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しおりを挟む『ハル、大好き』
『うん。指輪、よく似合ってる』
『あ、ハルにも指輪つけてあげる!』
『本当に?』
『だって、これ、もともとハルの分でしょ。僕と一緒の。ハルが用意してくれた指輪』
『うん……そうだね』
嬉しそうにはにかむハル。
僕は、そっと、ハルの左手の薬指に指輪を滑り込ませた。
キラリと光る、二つの指輪。
『ずっと一緒』
『ずっと一緒だね』
唇を重ねる。
幸せなのに涙が出る。
幸せだから、涙が出るのかな?
ハルが僕の世界そのものだから。
ハルの青い、瞳。
夏の空の色の、瞳。
僕はそれを見つめ続ける。
今も、これからも、ずっと、ずっと。
END
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素敵な作品をありがとうございます
ありがとうございます。
このお話に関しては、どうしても切なくなるようなものが書きたくて生まれたものでした。
どのお話も、自分も泣きながら書いているので、共感していただけることがとても嬉しいです^^
幸せな涙が溢れるようなお話も、頑張って書いていきますね!