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第三の依頼

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 「やっぱり、招き猫っていうのはチャラスみたいなもんなんだな。」

リッチーはそう言うと、大きな口をあけて肉の塊りを頬張った。



 宿に戻ると目を覚ましたリッチーがお腹がすいたって言い出したから、僕達はナナシさんを連れて、町のレストランに繰り出した。
そこで、招き猫について詳しく聞かれたナナシさんは、会社で作ってるという招き猫の貯金箱をテーブルの上に置いたんだ。



 「この町に着いてから、私はずっと招き猫様を探していたのですが、まるでみつからなくて……」

 「この町は広いですから、手分けして探してもそう簡単にみつかるとは思えません。
……そういえば、招き猫にはなにか好物があったはずですよね。
そう…ちくわと煮干しでしたっけ。
それはどういうものなのですか?」

 「え……ちくわと煮干しですか?……それなら……」

ナナシさんはそう言いながら、バッグの中をごそごそしてちくわと煮干しを取り出した。

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