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なんだかよくわからないことになって来た。



 (えっと…)



 大きく深呼吸して私は頭の中を整理した。
 私は妖精を助けて…助けたその妖精に、夢を叶えてもらうことになって、しかも、魔法を使える指輪をもらった。



やっぱり、あり得ない。
 妖精だとか、魔法使いだとか、そんなのはずっと昔の嘘か本当かさえよくわからない話。



でも、私の目の前には、確かにちっちゃくて羽を持つ小人…みたいなのが飛んでるし、私の指には金色の指輪が…
あ…こんなの付けてたら、お母さんに何か言われるかもしれない。
 取らなきゃ…



(……あれ?)



おかしいな。
 指輪が抜けない…?
 力を込めて引っ張ったけど、指輪はびくともしない。



 (どうして?)



さらに力を込めて引っ張ったけど、まるで指輪は指に張り付いてみたいに動かない。



 『何してんの?』

 「だから、指輪を…」

 『心配しなくても、その指輪なら魔力がなくなったら自然に外れるわよ。』

 「魔力が…?」

 『そう、あんたがその指輪の魔力を使い果たしたら、ね。』

 妖精はまだそんなことを言ってる。
 魔力とか魔法とか一体何なの?
 私はだんだん苛々して来た。



 『何?なんでそんな顔してるの?
 指輪が嬉しくないの?
それとも、私との契約に何か不満でも?』

 「そんなものは…」

 話しかけた時、外から私の名前を呼ぶ声が聞こえた。
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