SFSS集

初めての…

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 次の日、僕達は言われた時間にポートに向かった。 
 思った通り、昨夜はあまり眠れなかったけれど、そんなこと、気にもならない。



 「ミヤモト様でございますね。
 ８４番格納庫へどうぞ。」

 受け付けを済ませ、僕らは８４番格納庫へ向かった。



 「あ、あれがタイムマシンなんだね。
 思ったより小さいね。」

 輝きを失った金属の車体は古さを感じさせられる。
ちょうど二人乗りのエア・カーと同じくらいの大きさのものだ。 
 僕らの旅は最低料金のものだから、タイムマシンもこんなものなんだろう。
 高いプランでは、タイムマシンも大きくて豪華なものだと聞いたことがある。



 『ドウゾ、シートニオ座リ下サイ。』

 僕達はロボットの指示に従い、タイムマシンに乗り込んだ。
 座ると、自動でシートベルトが作動した。
 正面のパネルには１９５５年という日付と座標が表示されていた。 
マシンは自動操縦のようだ。
なんとなく心配な気もするけど、きっと大丈夫なんだろう。



 『デハ、ドウゾ楽シイ旅ヲ。』

ロボットがそう言うと、扉が閉まり、タイムマシンが小さな振動を始めた。



いよいよ、昭和３０年に出発だ！