自分探しクエスト

第三の依頼

３４

知らないのか？食べ物の恨みは怖いんだぞ……
きっとバチが当たる…
僕の怨念がどれほど怖いものか、後悔したって知らないからな！



 悔しくて、涙がこぼれそうになるのを必死にこらえ、僕は、ベッドに横になった。



 （くそっ！くそっ！あんな奴らなんて……仲間じゃない！！）



 『おぉ、おぉ…荒れとるのぅ……』

 不意に聞こえたしゃがれ声……あの老人だ。



 『おまえさん、このところストレスが溜まっとるようじゃのぅ。
たまには発散せんと、身体に悪いぞ。』



ふん！元はといえば、おまえのせいだろう！
 僕は心の中で悪態を吐いた。



 『何を言う。おまえさんが旅に連れて行ってくれと言うから、わしはそれを叶えてやっただけではないか。
 言ってみれば、わしはエンゼル…いや、エンゼ……ゼ……』



おそらく老人はエンジェルと言いたかったのだろう……
そんなことはどうでも良いけど、そういえば、確かそんなだったような……
いや、あれは騙されたようなもんだ。
うかつにも僕はあの老人の誘導に乗っかってしまったんだ。
ん？……ところで、僕、今、口に出して喋ったか？