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第四の依頼
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「えーーーーっっ!」
次の日、さむいもさんに僕らは山の方へ連れて行かれた。
百洞山と呼ばれるそこへは、ピクニック気分で行ける程楽な道程だったのだけど、なんとそこには無数の洞窟があったんだ。
『洞窟の向こうは芋畑。
そこで神芋探す。』
「……え?
まさか、ここにある洞窟すべてが芋畑に繋がってるってわけじゃあないよな?」
『全部が芋畑!』
「な、なんだと!?」
僕らは思わず顔を見合わせた。
「と、とりあえず…そ、そうですね。
あの洞窟に入ってみましょう。」
おじさんも動揺してるようだ。
だって、この山には本当にすごい数の洞窟があるんだから。
それを全部探すことになるとしたら…考えただけでも眩暈がしそうだ。
僕達は一番近くの洞窟に足を踏み入れた。
そこはごくごくありきたりな洞窟だったんだけど、しばらく歩くとだんだん明るくなって来て、外に続いてたんだ。
だけど、そこは山の反対側といった感じではなく、見渡す限り一面の芋畑…
そもそもあんな少し歩いだだけで山の向こう側に出られるはずもない。
一体、これはどうなってるんだ!?
「おい、まさか、この中から神芋を探せって言うんじゃないだろうな?」
さむいもさんは頷いた。
『芋、一つずつ手に持って「神芋ですか?」訊く。
神芋だけ返事する。』
「な、なんだって~!?」
えっと…洞窟の数がものすごくて…その先の芋畑がこれまたものすごく広くって…そこに実ってる神芋全部に「神芋ですか?」と訊かなくちゃいけなくて……
ええええええええーーーーーーー!
なんだか大変なことになってきた。
大丈夫なのか!?
「えーーーーっっ!」
次の日、さむいもさんに僕らは山の方へ連れて行かれた。
百洞山と呼ばれるそこへは、ピクニック気分で行ける程楽な道程だったのだけど、なんとそこには無数の洞窟があったんだ。
『洞窟の向こうは芋畑。
そこで神芋探す。』
「……え?
まさか、ここにある洞窟すべてが芋畑に繋がってるってわけじゃあないよな?」
『全部が芋畑!』
「な、なんだと!?」
僕らは思わず顔を見合わせた。
「と、とりあえず…そ、そうですね。
あの洞窟に入ってみましょう。」
おじさんも動揺してるようだ。
だって、この山には本当にすごい数の洞窟があるんだから。
それを全部探すことになるとしたら…考えただけでも眩暈がしそうだ。
僕達は一番近くの洞窟に足を踏み入れた。
そこはごくごくありきたりな洞窟だったんだけど、しばらく歩くとだんだん明るくなって来て、外に続いてたんだ。
だけど、そこは山の反対側といった感じではなく、見渡す限り一面の芋畑…
そもそもあんな少し歩いだだけで山の向こう側に出られるはずもない。
一体、これはどうなってるんだ!?
「おい、まさか、この中から神芋を探せって言うんじゃないだろうな?」
さむいもさんは頷いた。
『芋、一つずつ手に持って「神芋ですか?」訊く。
神芋だけ返事する。』
「な、なんだって~!?」
えっと…洞窟の数がものすごくて…その先の芋畑がこれまたものすごく広くって…そこに実ってる神芋全部に「神芋ですか?」と訊かなくちゃいけなくて……
ええええええええーーーーーーー!
なんだか大変なことになってきた。
大丈夫なのか!?
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