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第四の依頼

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 「落ち着いた造りで良い雰囲気だな。」

エドガーは店内を見渡して、満足そうに頷いた。
 壁や床の素材や置いてある家具は、確かに質の良いものみたいで、かといって華美な装飾はないから本当に落ち着く。
さすがは人気の店だ。



 「なんて綺麗な盛り付けでしょう!」

 「趣味の良い食器だ。」

 「こりゃあ、良い肉だ!」

 口々に感想を言いながら、僕達は夢中で料理を頬張った。
 本当においしいし、見た目も綺麗だし、料理に詳しくない僕でも、これが相当凝った料理だってことは雰囲気でわかる。
いつもはお酒を飲まない僕達も、ワインみたいなお酒をほんの少しいただいて…
そのおかげで話も弾み、とても楽しいひと時を過ごした。



あぁ、仲間って本当に良いな…
考えてみれば、仲間がいなかったら、僕はこんなところまで来れなかったはずだ。
なんだかんだ言っても、僕はこの三人に救われてる……



(そう……君達は、僕の大切な「仲間」なんだ…!)



 僕がもう少し積極的で社交的な性格だったら、きっと、みんなをハグしてるところだ。
 心の底から「ありがとう!」って叫んでるはずだ。
 残念ながら僕は消極的な性格だから、自分の感情を表現することは苦手だけど…
そうだ!そのうち、みんなに手紙でも書こうかな?
 手紙なら素直な気持ちが書けそうな気がする。
 僕が手紙なんて渡したら、きっと、みんな、びっくりするだろうな……

そんなことを考えると、自然と顔がほころんだ。



 「……なんだ、いーさん。気持ちわるいな。
 思い出し笑いなんてして……」

 「えっ!?あ、あぁ、そうじゃなくて、ここの料理があまりにおいしかったから……」


 僕は咄嗟に、そんな嘘を吐いてその場を誤魔化した。
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