ、はむ、って。それからピアスのところを舐められて、耳の中に舌先が入ってくる。
「ひぅぅ」
「ほら、フィー。言うこと聞けないなら、恋人の『特別』やめるよ?」
「や…」
「恋人の『特別』してほしいんだよな?…汚れるから、服の裾、自分で捲って。俺たちにしか見せないフィーの恥ずかしいところ、よく見せて?」
……ディー、狡い。
僕が『嫌だ』って言えないこと、わかって言ってる…っ。
嫌じゃ、ないけど。
恥ずかしい。
でも、恋人の『特別』してほしい…。
心臓がどくどくして、息がはやくなって、手が震える。
裾をギュッと掴んで、恐る恐る捲りあげて…、おヘソのあたりまであげたところで、足を開いた。
「いい子」
ちゅ…って、髪にディーのキスが落ちてくる。
僕は恥ずかしくて恥ずかしくて、ぎゅって、目を瞑ってた。
それから、ディーの両手が、持ち上げた服の裾から入り込んできて、もっと、っていうようにまくりあげてくる。
「フィーの可愛い飾りも見せて?」
「んう」
促されるままに上まで引っ張り上げる。
ディーの膝の上で、とんでもなく恥ずかしい格好をしてるはずで、絶対目を開けられない。自分の格好を見ちゃったら、大変なことになりそうで。
素肌に触れたままのディーの手が、僕を引き寄せてく。
僕の背中とディーの胸がくっついて…、お尻のあたりに硬いものが触れて、また心臓が跳ね上がった。
「あ…」
前に触ったことがあるディーの。熱くて、太くて、とっても硬くて。
意識したら、何故かお尻がむずむずした。ごくん…って、喉が鳴る。開いた足の間で、何かが流れてく。
ディーの手が僕のむき出しになってた胸に触った。
「んんぅぅ……っ」
やわやわされて、尖りをきゅっとつままれる。
そのたびに僕の口からは変な声が出るし、足の間が濡れていく。
ディーは楽しそうに笑い声を漏らしながら、左手は胸をいじって、右手を足の間に伸ばしてきた。
「すごく濡れてる」
「んゃぁ…っ」
さっきディーに舐められたところを、今度は手でぬるぬるにされる。ぬるぬる気持ちいい…。
「あ……ぁ……」
気持ちよさにくったりしてたら、濡たディーの指が、後ろの窄まりをくるくる撫でてきて、指先がぷつりと入ってきた。
「ぅぅぅんんん……っ、…ね、ディー…っ」
「ん?」
「ぁんっ、な、んでっ、んんっ、そこ、いじるの……?さっき、エル、も、ひぃぁっ、……っ、ゆび、いれたり、なめて、た、ぁぁっ」
「フィーを抱きたいからだよ」
「……だ、く……?」
胸をいじってたディーの手が離れて、僕の顎に指を添えられる。
当然……のように、顔を向きを変えられて、後ろから、ディーにキス、された。
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