79 / 85
終章 勇者と聖女編
束の間の休息
しおりを挟む
アリアの姿をした人形が王都から消えてから早数週間。
辺境伯とクレスティン家に下されていた反逆の罪は、拍子抜けするほどあっさりと撤回された。
勇人たちの加わった辺境伯軍が王国軍を一蹴したというのもあるが、それは理由の一因でしかない。ロスの力を頼りにしていた王が自害したことや、有力な貴族たちへロスが行っていた洗脳が解けたからというのが大きな理由である。
急激な国王な交代に、クレスティン家や辺境伯家を貶めることで甘い汁を吸っていた上層部の首が物理的に飛んだことによる混乱もあったが、王都は概ね落ち着きを取り戻してきた。
人形の攻撃によって胸に穴が開き、一時期は危篤だったフィアも既に回復し、リリアも特に何事もなく目を覚ました。
傷ついた名誉、いわれなき誹謗中、亡くなった人々は戻ってこないがクレスティン家から始まった騒動はほぼ終息したといってもいい。
たった一つ、消えた人形という不確定な存在の事を除けば、だが。
◆
事後処理を含めた様々な対応に追われていたためドタバトとした日が続き、ようやくもぎ取った貴重な一日。
勇人に会うべく、リリアはフィアの隠れ家へ通じる地下通路を下っていく。
「フィア様はこんな所に隠れ家を作っていたのですね」
「ん、驚いた」
辺境伯領にて帰りを待っていたクレハとマオも事件の終息と共に王都へ向かい、先日ようやく帰ってくることができた。
そんな二人は当然、フィアの隠れ家は初めて見ることになるため、驚きの声を上げる。
「驚いた? 私も初めて見た時は王都にこんなものを作って隠し通していることに驚いたわ」
「フィア様らしいといえばフィア様らしいですね」
「まだ、どこかにありそう」
「確かに、王都の至る所へ作っていそうな感じはしますね」
そのまましばらく歩いて隠れ家の入口まで来た。
扉の外から出も漏れてくる話声から、予感の通りここにいたようだ。
「フィアさん、失礼しまね」
「ん? リリアか」
「やっほ、リリアちゃん」
フィアの隠れ家の中には、勇人とリリアの他にも、シェロとシータの姿もあった。
「なんじゃ、クレハとマオも一緒ではないか」
「シェロ、久しぶり」
「皆様お変わりないようですよかったです。えっと……そちらの方は初めてお会いしますね。貴方がシータ様でしょうか?」
「ああ、初めまして。私はシータ。まあ、ユーキ達の顔なじみとだけ覚えておいてくれればいいさ」
「私、マオ。よろしく」
「私はクレハと申します。……ですが、本当に騎士団長のシータ様なのですね。まさか生きてらっしゃるとは」
「生きてた、っていえるのかはわからないけどな。なんの因果か、今こうしていられるのさ」
「挨拶はその辺にして、リリアたちもこっちにきなよ」
「えっと、では失礼します」
フィアの手招きに応じて部屋の中央に設置されている大机にまで近づく。
「流石に七人もいると狭いな」
「んふふ、女の子に密着できるんだからユーキからしてみれば役得じゃない?」
「ユーキのことだ。別に理由などなくても触りたいなら堂々と触ってくるだろ」
「おい、シータ。人を理由もなく勝手にセクハラする変態扱いするな」
「はははっ、悪い悪い」
男のような気安さで軽口を叩きあう勇人とシータの姿に、クレハは首を傾げる。
「…………」
「どうしたのクレア? ぼぉっとして」
「あ、いえ。ユーキとシータ様は随分と気安いのだなと思いまして。昔を知っているエルフの仲間からは線を引いた関係だと聞いていたので」
「あーそうだな。昔は俺もイチノセ殿とか呼ばれてたっけ」
「旅をしているうちに名前呼びに変わったんだよね。なんでだっけ?」
「命を預ける仲間なのに他人行儀な呼び方だと変だと思ったから仲間同士は名前で呼び合おうって話になったんだよ。戦闘の最中も、ユーキのほうが呼びやすくて連携をとりやすくなったから名前呼びにしてよかったと思ってるよ」
「そんな理由じゃったとはなぁ。もっと色気のある理由なら面白かったのじゃが」
「クレハ、みたいな?」
「マオ!? 貴女何を言って!」
マオの一言に、フィアは思い出したとばかりに目を輝かせる。
「そういえば、クレハちゃんってユーキのことキツイ口調でイチノセ様、って呼んでたね。それがいつの間にかユーキだなんて呼び捨てになって」
「そ、それは……」
「ユー、キ、のこと、好きに?」
「そ、そそそそそそそんなことはっ!」
「じゃあ、キライ? 私は、ユー、キのこと、すき」
「うぐぅ……わ、私は別にユーキのことが嫌いというわけではなくて、えと、なんというか……」
「あの、あんまりクレハのことを苛めないでください」
「くくっ、すまんのう」
「リリアお嬢様……助かりました」
リリアの助け舟により、余計な追求を避けることできたクレハほっと胸を撫でおろす。
「なんだ、ここにいる全員ユーキのことが好きなのか。何時の間にハーレムなんて作ったんだ」
「ハーレムってお前なぁ……って、おい待て。さらっと爆弾発言しなかったか?」
「ん? なにかいったか?」
「言っただろ! ここにいる全員ってことはシータも俺のことが好きってことになるだろ」
「そうだが?」
シータは何を馬鹿なこと言ってるんだこいつはという目を勇人に向ける。
「……初耳なんだが。というか、お前そんな素振り見せたことなかっただろ」
「当たり前だろ。アリアの気持ちを知ってたし、そもそも昔のユーキは他の女など眼中にしていなかったからな。好意を告げても無駄たと思っていたから口にしなかっただけだ」
「……フィアとシェロは知ってたのか?」
「そりゃ私もシェロも似たような立場だったからね」
「色々と三人で話したことはあったのう」
ずっと秘密にされていた事実に勇人はガックリと肩を落とす。そんな勇人を横目で見ながら、シータはリリアと向き合う。
「そういうわけで、私もハーレムに入れてほしいだが、大丈夫か?」
「あの、シータさん。なんで私を見ながら言うんですか?」
「そりゃ、正妻でありリリアの許可は必要だろ」
「せ、正妻っ!? し、シータさん、私は別にユーキさんとは……」
「あーまあ、そうだな。付き合っているわけでも……ない、な」
「はぁ?」
恥ずかし気にモジモジとするリリアと顔を逸らして頬を掻くユーキ。
普段の様子と違いすぎるその様子にシータは呆れる。
「フィアやシェロには平気でセクハラ出来る癖に、肝心な所は奥手なのはどうにかしたほうがいいぞ」
「おー、そうじゃそうじゃ。もっと言ってやれ」
「そだね。どうせもうセックスはしているのだからさっさと結婚しちゃえばいいのに」
「……見ていてもどかしいのは確かですね」
「ユー、キと、リリ、ア、家族に、なる?」
「お、お前らなぁ」
好き勝手に言うフィアたちの姿に、勇人は青筋を立てて頬を引きつらせる。
「怒んないでよユーキ。……そうだ、せっかく全員集めってるんだし、全員で抱いてもらおっか」
「ふぃ、フィア様? なにをいって――」
「まあまあ、いいからいいから。やるよ、シェロ、シータ」
「うむ、任せておくがよい」
「なんだかんだ、ユーキに抱いてもらうのは初めてだからな。楽しみだぞ」
笑みを浮かべて近づいてくる三人の姿を見て、勇人は珍しく後ずさる。
「お、おい待てお前ら。何をするつもりだ」
「いいから」
「黙って」
「受け入れろー!」
三人は一斉に飛びかかり、勇人を組み伏せた。
辺境伯とクレスティン家に下されていた反逆の罪は、拍子抜けするほどあっさりと撤回された。
勇人たちの加わった辺境伯軍が王国軍を一蹴したというのもあるが、それは理由の一因でしかない。ロスの力を頼りにしていた王が自害したことや、有力な貴族たちへロスが行っていた洗脳が解けたからというのが大きな理由である。
急激な国王な交代に、クレスティン家や辺境伯家を貶めることで甘い汁を吸っていた上層部の首が物理的に飛んだことによる混乱もあったが、王都は概ね落ち着きを取り戻してきた。
人形の攻撃によって胸に穴が開き、一時期は危篤だったフィアも既に回復し、リリアも特に何事もなく目を覚ました。
傷ついた名誉、いわれなき誹謗中、亡くなった人々は戻ってこないがクレスティン家から始まった騒動はほぼ終息したといってもいい。
たった一つ、消えた人形という不確定な存在の事を除けば、だが。
◆
事後処理を含めた様々な対応に追われていたためドタバトとした日が続き、ようやくもぎ取った貴重な一日。
勇人に会うべく、リリアはフィアの隠れ家へ通じる地下通路を下っていく。
「フィア様はこんな所に隠れ家を作っていたのですね」
「ん、驚いた」
辺境伯領にて帰りを待っていたクレハとマオも事件の終息と共に王都へ向かい、先日ようやく帰ってくることができた。
そんな二人は当然、フィアの隠れ家は初めて見ることになるため、驚きの声を上げる。
「驚いた? 私も初めて見た時は王都にこんなものを作って隠し通していることに驚いたわ」
「フィア様らしいといえばフィア様らしいですね」
「まだ、どこかにありそう」
「確かに、王都の至る所へ作っていそうな感じはしますね」
そのまましばらく歩いて隠れ家の入口まで来た。
扉の外から出も漏れてくる話声から、予感の通りここにいたようだ。
「フィアさん、失礼しまね」
「ん? リリアか」
「やっほ、リリアちゃん」
フィアの隠れ家の中には、勇人とリリアの他にも、シェロとシータの姿もあった。
「なんじゃ、クレハとマオも一緒ではないか」
「シェロ、久しぶり」
「皆様お変わりないようですよかったです。えっと……そちらの方は初めてお会いしますね。貴方がシータ様でしょうか?」
「ああ、初めまして。私はシータ。まあ、ユーキ達の顔なじみとだけ覚えておいてくれればいいさ」
「私、マオ。よろしく」
「私はクレハと申します。……ですが、本当に騎士団長のシータ様なのですね。まさか生きてらっしゃるとは」
「生きてた、っていえるのかはわからないけどな。なんの因果か、今こうしていられるのさ」
「挨拶はその辺にして、リリアたちもこっちにきなよ」
「えっと、では失礼します」
フィアの手招きに応じて部屋の中央に設置されている大机にまで近づく。
「流石に七人もいると狭いな」
「んふふ、女の子に密着できるんだからユーキからしてみれば役得じゃない?」
「ユーキのことだ。別に理由などなくても触りたいなら堂々と触ってくるだろ」
「おい、シータ。人を理由もなく勝手にセクハラする変態扱いするな」
「はははっ、悪い悪い」
男のような気安さで軽口を叩きあう勇人とシータの姿に、クレハは首を傾げる。
「…………」
「どうしたのクレア? ぼぉっとして」
「あ、いえ。ユーキとシータ様は随分と気安いのだなと思いまして。昔を知っているエルフの仲間からは線を引いた関係だと聞いていたので」
「あーそうだな。昔は俺もイチノセ殿とか呼ばれてたっけ」
「旅をしているうちに名前呼びに変わったんだよね。なんでだっけ?」
「命を預ける仲間なのに他人行儀な呼び方だと変だと思ったから仲間同士は名前で呼び合おうって話になったんだよ。戦闘の最中も、ユーキのほうが呼びやすくて連携をとりやすくなったから名前呼びにしてよかったと思ってるよ」
「そんな理由じゃったとはなぁ。もっと色気のある理由なら面白かったのじゃが」
「クレハ、みたいな?」
「マオ!? 貴女何を言って!」
マオの一言に、フィアは思い出したとばかりに目を輝かせる。
「そういえば、クレハちゃんってユーキのことキツイ口調でイチノセ様、って呼んでたね。それがいつの間にかユーキだなんて呼び捨てになって」
「そ、それは……」
「ユー、キ、のこと、好きに?」
「そ、そそそそそそそんなことはっ!」
「じゃあ、キライ? 私は、ユー、キのこと、すき」
「うぐぅ……わ、私は別にユーキのことが嫌いというわけではなくて、えと、なんというか……」
「あの、あんまりクレハのことを苛めないでください」
「くくっ、すまんのう」
「リリアお嬢様……助かりました」
リリアの助け舟により、余計な追求を避けることできたクレハほっと胸を撫でおろす。
「なんだ、ここにいる全員ユーキのことが好きなのか。何時の間にハーレムなんて作ったんだ」
「ハーレムってお前なぁ……って、おい待て。さらっと爆弾発言しなかったか?」
「ん? なにかいったか?」
「言っただろ! ここにいる全員ってことはシータも俺のことが好きってことになるだろ」
「そうだが?」
シータは何を馬鹿なこと言ってるんだこいつはという目を勇人に向ける。
「……初耳なんだが。というか、お前そんな素振り見せたことなかっただろ」
「当たり前だろ。アリアの気持ちを知ってたし、そもそも昔のユーキは他の女など眼中にしていなかったからな。好意を告げても無駄たと思っていたから口にしなかっただけだ」
「……フィアとシェロは知ってたのか?」
「そりゃ私もシェロも似たような立場だったからね」
「色々と三人で話したことはあったのう」
ずっと秘密にされていた事実に勇人はガックリと肩を落とす。そんな勇人を横目で見ながら、シータはリリアと向き合う。
「そういうわけで、私もハーレムに入れてほしいだが、大丈夫か?」
「あの、シータさん。なんで私を見ながら言うんですか?」
「そりゃ、正妻でありリリアの許可は必要だろ」
「せ、正妻っ!? し、シータさん、私は別にユーキさんとは……」
「あーまあ、そうだな。付き合っているわけでも……ない、な」
「はぁ?」
恥ずかし気にモジモジとするリリアと顔を逸らして頬を掻くユーキ。
普段の様子と違いすぎるその様子にシータは呆れる。
「フィアやシェロには平気でセクハラ出来る癖に、肝心な所は奥手なのはどうにかしたほうがいいぞ」
「おー、そうじゃそうじゃ。もっと言ってやれ」
「そだね。どうせもうセックスはしているのだからさっさと結婚しちゃえばいいのに」
「……見ていてもどかしいのは確かですね」
「ユー、キと、リリ、ア、家族に、なる?」
「お、お前らなぁ」
好き勝手に言うフィアたちの姿に、勇人は青筋を立てて頬を引きつらせる。
「怒んないでよユーキ。……そうだ、せっかく全員集めってるんだし、全員で抱いてもらおっか」
「ふぃ、フィア様? なにをいって――」
「まあまあ、いいからいいから。やるよ、シェロ、シータ」
「うむ、任せておくがよい」
「なんだかんだ、ユーキに抱いてもらうのは初めてだからな。楽しみだぞ」
笑みを浮かべて近づいてくる三人の姿を見て、勇人は珍しく後ずさる。
「お、おい待てお前ら。何をするつもりだ」
「いいから」
「黙って」
「受け入れろー!」
三人は一斉に飛びかかり、勇人を組み伏せた。
0
お気に入りに追加
436
あなたにおすすめの小説
【R18】魅了を使い全裸土下座させて頭をぐりぐりと踏む性癖に目覚めたアラフォーおっさんは、異世界で次々と女の頭を踏み抜いていく
きよらかなこころ
ファンタジー
ある日、ダイスケは勇者召喚に巻き込まれて転生した。40歳童貞の男は賢者となり、不老不死の力を手に入れる。
そんな中、魅了という魔法に魅せられたダイスケは、魔法を習得して使ってみる事を決意する。
後頭部を殴られた女に全裸土下座をさせたとき、性癖が目覚めたダイスケ。
異世界で全裸土下座をさせて、女の頭を踏み抜いていくことになるのだった。
※注意事項とか
主人公はクズです。
魅了を使った展開が基本ですが、寝取りっぽい展開や半強制的に関係を迫る場合があるので苦手な方はご注意ください。
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
クラス転移で無能判定されて追放されたけど、努力してSSランクのチートスキルに進化しました~【生命付与】スキルで異世界を自由に楽しみます~
いちまる
ファンタジー
ある日、クラスごと異世界に召喚されてしまった少年、天羽イオリ。
他のクラスメートが強力なスキルを発現させてゆく中、イオリだけが最低ランクのEランクスキル【生命付与】の持ち主だと鑑定される。
「無能は不要だ」と判断した他の生徒や、召喚した張本人である神官によって、イオリは追放され、川に突き落とされた。
しかしそこで、川底に沈んでいた謎の男の力でスキルを強化するチャンスを得た――。
1千年の努力とともに、イオリのスキルはSSランクへと進化!
自分を拾ってくれた田舎町のアイテムショップで、チートスキルをフル稼働!
「転移者が世界を良くする?」
「知らねえよ、俺は異世界を自由気ままに楽しむんだ!」
追放された少年の第2の人生が、始まる――!
※本作品は他サイト様でも掲載中です。
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
金貨1,000万枚貯まったので勇者辞めてハーレム作ってスローライフ送ります!!
夕凪五月雨影法師
ファンタジー
AIイラストあり! 追放された世界最強の勇者が、ハーレムの女の子たちと自由気ままなスローライフを送る、ちょっとエッチでハートフルな異世界ラブコメディ!!
国内最強の勇者パーティを率いる勇者ユーリが、突然の引退を宣言した。
幼い頃に神託を受けて勇者に選ばれて以来、寝る間も惜しんで人々を助け続けてきたユーリ。
彼はもう限界だったのだ。
「これからは好きな時に寝て、好きな時に食べて、好きな時に好きな子とエッチしてやる!! ハーレム作ってやるーーーー!!」
そんな発言に愛想を尽かし、パーティメンバーは彼の元から去っていくが……。
その引退の裏には、世界をも巻き込む大規模な陰謀が隠されていた。
その陰謀によって、ユーリは勇者引退を余儀なくされ、全てを失った……。
かのように思われた。
「はい、じゃあ僕もう勇者じゃないから、こっからは好きにやらせて貰うね」
勇者としての条約や規約に縛られていた彼は、力をセーブしたまま活動を強いられていたのだ。
本来の力を取り戻した彼は、その強大な魔力と、金貨1,000万枚にものを言わせ、好き勝手に人々を救い、気ままに高難度ダンジョンを攻略し、そして自身をざまぁした巨大な陰謀に立ち向かっていく!!
基本的には、金持ちで最強の勇者が、ハーレムの女の子たちとまったりするだけのスローライフコメディです。
異世界版の光源氏のようなストーリーです!
……やっぱりちょっと違います笑
また、AIイラストは初心者ですので、あくまでも小説のおまけ程度に考えていただければ……(震え声)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる