18 / 19
18
しおりを挟む
「もしもし、三島?」
「どうした?
扉はみつかったのか?」
「今、駅の前の大通りにいる。
とにかくすぐに来てくれ。」
それだけ言って、僕は一方的に電話を切った。
僕は、元の世界に戻って来られたんだろうか?
それとも…
不安と期待が僕の心を埋め尽くした。
「中村~!」
5分もしないうちに三島は現れた。
大きく手を振りながら三島が駆けて来る。
僕も同じように手を振った。
(あっ!)
僕は、三島の服装が変わっていることに気が付いた。
さっきまでのパーカーではなく、スーツを着ていたのだ。
俄かに期待が大きくなった。
「三島!答えてくれ!
僕の働いてる場所はどこだ?」
「そんなのローポンに決まってるだろ。」
「え…!?」
なんてことだ。
僕は…元の世界には戻っていなかった。
いや、そもそもパラレルワールドなんて考えが、間違いだったのか…
「嘘だよ!
〇〇〇カンパニーに決まってんだろ!」
三島が笑いながら僕の背中を叩く。
「ほ、本当か!」
「あぁ、本当だ!」
「じゃあ、1000円を見せてくれよ!」
三島は、ポケットから財布を取り出し、そして1000円硬貨を手の平に載せて差し出した。
「やった~!」
僕は、三島に抱き着いた。
普段、そんなことはしないから、三島はびっくりしてたけど、そんなこと構うもんか!
僕は戻って来たのだ!
元の世界に…!
たった一日のことだったとはいえ、不安でたまらなかったあの世界から、僕は戻って来たのだ!
「どうした?
扉はみつかったのか?」
「今、駅の前の大通りにいる。
とにかくすぐに来てくれ。」
それだけ言って、僕は一方的に電話を切った。
僕は、元の世界に戻って来られたんだろうか?
それとも…
不安と期待が僕の心を埋め尽くした。
「中村~!」
5分もしないうちに三島は現れた。
大きく手を振りながら三島が駆けて来る。
僕も同じように手を振った。
(あっ!)
僕は、三島の服装が変わっていることに気が付いた。
さっきまでのパーカーではなく、スーツを着ていたのだ。
俄かに期待が大きくなった。
「三島!答えてくれ!
僕の働いてる場所はどこだ?」
「そんなのローポンに決まってるだろ。」
「え…!?」
なんてことだ。
僕は…元の世界には戻っていなかった。
いや、そもそもパラレルワールドなんて考えが、間違いだったのか…
「嘘だよ!
〇〇〇カンパニーに決まってんだろ!」
三島が笑いながら僕の背中を叩く。
「ほ、本当か!」
「あぁ、本当だ!」
「じゃあ、1000円を見せてくれよ!」
三島は、ポケットから財布を取り出し、そして1000円硬貨を手の平に載せて差し出した。
「やった~!」
僕は、三島に抱き着いた。
普段、そんなことはしないから、三島はびっくりしてたけど、そんなこと構うもんか!
僕は戻って来たのだ!
元の世界に…!
たった一日のことだったとはいえ、不安でたまらなかったあの世界から、僕は戻って来たのだ!
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件
フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。
寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。
プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い?
そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない!
スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる