123 / 192
第三の依頼
11
しおりを挟む「は、早く探しに行こうよ!
あ、手分けして探した方が良いよね!
じゃあ、僕はこっちを探す。
しばらくしてから、またここで落ち合おう。」
そう言うと、僕は適当に指を差した方向へ駆け出した。
いつもの僕ならこんな仕切りはしないんだけど、僕が元の世界に戻れるかどうかの瀬戸際なんだ。
とにかく、なにがなんでもナナシさんや招き猫を探し出さなきゃ!
その想いが僕を突き動かしていた。
「ナナシさーん!
ナナシゴンゾウさーーーん!」
いつもの僕とは違い、お腹の底から大きな声を出して、依頼者の名前を呼びながら町の中を駆け抜けた。
そんな僕のことを、町のみんなはただ不思議そうな顔で見てる。
そうだよなぁ…
僕みたいな肉襦袢を着てる人は滅多に…いや、全くいないし、その上はげヅラだもん。
でも、やっぱりここの人達もこんな僕の出で立ちを笑ったりはしない。
僕らの世界とは笑いのセンスも違うのか…
……って、そんなことはどうでも良い。
今はとにかくナナシゴンゾウさんと招き猫を探すんだ!
そのことだけに、集中するんだ!
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる