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第三の依頼

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「リッチー…ナナシさんにいただいた招き猫グッズを持って行ってはいかがですか?
 可愛いものですし、すごく便利なものですから喜ばれるんじゃないでしょうか?」

 「……そして、その代わりに飲み代を踏み倒す…という魂胆だな。」

 「エドガー…言葉が悪いですよ。
あれは大変貴重なものですし、飲み代程度で買えるものではありません。」

 「そうか、その手があったか!」


リッチーは、酒場に行けるとわかった途端、調子のはずれた鼻歌を始めた。
……なんて単純な奴なんだ。



 「そういえば、いーさん……あの服は袋に入れたんですか?」

 「えっ!?」

おじさんにそう言われて、僕は何も持っていないことに気が付いた。
そうだ…防具屋を出る時は、包んでもらってそれを手に持ってたんだけど、その後、買い物で両手が塞がって……



「さっき、広場で荷物を袋に詰め込んだ時に紛れたんじゃないか?」

 「え……」

そうそう……レストランに行くのに、あんなに荷物があったら邪魔だってことで、僕達は広場で荷物を全部袋に詰め込んだんだ。



 「あ、そうだね。きっとそうだ。」

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