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第四の依頼
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「良いもんがあるぜ。」
そう言いながら戻って来たおやじの両手には、薄汚れたかごがあった。
「ほら、これはレベル1から5の者に持てるものばかりだ。」
おやじが乱暴にかごを床の上に置くと、がちゃがちゃと金属の触れ合うような音がして……
かごの中にあったのは、どう見ても「がらくた」としか呼べないようなものばかりだった。
「なんだ、こりゃ。
薪じゃないか。」
「馬鹿言うな!
それは、固めの薪だ!」
「これはおたまですよね?」
「ばーろー!
それは、固めのおたまだ!」
ふっ…
僕は思わず苦笑した。
まただ……そんなことだろうと思ったよ。
どうせ、僕にはそんなくだらないものしか装備出来ないんだ。
「じゃあ、これは固めの麺棒なのか?」
「え……あ、あぁ、その通りだ。」
「いーさん、この中ではこれがまだマシなんじゃないか?
これにしたらどうだ?」
薄汚れた麺棒を手にしたエドガーが、僕に問いかける。
「……君に任せるよ。」
もはや真面目に考える気力はなかった。
僕の武器はフライパンから麺棒に変わった。
いっそ、修行して立派な麺打ち職人にでもなるか……
くだらない妄想に、口元が歪む。
しかも、麺棒の金額はただって、どういうことだ?
いろいろ買ってくれたからサービスだって言ってたけど、そんなの絶対に嘘だ。
家にあったがらくたを、持って来ただけに決まってる。
「じゃあ、防具屋へ行こうぜ!」
リッチーの声に、僕たちはぞろぞろと従って、隣の防具屋へ向かった。
そう言いながら戻って来たおやじの両手には、薄汚れたかごがあった。
「ほら、これはレベル1から5の者に持てるものばかりだ。」
おやじが乱暴にかごを床の上に置くと、がちゃがちゃと金属の触れ合うような音がして……
かごの中にあったのは、どう見ても「がらくた」としか呼べないようなものばかりだった。
「なんだ、こりゃ。
薪じゃないか。」
「馬鹿言うな!
それは、固めの薪だ!」
「これはおたまですよね?」
「ばーろー!
それは、固めのおたまだ!」
ふっ…
僕は思わず苦笑した。
まただ……そんなことだろうと思ったよ。
どうせ、僕にはそんなくだらないものしか装備出来ないんだ。
「じゃあ、これは固めの麺棒なのか?」
「え……あ、あぁ、その通りだ。」
「いーさん、この中ではこれがまだマシなんじゃないか?
これにしたらどうだ?」
薄汚れた麺棒を手にしたエドガーが、僕に問いかける。
「……君に任せるよ。」
もはや真面目に考える気力はなかった。
僕の武器はフライパンから麺棒に変わった。
いっそ、修行して立派な麺打ち職人にでもなるか……
くだらない妄想に、口元が歪む。
しかも、麺棒の金額はただって、どういうことだ?
いろいろ買ってくれたからサービスだって言ってたけど、そんなの絶対に嘘だ。
家にあったがらくたを、持って来ただけに決まってる。
「じゃあ、防具屋へ行こうぜ!」
リッチーの声に、僕たちはぞろぞろと従って、隣の防具屋へ向かった。
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